売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02242 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的な分類が5類に移行し、経済社会活動がより一層正常化に向かったこと、また生産活動の回復やインバウンド需要の増加を背景として堅調に推移いたしました。その一方で他国と異なる金融政策の継続などに伴う為替の円安基調などから、エネルギー価格や物価などが高止まりの様相を呈しております。また海外では欧州地域における多くの混乱の長期化、各国政府による金融引き締め等を背景とした景気の冷え込みや中国経済の先行き懸念、さらには中東情勢の緊迫化など、依然として不透明な状況のままで推移しております。

このような情勢のもと、当社の属するカーアフターマーケットにおいて当社グループは、引き続き出張を伴う海外営業活動を強化するとともにWeb会議ツールなども併用することで、海外代理店等との緊密な連携を図ってまいりました。また、国内では有力販売店を招いた工場見学会や製品説明会、国内および中国ではメディア向けの製品試乗会を開催することで当社製品のアピールにも力を注いでまいりました。

これらの結果、国別の好不調はあるもののアジア地域を中心に「EnduraPro」シリーズを始めとする各種製品群が概ね堅調に推移いたしました。しかしながら、第2四半期累計期間で北米の売上が大きく落ち込んだことへの対策として販売価格の見直しを講じた反面、これに伴う買い控えなどがあったことや、国内販売も引き続き低調に推移したことなどから、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,645百万円(前年同期比10.0%減)となりました。

損益においては、生産量の増加や国内での販売価格の見直しが奏功したことによる売上総利益率の改善があった反面、販管費の増加もあり営業利益は446百万円(前年同期比1.8%減)となりましたが、経常利益は為替差損益の影響から527百万円(前年同期比1.5%増)となりました。また親会社株主に帰属する四半期純利益については、中国の現地子会社における経済発展局からの法人所得税の還付金が当第3四半期累計期間にはなかったことから、369百万円(前年同期比16.4%減)となりました。

 

財政状態の分析
(資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ119百万円増加し、8,114百万円となりました。これは主として、商品及び製品の増加によるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ194百万円減少し、1,995百万円となりました。これは主として、長期借入金及び、1年内返済予定の長期借入金の減少によるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ314百万円増加し、6,119百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加によるものであります。

 

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は185百万円であります。