売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33485 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、穏やかな回復が期待されます。ただし、海外景気の低下が我が国の景気を圧迫するリスクも存在します。また、物価上昇、金融資本市場の変動などに対する十分な警戒が必要です。

当社グループの関連する賃貸不動産市場におきましては、賃貸住宅の2023年2月から9月までの新設住宅着工件数は前年同期と比べ微増となっております。

 

このような事業環境を背景に、当社グループにおいては利益拡大を目指し、営業エリアの拡大のための新規出店や人員採用を進めております。また、保証サービスの充実を目指し、新サービスの入居者管理アプリ「Roomコネクト」の販売開始や保険会社との提携を進めて家財保険料の保証を拡大しております。

新規契約は、新規代理店の獲得が907社(前年同期比16.7%増)と進展しており、さらに、大手・中規模管理会社向けの保証サービス「ダイレクトS」は9,853件(前年同期比68.6%増)、小規模管理会社をターゲットとした保証サービス「ダイレクトワイド」は7,892件(前年同期比574.5%増)と順調に推移しております。事業用物件向けの保証サービスにおいても、営業活動が順調に進み6,390件(前年同期比17.5%増)と売上を拡大している状況です。その結果、新規契約件数は、100,610件(前年同期比13.2%増)となりました。

売上原価において、紹介手数料は取引先との関係を強化し利用拡大を図るため紹介手数料率の引き上げをしたことで1,031,357千円(前年同期比27.5%増)となりました。貸倒引当金繰入額は、求償債権の回収を強化することで計画に対して順調に推移しておりますが、保有契約の伸びに伴い増加することで2,062,002千円(前年同期比18.5%増)となりました。訴訟・処分費用は、上期に増加した処分案件の影響により794,142千円(前年同期比22.1%増)となりました。

また、株式会社GoldKey Co.,Ltd(以下「GoldKey社」という。)の連結子会社化により、GoldKey社のIT技術力やリソースを活用し、不動産管理会社や不動産オーナー向けに新たな付加価値サービスを提供しております。不動産管理業務においては、入居者募集、契約管理、家賃管理などが含まれ、特に入居者からの設備トラブルや近隣トラブルへの対応は、業務負荷が高いという課題があります。GoldKey社のIT技術の導入により、設備トラブルや近隣トラブルに対処するための入居者管理アプリ「Roomコネクト」を共同開発しました。このアプリには「チャット機能」や「FAQ機能」などが取り込まれており、これにより効率的な情報提供や問い合わせへの素早い対応が可能となり、不動産管理会社や不動産オーナーだけでなく、入居者の満足度向上にも寄与いたします。今後もGoldKey社のIT技術を活用し、不動産管理業務のデジタル化や効率化を進めてまいります。

 

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,352,038千円(前年同期比8.8%増)、営業利益は449,053千円(前年同期比26.6%減)、経常利益は546,922千円(前年同期比20.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は328,197千円(前年同期比2.6%増)となりました。

なお、のれん償却額206,749千円を販売費及び一般管理費に計上しております。

※当社グループの報告セグメントは家賃債務保証事業のみであり、他の事業セグメントの重要性が乏しいためセグメントごとに記載しておりません。

 

 

② 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,297,597千円増加の14,522,942千円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ720,066千円増加の7,055,432千円となりました。これは主に、貸倒引当金が313,513千円増加した一方で、現金及び預金が386,751千円、売掛金及び契約資産が205,767千円、求償債権が369,377千円増加したことによるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ577,530千円増加の7,467,509千円となりました。これは主に、繰延税金資産が349,631千円、のれんが206,194千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,311,688千円増加の7,694,922千円となりました。これは主に、契約負債が579,160千円、未払法人税等が225,142千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む。)が161,981千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ14,091千円減少の6,828,020千円となりました。これは主に、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ7,699千円増加、利益剰余金が剰余金の配当により300,160千円減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により328,197千円増加、その他有価証券評価差額金が57,433千円減少したことによるものであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,250千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。