売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01916 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、一部に足踏みが見られるものの、雇用情勢や所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、個人消費が持ち直し、景気は緩やかな回復が続くとみられています。しかし、半導体をはじめとした部品・原材料の供給不足は緩和傾向にある一方、ロシアのウクライナ侵攻の影響によるモノやカネの流れの停滞や、為替の円安基調の継続によるエネルギーや原材料価格の高止まり等、依然として先行き不透明な状況にあります。

当社の売上高に大きな影響を与える株式会社SUBARUの世界生産台数は、前年同月比10月が4.0%増、同11月が12.2%増、同12月が5.4%増と増産が続いております。

このような経済環境の中で当第3四半期累計期間の売上高は、自動車用部品部門において、半導体供給不足の影響が緩和され、受注が増加したことや、駐輪部門の売上が増加したことから、3,860百万円(前年同期比1.7%増)となりました。

損益面につきましては、自動車用部品部門において、新型車2車種の複数部品立上げに伴う材料費や人件費、諸経費、また、駐輪部門における電動キックボードの研究開発費等、先行投資的な支出もあり、営業利益は58百万円と黒字ながら、前年同期比では52.6%減となりました。

営業外収益は受取配当金28百万円、受取賃貸料29百万円、スクラップ売却益25百万円等により90百万円、営業外費用は支払利息29百万円等により38百万円を計上し、経常利益は111百万円(前年同期比35.5%減)となりました。また、特別利益は受取保険金1百万円、特別損失は固定資産除却損5百万円等により6百万円を計上しました。その結果、四半期純利益は93百万円(前年同期比39.2%減)となりました。

セグメント別の業績については、次のとおりであります。

①自動車用部品

当セグメントの売上高は、半導体供給不足の影響が緩和され、受注が増加したことから、3,598百万円(前年同期比2.1%増)となりました。

損益面につきましては、受注は増加したものの、新型車2車種の複数部品立上げに伴う先行投資(材料費、人件費、諸経費等)もあり、セグメント利益(経常利益)は、112百万円(前年同期比31.2%減)となりました。

②自社製品

当セグメント全体の売上高は、262百万円(前年同期比3.5%減)となりました。内訳としては、電子機器部門においては、一部受注品の生産終了や、スポット案件の減少等を主因とし、売上高は83百万円(前年同期比35.0%減)となりました。駐輪部門においては、官公庁や駅等の大口案件が増加したこと等により、売上高は178百万円(前年同期比24.7%増)となりました。

損益面につきましては、セグメント損失(経常損失)は21百万円(前年同期はセグメント損失(経常損失)10百万円(内電子機器部門はセグメント損失(経常損失)10百万円(前年同期はセグメント損失(経常損失)3百万円)、駐輪部門は、売上が増加したものの、電動キックボードの研究開発費の先行投資があったことから、当第3四半期累計期間においてはセグメント損失(経常損失)11百万円(前年同期はセグメント損失(経常損失)7百万円)))となりました。

③賃貸不動産

賃貸不動産のセグメント利益(経常利益)は、20百万円(前年同期比1.0%増)となりました。なお、収益及び費用は営業外に計上しています。

 

当第3四半期会計期間末における総資産は、前期末比305百万円増加し8,483百万円となりました。

 ・資産

流動資産は、現金及び預金が180百万円、電子記録債権が148百万円、仕掛品が21百万円、その他のうち立替金が69百万円増加し、受取手形及び売掛金が106百万円、製品が14百万円、その他のうち未収入金が74百万円減少したこと等から238百万円増加し3,477百万円となりました。

固定資産は、機械及び装置が9百万円、建設仮勘定が26百万円増加し、建物が55百万円、工具、器具及び備品が12百万円、リース資産が50百万円減少したこと等から有形固定資産は85百万円減少し4,048百万円となり、また、投資有価証券が141百万円増加したこと等から投資その他の資産は153百万円増加し955百万円となりました。その結果、固定資産全体では66百万円増加し5,005百万円となりました。

 ・負債

流動負債は、短期借入金が84百万円、その他のうち預り金が109百万円及び設備関係支払手形が27百万円増加し、未払金が17百万円、未払法人税等が38百万円、賞与引当金が45百万円、その他のうちリース債務が17百万円及び未払消費税等が68百万円減少したこと等から43百万円増加し2,798百万円となりました。

固定負債は、長期借入金が77百万円、退職給付引当金が25百万円、その他のうち繰延税金負債が41百万円増加し、その他のうちリース債務が39百万円減少したこと等から102百万円増加し2,925百万円となりました。その結果、負債全体では146百万円増加し5,724百万円となりました。

 ・純資産

純資産は、配当金の支払が38百万円、第3四半期純利益が93百万円となり利益剰余金が55百万円増加し、また、その他有価証券評価差額金が94百万円増加したこと等から158百万円増加し、その結果、純資産額は2,758百万円となりました。これにより自己資本比率は32.5%となりました。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は43百万円であります。

なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。