ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社

電気機器電子機器プライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32169 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間における経済情勢は、インバウンド需要の復調や個人消費の回復、及び部材不足の緩和による製造業の景況の持ち直しはあるものの、依然としてエネルギー価格及び資源価格の高止まりが継続しており、世界的な金融引き締め、高インフレ、更なる物価高への懸念は根強く、加えて中国経済の先行きが懸念されるなど、景気の先行きは不透明な状況が続いております。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,009億98百万円(前年同期比19.9%減)となりました。損益面においては、営業利益は10億90百万円(前年同期比30.5%減)となりました。経常損益は米国金利上昇に伴う支払金利の増加及び一時的な賃貸費用の発生により1億44百万円の損失(前年同期は6億96百万円の経常利益)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損益は5億62百万円の損失(前年同期は3億43百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 

当社グループは、EMS事業とその他の事業を営んでおりますが、ほとんどがEMS事業のため、セグメント情報の記載を省略しております。

なお、EMS事業の製品分野別の売上高とその他の事業の売上高は以下のとおりであります。売上高の金額については、連結相殺消去後の数値を記載しております。

 

① EMS事業

当社グループの主たる事業であるEMS事業の売上高は1,004億29百万円(前年同期比20.1%減)となりました。製品分野別の業績の概況は次のとおりであります。

 

(車載機器)

電動自動車市場の拡大による需要増の状況は継続しているものの、日本車の中国市場における需要低迷の影響があり、また一部顧客との取引について第1四半期連結会計期間より代理人取引として収益を純額で計上したことにより、売上高は582億46百万円(前年同期比9.9%減)となりました。

 

(産業機器)

省エネルギー等の設備投資は継続しているものの、制御機器製品の中国市場における不調及び半導体設備投資需要の低迷による取扱高の減少により、売上高は191億49百万円(前年同期比18.2%減)となりました。

 

 

(OA機器)

在宅需要による増産の反動に起因する複合機やレーザープリンタ向け製品の取扱高の減少及び市場での在庫水準の高止まりに伴う影響を受け、売上高は225億96百万円(前年同期比38.5%減)となりました。

 

(その他)

コンシューマー製品とアミューズメント向け開発が主な事業内容になり、売上高は4億36百万円(前年同期比46.7%減)となりました。

 

② その他の事業

人材派遣業の売上高は5億69百万円(前年同期比8.4%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は805億63百万円(前連結会計年度末比42億22百万円減少)となりました。これは主に、有形固定資産が増加した一方で、棚卸資産が減少したことによるものであります

負債につきましては、627億57百万円(前連結会計年度末比40億18百万円減少)となりました。これは主に、長期借入金が増加した一方で、短期借入金が減少したことによるものであります。

純資産につきましては、178億5百万円(前連結会計年度末比2億4百万円減少)となりました。これは主に、為替換算調整勘定が増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により減少したことによるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。