売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01998 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

① 経営成績の状況

当社グループは、「ベンチャースピリット溢れる企業集団を目指す。」を企業理念とし、グループ本社の機能を充実することで、各事業会社の相互連携を強化し、グループ全体での間接コストを抑制して、利益成長を加速させることを経営方針としております。

本年度の重点施策として、成長分野への投資を集中させることによりグループ各社の事業展開スピードを加速させるとともに、調達・製造・製品企画など様々な領域で、グループ各社の事業連携の強化を目指しております。

当第3四半期連結累計期間は、世界的なインフレ継続や中国経済の減速など、景気先行きの不透明感から国内外の顧客で投資を控える動きがありましたが、為替の円安効果により、売上高は410億36百万円と前年同期に比べ1.4%の増収となりました。利益面につきましては、コロナ禍の行動制限の緩和による営業・販売促進活動の強化及び為替の影響並びに国内外の物価上昇により、販売費及び一般管理費が増加したため、営業利益は40億19百万円(前年同期比24.1%減)、経常利益は44億53百万円(前年同期比28.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34億円(前年同期比24.8%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(SS事業)

SS事業は、売上高184億5百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は21億82百万円(前年同期比4.8%減)となりました。

防犯関連は、売上高は128億79百万円(前年同期比7.7%増)となりました。海外ではインフレ及び金利高止まりによる顧客の在庫調整の影響を受け、欧米で屋外用センサーの販売が伸び悩みました。一方、国内では警備会社及び大型重要施設向けの販売が順調に推移した結果、前年同期実績を大幅に上回りました。

自動ドア関連は、景況悪化でヨーロッパの販売が伸び悩みましたが、国内及び米国向けの販売が堅調に推移した結果、売上高は41億1百万円(前年同期比5.4%増)となりました。

(IA事業)

IA事業は、売上高216億42百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は19億87百万円(前年同期比35.1%減)となりました。

FA関連は、ヨーロッパ向けの販売は堅調に推移したものの、中国で二次電池向けが低調に推移しました。また、国内では半導体関連の設備投資抑制や顧客の在庫調整の影響を受けて販売が伸び悩んだ結果、売上高は74億48百万円(前年同期比11.0%減)となりました。

MVL関連は、国内では半導体、電気・電子部品向けの販売が、海外では中国向けの販売が伸び悩んだ結果、売上高は97億64百万円(前年同期比1.2%減)となりました。

IPC関連は、半導体製造装置向けの販売が堅調に推移したことにより、売上高は31億32百万円(前年同期比5.4%増)となりました。

MECT関連は、二次電池製造装置の納入が順調に進んだことから、売上高は12億97百万円(前年同期比59.7%増)となりました。

(EMS事業)

EMS事業における外部顧客への売上高は、生産受託案件が伸び悩んだことにより5億58百万円(前年同期比14.9%減)となりました。営業利益は2億72百万円(前年同期比14.4%減)となりました。

 

 

<参考>

・地域別売上高

当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)  (単位:百万円)

日本

米州

欧州

アジア

18,124

5,632

12,312

4,967

41,036

(注)1.地域は、地理的近接度により区分しております。

2.各区分に属する主な地域の内訳は次のとおりであります。

(1)米州 ………… 北米、中南米

(2)欧州 ………… ヨーロッパ、中東、アフリカ

(3)アジア ……… アジア、オセアニア

 

② 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は660億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億64百万円増加しました。

流動資産は510億71百万円となり、31億38百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が13億53百万円、受取手形及び売掛金が4億88百万円それぞれ減少したものの、原材料及び貯蔵品等の棚卸資産が45億39百万円増加したことによるものであります。

固定資産は149億95百万円となり、3億74百万円減少しました。これは主に、工具、器具及び備品等の有形固定資産が2億45百万円増加したものの、投資その他の資産が3億76百万円、償却等により顧客関係資産等の無形固定資産が2億44百万円それぞれ減少したことによるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は226億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億4百万円減少しました。これは主に、長期借入金等の固定負債が24億78百万円増加したものの、短期借入金及び未払法人税等の流動負債が33億83百万円減少したことによるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は434億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ36億68百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が20億50百万円、為替換算調整勘定等のその他の包括利益累計額が15億62百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は24億66百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。