売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01899 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における経済環境は、経済活動の正常化が進んだことで緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、世界的な金融の引き締めや世界情勢の不安定化、素材やエネルギー価格の高止まりが依然として継続しており、先行きは不透明な状況となっております。

 このような経済状況の中、当社グループの市場環境においては、xEV用コンデンサは客先の在庫調整等の影響により受注が低迷し、前年同期比で減収となりました。一方、インフラ設備向けの市場については、モータドライブ装置、太陽光用等の産業機器用コンデンサや力率改善装置を中心に好調に推移いたしました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の連結売上高は前年同期比1.2%増加の19,718百万円となり、第3四半期連結累計期間としては、前年に引き続き過去最高を更新いたしました。

 損益につきましては、素材価格の高騰に応じた製品の販売価格転嫁の進展等により、営業利益は752百万円(前年同期比50.2%の増加)となりました。これに伴い、経常利益は724百万円(前年同期比7.1%の増加)となったものの、第1四半期連結会計期間に資本政策の検討に伴うアドバイザリー費用を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は199百万円(前年同期比48.1%の減少)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

①コンデンサ・モジュール

 産業機器用コンデンサはパワエレ市場を中心に伸長しましたが、xEV用コンデンサは客先からの受注が低迷しており、減収となりました。結果、売上高は前年同期比4.1%減少の13,912百万円となりました。

②電力機器システム

 力率改善装置の売上が好調に推移した結果、売上高は前年同期比16.5%増加の5,805百万円となりました。

 

 財政状態の分析は次のとおりであります。

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は35,213百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,904百万円の減少となりました。増減の主なものは、現金及び預金の減少4,833百万円、受取手形及び売掛金の増加751百万円、電子記録債権の増加916百万円等であります。

 負債は12,664百万円となり、前連結会計年度末に比べ284百万円の増加となりました。増減の主なものは、短期借入金の増加1,000百万円、未払法人税等の減少141百万円、賞与引当金の減少207百万円等であります。

 純資産は22,549百万円となり、自己資本比率は62.7%と3.7ポイント減少いたしました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、481百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。