E02346 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化を反映し、緩やかな回復の動きが見られました。一方、ロシア・ウクライナ情勢に端を発した資源・エネルギー価格の高騰や、インフレ抑制のための欧米各国における政策金利の高止まり、急激な為替変動などの影響により、先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く事業環境は、フラットパネルディスプレー業界におきましては、液晶パネルメーカーの量産ラインで引き続き生産調整が行なわれたことで、パネルの需給バランスが改善し、パネル価格は下げ止まりました。第1四半期に堅調だったスマートフォンの開発は、量産が活発になったことにより、案件の先延ばしがみられました。モニターなどのIT製品については有機ELパネルでの開発が増加しました。また、第8世代の有機ELパネル工場が進展をみせ、中国では建設工事を開始し、韓国では生産装置の搬入が行われました。
このような状況の中、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高につきましては、121億49百万円(前年同期比12.5%減)となりました。利益につきましては、棚卸資産評価損を計上したことにより営業利益8億52百万円(前年同期比65.6%減)、経常利益8億33百万円(前年同期比62.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億34百万円(前年同期比54.5%減)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりです。なお、売上高はセグメント間取引の相殺消去後の数値となります。
(大型フォトマスク事業)
大型フォトマスク事業では、韓国市場においては、IT製品向けに有機ELパネル用の需要が増加し、中国市場においては、スマートフォンの量産が活発に行われたため、有機ELパネル用、液晶パネル用とも需要が減少しました。
(ソリューション事業)
ソリューション事業では、RFID分野では、ソリューション提案を含めた販売活動を行った結果、受注が拡大しました。ヘルスケア分野は、「電気刺激装置WILMO」「デジタルコルポスコープQ-CO」が売上を牽引しました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて19億76百万円減少し398億36百万円となりました。これは主に、有形固定資産や投資その他の資産が増加した一方で、現金及び預金や受取手形及び売掛金が減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて18億24百万円減少し83億68百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金や未払法人税等、長期借入金が減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1億51百万円減少し314億68百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が増加した一方で、配当金の支払により利益剰余金が減少したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて15億30百万円減少し、137億54百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果増加した資金は、21億21百万円(前年同期は21億1百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益8億32百万円、減価償却費13億23百万円、売上債権の減少額12億96百万円、仕入債務の減少額4億59百万円、法人税等の支払額10億57百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果減少した資金は、16億12百万円(前年同期は6億70百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出14億66百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果減少した資金は、21億6百万円(前年同期は10億78百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出4億円、配当金の支払額16億97百万円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は113百万円であり、セグメントごとの内訳は、次のとおりです。
大型フォトマスク事業 93百万円
ソリューション事業 19百万円
(7) 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、個別注文に応じた受注、生産及び販売を行っており、いずれの実績につきましても比較的変動いたします。
当第2四半期連結累計期間における生産、受注及び販売実績は、次のとおりです。
(注) 金額は、製造原価によっております。
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。