売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01786 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ46億4千9百万円増加し、1,164億3千6百万円となりました。流動資産は32億2百万円増加し、固定資産は14億4千6百万円増加しています。これは主に、流動資産は現金及び預金の増加、固定資産は株式市況の影響および関係会社への出資による投資有価証券の増加によります。

当第3四半期連結会計期間末の負債の合計は、前連結会計年度末に比べ13億1千7百万円増加し、601億8千5百万円となりました。これは主に、借入金の増加によります。

有利子負債合計(短期借入金・1年内返済予定の長期借入金・短期リース債務・長期借入金及び長期リース債務の合計額)は6億4千7百万円増加し、359億5千9百万円となりました。

当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ33億3千2百万円増加し、562億5千万円となりました。これは主に、円安を受け為替換算調整勘定が27億5千3百万円増加したことによります。この結果、自己資本比率は48.09%となりました。

(自己資本比率は、純資産より新株予約権・非支配株主持分を控除して計算した比率を用いています。)

② 経営成績

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業に関わるエレクトロニクス市場は、中国市場の停滞や半導体関連市場の回復遅れによる影響が続いた一方、自動車関連の需要は回復基調で推移しました。その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、789億6百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は、基幹システム更新費用などにより経費が増加したものの32億2千3百万円(同2.5%増)と増加し、営業利益率は前年同四半期並みの4.1%となりました。経常利益は、前年同四半期累計期間に比べ為替差損が縮小したこともあり、31億3千8百万円(同24.2%増)と増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、第2四半期に計上した英国子会社の年金バイアウトに伴う特別損失に加えて繰延税金資産の取り崩しなどにより、7億3千8百万(同62.7%減)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりです。

なお、売上高はセグメント間の内部売上高を含めており、セグメント利益はセグメント間取引消去及び本社部門負担の未来開発研究費用控除前の営業利益と調整を行っています。

(電子部品関連事業)

電動工具向けチャージャ、産業機械向けトランス・リアクタ、エアコン用リアクタなどの需要は、主要顧客の在庫調整の影響が続き、低調に推移しました。一方、車載向け昇圧リアクタの需要は北米市場向けなどで回復基調にあり、大型トランス・リアクタの北米向けデータセンター関連などにおけるITインフラ向け需要や、自動販売機向けLED製品の需要は引き続き堅調に推移しました。

その結果、売上高は541億8千6百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント利益は19億9千6百万円(同42.6%増)と、増収増益となりました。

(電子化学実装関連事業)

電子化学事業では、中国市場の停滞や半導体関連市場の回復遅れにより、ソルダーペーストおよびソルダーレジストの売上高は前年同四半期累計期間を下回りました。実装装置事業は、中国における顧客の設備投資抑制の影響を受けたものの、概ね想定どおりの売上高となりました。

その結果、売上高は232億1千5百万円(前年同期比4.7%減)、セグメント利益は18億8千6百万円(同16.7%減)と、減収減益となりました。

(情報機器関連事業)

第4四半期に納品見込みであった次世代音声卓の前倒し納品などがあり、前年同四半期の売上および利益を大きく上回りました。

その結果、売上高は16億5千3百万円(前年同期比17.5%増)、セグメント利益は8千8百万円(前年同期は1億7千8百万円のセグメント損失)と、増収および黒字転換しました。

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、5億8千2百万円です。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(6)従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

(7)生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

(8)主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。