売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02065 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当社グループは2030年のあるべき姿「OSG2030ビジョン」に掲げた「『ミズカラ』はじめるウェルビーイングカンパニー」の実現に向け、2022年1月期を初年度とする「第10次4ヶ年計画」に基づき活動を進めております。「第10次4ヶ年計画」は、①成長戦略とグローバル化、②生涯顧客構築、③「ステハジ」プロジェクト推進の3点を基本方針として、飛躍に向け新たな基盤作りを行っております。

 そのような状況のなか、フランチャイズ事業の「銀座に志かわ」部門は、依然として国内は苦戦を強いられておりますが、中国への展開は順調に推移しております。さらに「元祖五十番神楽坂本店」部門の店舗拡大に向けて動きだしております。

 こうした取り組みのなかでの当社グループにおける当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高5,886,837千円

(前年同四半期比4.0%減)、営業利益177,574千円(同46.6%減)、経常利益203,802千円(同45.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益92,878千円(同57.9%減)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

(水関連機器事業)

 当社グループが取り組んでいる「ステハジ」プロジェクトは2025年の大阪・関西万博公式プログラム「TEAM EXPO 2025」として登録され、熱中症予防や資源循環の観点から会期中だけではなく会期後の給水スポット普及にも期待が持てます。全国の様々な企業や団体・自治体、教育機関との共創の輪も広がっており、給水スポットのニーズは更に高まっております。

 特に、自治体や学校、商業施設などにおいてウォータークーラーや水自販機など業務用機器の導入は順調に進んでおります。しかしながら、家庭用機器においてはビジネスモデルの変革中であり、収益化に時間を要しております。以上の結果、売上高1,604,265千円(同5.5%増)、営業損失20,019千円(前年同四半期は31,967千円の営業損失)となりました。

 なお、家庭用機器の新ビジネスモデルは、翌年以降の収益にも繋がる「投資型ストックビジネスモデル」であり、水関連機器事業及びメンテナンス事業の新たな土台となる安定的な収益基盤の構築を進めております。

 

(メンテナンス事業)

 メンテナンス事業は、販売店を通じて行うメンテナンスと当社が直接訪問して行うメンテナンスの2つがあります。創立以来53年にわたる実績があり、製品設置後も1軒1軒のお客様宅に訪問してメンテナンスを実施しております。当社独自の強みであり、継続的に収益を得られるリカーリング型のビジネスモデルであります。

 当社が直接エンドユーザーに訪問するメンテナンスにおいて、顧客満足をさらに追求しサービスの向上を図ってまいりました。その結果、営業活動が順調に推移したことにより、売上高1,451,173千円(同1.7%増)、営業利益272,822千円(同28.0%増)となりました。

 

(HOD(水宅配)事業)

 HOD(水宅配)事業につきましては、今年6月~8月における全国の平均気温が統計開始以来最高となり「最も暑い夏」となりました。その結果、ボトルドウォーターやロイヤルティなどのストック収益は順調に推移いたしました。しかしながら、新規加盟店の事業立ち上げが遅れたこともあり、加盟店へのウォーターサーバー等の卸売上が減少いたしました。また、物流費の高騰や新しい顧客管理システム構築に伴って販管費が増加したことにより、売上高941,093千円(同8.4%減)、営業利益31,713千円(同60.5%減)となりました。

 

(フランチャイズ事業)

 フランチャイズ事業につきましては、高齢者向けの弁当宅配部門と「銀座に志かわ」部門に「元祖五十番神楽坂本店」部門が加わっております。「元祖五十番神楽坂本店」は昭和32年創業で、名物「元祖肉まん」をはじめとした中華まん・点心・饅頭など中華総菜の老舗であります。「元祖五十番神楽坂本店」を運営する株式会社D&Dの株式を取得し、子会社化しております。

 「銀座に志かわ」部門は、国内市場においてはここ2年「食パン専門店」市場への参入企業が増加したことによってレッドオーシャン化が進んでおります。そのような状況のなか、「銀座に志かわ」は海外市場への進出を強化しております。5月5日に海外2店舗目となる「上海新天地店」に続き、10月29日に海外3店舗目となる「上海中山公園店」をオープンいたしました。今後も中国における市場拡大を目指しております。

 「元祖五十番神楽坂本店」部門については、9月7日に直営店として「巣鴨店」をオープン、9月30日に「神楽坂本店」をリニューアルオープンいたしました。今後は、東日本を中心に催事での販売や出店を進めてまいります。

 以上の結果、売上高1,902,563千円(同12.5%減)、営業損失104,309千円(前年同四半期は79,057千円の営業利益)となりました。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

(4) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は35,821千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。