売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34748 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ情勢の長期化等により、依然として景気の先行きが不透明な状況が続きましたが、新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少に伴い、社会経済活動が正常化に向かっていくことが期待され、国内外におけるライブの活性化が見込まれております。

 このような状況下において、マーケティング・トランスフォーメーション事業(以下、「MX事業」という。)では、前期から継続して、案件獲得能力の組織的強化、各案件の収益性向上及び社員の生産性向上に取り組みました。社員数を抑えつつ、社外パートナーと協力体制を構築することにより、サービスを提供しております。

 エンターテインメント・トランスフォーメーション事業(以下、「EX事業」という。)では、ファンの皆様に7ORDERのパフォーマンスを届けるため、2023年12月8日開催の福岡サンパレス ホテル&ホール公演を皮切りに、2024年1月1日開催の東京国際フォーラムホール公演まで、「7ORDER LIVE [ONE,]- DUAL Endroll」を開催しました。また、日本発・韓国を中心としたアジアで世界を眺望し飛躍するアーティストが一堂に会する「K-Pop Masterz×KROSSvol.3」を2024年1月2日にバンテリンドームナゴヤで開催しました。

 また、ライブの開催に留まらず、2023年10月12日から当社が制作協力した韓国のエンターテインメント情報が満載の番組「K-POP HOUSE」の放映を開始しました。

 さらに、MX事業及びEX事業のシナジーの一環として、当社とグロースパートナーシップ契約を締結している7ORDERは、KDDI株式会社のサポートのもと、新プロジェクト[ONE,]に連動して、オンラインフリーライブを2023年11月21日に開催した他、動画コンテンツを配信しました。

 以上のとおり、新規事業のエンターテインメント領域に投資を継続することにより、売上高や利益のみならず、ナレッジやIPの獲得を進めてまいります。

 以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は1,209,351千円(前年同四半期比35.1%減)、営業損失は189,096千円(前年同四半期は営業利益140,952千円)、経常損失は194,278千円(前年同四半期は経常利益133,082千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は171,800千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益100,854千円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①MX事業

MX事業では、顧客の企業としてのブランド価値や商品・サービスのブランド価値を高めるべく、一般消費者へのイメージアップや認知度・購買意欲の向上等を図るためのソリューションを提供しております。そのため、顧客の顕在化したニーズだけではなく潜在的なニーズも引き出し、各ニーズに合うような様々なサービスを組み合わせた提案を行い、元請から下請に至る多段階構造ではなくワンストップでソリューションを提供し、既成概念を打ち破るクリエイティブとビジネスソリューション、それらを実現するテクノロジーを駆使したアイデアを実装していきます。MX事業では、コンサルティング会社・広告会社・PR会社等縦割りで進めていたビジネスを内製化により一気通貫することで、迅速な対応及び顧客へコストメリットを創出することができ、企業や社会の挑戦に伴走します。

なお、売上高は864,384千円(前年同四半期比27.6%減)、セグメント利益は77,678千円(前年同四半期比63.7%減)となりました。

 

②EX事業

EX事業とは、エンターテインメント・トランスフォーメーション事業の略語で、エンターテインメント業界をアップデートするべく、当社グループの主力事業領域であるクリエイティブやデジタル・テクノロジーを駆使し、新進気鋭のアーティストやクリエイターと連携しながら新しいエンタメの形を創出する事業であります。わが国においては、通信やデジタル・テクノロジーの発達で、リアル空間からデジタル空間をストレスなく、シームレスに行き来できるようになってきており、新しいエンターテインメントの形や次世代のエンターテイナーが次々と生まれようとしております。このような状況下において、当社グループが従来から有するブランディング・広告プロモーションやデジタル・テクノロジーの知見を駆使して、型にとらわれずジャンルレスに生きる次世代アーティスト・クリエイターがファンとの新たなコミュニケーションや関係を構築でき、スターになるためのプラットフォームを実現します。

なお、売上高は344,967千円(前年同四半期比48.4%減)、セグメント損失は142,745千円(前年同四半期はセグメント利益90,370千円)となりました。

 

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度に比べ297,730千円増加し2,940,494千円となりました。これは主に、現金及び預金が1,032,674千円、立替金が86,828千円減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が201,812千円、前払費用が1,239,132千円増加したことによるものであります。

 当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度に比べ88,025千円減少し181,495千円となりました。これは主に、投資その他の資産が84,523千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度に比べ550,269千円増加し2,200,857千円となりました。これは主に、契約負債が138,847千円減少したものの、短期借入金が387,000千円、その他が260,579千円増加したことによるものであります。

 当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度に比べ167,620千円減少し581,523千円となりました。これは、長期借入金が167,620千円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度に比べ172,944千円減少し339,610千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が171,800千円減少したことによるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ1,032,674千円減少し、164,182千円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,304,035千円の支出(前年同四半期は672,236千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失171,456千円、売上債権及び契約資産の増加額201,812千円、前払費用の増加額1,239,508千円などによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、38,214千円の収入(前年同四半期は50,336千円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入101,640千円、貸付けによる支出55,750千円、事業譲受による支出5,000千円などによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、233,147千円の収入(前年同四半期は629,156千円の収入)となりました。これは、短期借入金の純増加額387,000千円、長期借入金の返済による支出153,853千円によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。