E02252 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ情勢の長期化や不安定な中東情勢などの影響による原材料・エネルギー価格の高騰や、為替相場の急変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。また、コロナ禍を経て、さらなる価値観の多様化や、企業と従業員の関係性、働く環境にも変化が起きております。
こうした中、当社グループは、2030年を志向した長期経営計画[SG-Vision2030]のPhase1に当たる、中期経営計画[SG-2023]の最終年度を迎え、企業価値向上に向けた諸施策を推進しております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、受注高は207,161百万円(前年同期比9.8%増)、売上高は177,627百万円(同10.6%増)となりました。なお、当第3四半期末の受注残高は286,898百万円(同18.5%増)であります。
損益面は、増収に伴い、営業利益は6,300百万円(同4.9%増)となりましたが、為替差益の減少等に伴い、経常利益は6,100百万円(同9.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,644百万円(同19.2%減)となりました。
当第3四半期末における総資産は、売上債権や棚卸資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べて30,395百万円増加し257,303百万円となりました。負債は、法人税等の納付などはあったものの、短期借入金や仕入債務の増加などにより、前連結会計年度末に比べて27,471百万円増加し153,939百万円となりました。純資産は、配当金の支払いはあったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益やその他有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末に比べて2,924百万円増加し103,364百万円となりました。これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の43.5%から39.6%に低下いたしました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(特装車)
車体等の製造販売は、受注は前年同期並みの水準となり、売上は増加いたしました。
また、保守・修理事業は、受注、売上ともに増加いたしました。
このほか、林業用機械等は、受注は増加し、売上は減少いたしました。
この結果、当セグメントの受注高は84,527百万円(前年同期比3.1%増)、売上高は72,257百万円(同8.8%増)となり、営業利益は1,502百万円(同79.4%増)となりました。
なお、当第3四半期末の受注残高は117,995百万円(同19.8%増)であります。
(パーキングシステム)
機械式駐車設備は、受注、売上ともに増加いたしました。
また、航空旅客搭乗橋は、受注は増加し、売上は減少いたしました。
この結果、当セグメントの受注高は37,743百万円(前年同期比30.0%増)、売上高は28,599百万円(同0.5%増)となりましたが、営業利益は1,925百万円(同11.1%減)となりました。
なお、当第3四半期末の受注残高は55,187百万円(同23.2%増)であります。
(産機・環境システム)
メカトロニクス製品は、真空製品の受注が減少したものの、売上が増加した結果、分野全体でも受注は減少し、
売上は増加いたしました。
また、環境関連事業は、受注、売上ともに増加いたしました。
この結果、当セグメントの受注高は30,827百万円(前年同期比5.9%減)、売上高は29,056百万円(同18.1%増)となりましたが、営業利益は1,836百万円(同19.0%減)となりました。
なお、当第3四半期末の受注残高は45,977百万円(同26.7%増)であります。
(流体)
需要が堅調に推移し、受注及び売上が増加した結果、当セグメントの受注高は21,329百万円(前年同期比2.2%増)、売上高は15,867百万円(同10.7%増)となり、営業利益は1,483百万円(同26.2%増)となりました。
なお、当第3四半期末の受注残高は12,585百万円(同2.1%減)であります。
(航空機)
防衛省向けは、受注、売上ともに増加いたしました。
また、民需関連は、受注は前年同期並みの水準となり、売上は増加いたしました。
この結果、当セグメントの受注高は15,041百万円(前年同期比7.7%増)、売上高は22,588百万円(同35.4%増)となり、営業利益は1,754百万円(同36.5%増)となりました。
なお、当第3四半期末の受注残高は35,641百万円(同9.6%減)であります。
(その他)
建設事業において、受注が増加したものの、売上が減少した結果、当セグメントの受注高は17,692百万円(前年同期比77.7%増)、売上高は9,257百万円(同7.7%減)となり、営業利益は412百万円(同15.5%減)となりました。
なお、当第3四半期末の受注残高は19,511百万円(同90.3%増)であります。
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,985百万円であります。
① 当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画は、次の通りであります。
② 前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
(注) 1 航空機生産設備は、完成年月を2026年3月から2027年3月に変更しております。
2 特装車生産設備は、投資予定額の総額を4,737百万円から5,495百万円に変更しております。
3 特装車生産設備は、完成年月を2025年9月から2026年9月に変更しております。
4 既支払額には事業の用に供しているものを含んでおります。