売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33323 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

    当第3四半期累計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかに回復しているもの

  の、世界的な原材料価格の高騰や世界的な金融引き締め、円安の進行を背景とした物価上昇や中国経済の先行き懸

  念など、景気の先行きに関する懸念材料も多く、予断を許さない状態で推移しました。
    このような状況のもと、当第3四半期累計期間においては、当社の成長方針に掲げる、過去からのBtoB市場に向

 けた単なるモノの販売から脱却し、成長方針に掲げるBtoB市場に向けたモノづくりを基盤としたSaaS月額課金型サ
 ービスを当社の主力事業とすべく、経営資源をその事業へ集中し事業転換を図ってまいりました。その中で、新ビ
 ジネスである流通小売店舗を対象としたDX店舗活性プロダクト「店舗の星」やAIによる電力削減ソリューション
 「AIrux8」のSaaS月額課金型ビジネスの引き合いが増加し、新しい事業の柱として育って来たことから、今後の大
 きな成長を見込み、経営資源を本事業に投下し推進してまいりました。
  これらの各プロジェクトの進行は着実に進んでいるものの、最新技術を使った唯一無二の新しいソリューション
 であることや、様々な取引先様よりご要望を頂いているプロジェクト規模も非常に大きく、より着実な確認ステッ
 プを踏みながら進行させる方針といたしました。そのため、「店舗の星」、「AIrux8」における複数の大型プロジ
 ェクトの進行につきましては、当初の想定よりも多くの時間を要しており、これらのプロジェクトにおけるSaaS月
 額課金型ビジネスにおける導入件数の積み上げにも一定の時間がかかっておりますが、継続して当社のコアビジネ
 スとしての拡大を目指してまいります。
  TRaaS事業におきましては、流通小売店舗を対象としたDX店舗活性プロダクト「店舗の星」について、当第3四半
 期においてDONKI(Thailand) Co.,Ltd.様へ納品が完了し、その運用及び販売データの解析等を進め販売促進効果、
 販売活性効果の可視化を進めております。更に、この「店舗の星」におけるインターネット上に多数存在する一般
 消費者のレビュー評価を、リアル店舗に陳列される商品に対して“見える化”する非常に価値の高い技術に関する
  特許を取得いたしました。本特許の取得は、今後「店舗の星」が唯一無二のOnline Merges with Offline戦略ソリ
  ューションとして流通小売店舗での唯一無二の店舗DX 製品に成長するための大きな一歩であり、更なる新規顧客
  獲得に向け販路を拡大すると共に、SaaS月額課金型収益を積み上げていく予定です。「AIrux8」も日本市場に向け
  た戦略的な販売パートナーとして加賀電子株式会社様との協業を進め、多くの企業様との商談が進行しており、株
  式会社クレア様の慶徳工場へ導入が決定いたしました。当第4四半期での導入開始となり、今後も「AIrux8」の日
  本市場展開拡大に向けて、引き続き日本国内での実証実験及び導入を更に進めると共に、戦略販売パートナーとの
  提携を強化しながら、その販売をさらに加速させてまいります。
   受注型Product事業においては、前期の既存顧客からのSTB大型受注案件の反動減に加え、当事業年度の下半期に
  見込んでいたSTBのプロジェクトの一部が取引先様都合により中止となったことから前年同四半期比で売上高は減少
  しておりますが、テクニカルサービス事業におきましては、堅調に売上を確保いたしました。

以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高は196,206千円(前年同四半期比44.2%減)、営業損失は75,462千円(前年同四半期は31,756千円の損失)、経常損失は82,327千円(前年同四半期は40,252千円の損失)、四半期純損失は82,341千円(前年同四半期は41,779千円の損失)となりました。

なお、当社は「ターミナルソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載をしておりません。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ25,350千円減少し、502,563千円となりました。これは主に、有形固定資産が11,104千円、無形固定資産が21,435千円増加した一方で、現金及び預金が37,935千円、受取手形、売掛金及び契約資産が8,470千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ109,030千円減少し、90,983千円となりました。これは主に、流動負債その他に含まれる未払消費税等が15,275千円、転換社債型新株予約権付社債が97,500千
円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ83,680千円増加し、411,580千円となりました。これは主に、転換社債型新株予約権付社債の転換及び新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ
82,681千円増加した一方で、利益剰余金が82,341千円減少したことによるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

  該当事項はありません。