売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS




E02174 Japan GAAP


 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

(資産)

総資産は1,356億31百万円と前連結会計年度末に比べ、92億円の減少(△6.4%)となりました。この主な要因は、受取手形及び売掛金が52億60百万円減少、現金及び預金が11億8百万円減少、固定資産が22億9百万円減少したことであります。

 

(負債)

負債は1,196億33百万円と前連結会計年度末に比べ、22億88百万円の減少(△1.9%)となりました。この主な要因は、短期借入金が25億50百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が30億70百万円減少、長期借入金が14億83百万円減少したことであります。

 

(純資産)

純資産は159億98百万円と前連結会計年度末に比べ、69億11百万円の減少(△30.2%)となりました。この主な要因は、為替換算調整勘定が40億60百万円減少、利益剰余金が12億42百万円減少したことであります。

 

(2)経営成績の状況

世界経済は、米国関税政策による影響を回避しつつコストを吸収するなどして、実体経済は比較的底堅く推移しているものの、価格転嫁が進むことで成長は鈍化すると見込まれています。

わが国の経済も、相互関税影響により輸出は減少する見込みながら、賃上げが消費を下支えすることから、底堅い成長が続くと見込まれます。こうした中、当社グループの関連する自動車業界は、米国関税影響、中国レアアース輸出管理強化などが与える影響への懸念から米国通商政策などの動向に留意が必要な状況となっています。

この結果、当中間連結会計期間における売上高は、931億30百万円と前中間連結会計期間に比べ163億49百万円(△14.9%)の減収となりましたが、営業利益は1億1百万円(前中間連結会計期間は16億65百万円の営業損失)となりました。経常損失は大幅な為替差損の影響により11億73百万円(前中間連結会計期間は34億40百万円の経常損失)となり、親会社株主に帰属する中間純損失は、12億42百万円(前中間連結会計期間は48億19百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

(日本)

主要販売先の生産台数の減少、金型売上減により、売上高は224億56百万円と前中間連結会計期間に比べ26億94百万円の減収△10.7%)となりました。構造改革費用を始めとした各種費用の削減により収益改善を図りましたが、セグメント利益は13億41百万円と前中間連結会計期間に比べ79百万円減益(△5.6%)となりました。

 

(北米)

主要販売先の生産台数減少、為替影響等により、売上高は554億50百万円と前中間連結会計期間に比べ36億57百万円の減収△6.2%)となりました。一方で材料費、労務費、製造経費等を中心とした構造改革の進捗により、セグメント損失は13億64百万円(前中間連結会計期間はセグメント損失39億25百万円)となりました。

 

(欧州)

ドイツ拠点の事業撤退、英国拠点の販売先生産台数減少により、売上高は62億28百万円と前中間連結会計期間に比べ79億83百万円減収(△56.2%)となりました。不採算拠点の撤退、英国拠点の減産影響により、セグメント損失は3億32百万円(前中間連結会計期間はセグメント損失1億8百万円)となりました。

 

(アジア)

主に中国地域における主要販売先の生産台数減少により、売上高は89億95百万円と前中間連結会計期間に比べ20億12百万円減収(△18.3%)となりました。減収影響により、セグメント利益は6億57百万円と前中間連結会計期間に比べ2億39百万円減益(△26.7%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前中間連結会計期間に比べ63億71百万円減少し239億9百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純損失14億22百万円、仕入債務の減少11億89百万円等による資金の減少があり、一方で、減価償却費31億74百万円、売上債権の減少24億98百万円等による資金の増加により、33億64百万円の収入(前中間連結会計期間は20億95百万円の支出)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出17億97百万円、有形固定資産の取得による支出30億7百万円等による資金の減少があり、48億92百万円の支出(前中間連結会計期間は33億20百万円の支出)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、非支配株主への配当金の支払額8億83百万円長期借入金の返済による支出4億98百万円リース債務の返済による支出4億54百万円等による資金の減少に対して短期借入金の純増減額が15億68百万円等による資金の増加があり、48百万円の収入(前中間連結会計期間は113億69百万円の収入)となりました。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において継続的に当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりであります。

当社は、連結子会社であるKASAI MEXICANA S.A. DE C. V.(以下「KMEX」)における買掛金勘定の誤り等に起因して、2025年3月期の有価証券報告書について提出期限延長に係る承認申請を行い、2025年6月27日に、延長後の提出期限を2025年9月26日とする承認を頂き、過年度決算の訂正金額の確定作業、過年度に係る有価証券報告書及び四半期報告書の作成、確認作業を行って参りましたが、9月26日に提出する事が出来ず、最終的に2025年10月8日に関東財務局長宛に有価証券報告書を提出いたしました。また、当社は、KMEX及び当社において、2025年3月期に財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備があるとの開示を行っております。

これを受けて当社は、再発防止策を策定の上、2025年10月8日付「過年度決算の訂正、開示遅延に関する原因分析と再発防止策について」を公表し、2025年11月11日付で改善報告書を株式会社東京証券取引所に提出するとともに、同日付けで「東京証券取引所への「改善報告書」の提出に関するお知らせ」を公表しております。3事業年度継続して過年度決算訂正が発生した原因として、KMEXにおける業務プロセスの脆弱性、KMEX及び当社におけるガバナンス不足、人員体制の脆弱性に関する問題、またグループ内部統制について課題があることを認識しており、当社及びKMEXにおいて以下の再発防止策による内部統制の再徹底を図ってまいります。

 

(再発防止策)

KMEX側の改善措置

KMEXのガバナンス強化

必要なレポート機能の開発(新システム)

買掛金勘定の残高を確定させる統制整備

発注から支払いまでの業務プロセスの見直し

受入データの事務的な削除作業の廃止

KMEX経理部門の体制強化

業務フローの点検実施、及びマニュアルの整備

教育の実施

 

当社側の改善措置

本社によるガバナンス強化

子会社管理体制、サポート体制の強化

当社経理部門の人員体制強化

教育の実施(役職員を含む)

マニュアル類の整備

内部監査体制の強化

エスカレーション・ルールの再周知

システム導入時の当社側サポート

過去2回の決算訂正時に、KMEXの買掛金勘定の誤りを発見できなかった原因に対する対策

有価証券報告書の提出を遅延させた原因に対する対策

 

今後、これらの再発防止策を実行すると共に、適正な内部統制の整備及び運用のさらなる強化に真摯に取り組み、再発防止に努めてまいります。

 

(5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、当社グループの会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間における研究開発費の総額は7億49百万円であり、この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は23億83百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

当中間連結会計期間において、日本セグメント、北米セグメント、欧州セグメント、アジアセグメントにおける自動車内装部品の受注の実績が減少しております。これは日本地域、北米地域において主要販売先OEMの生産台数が減少したこと、欧州地域においてドイツ拠点の撤退によるもの、中国地域におけるガソリン車市場の縮小を受け、販売先OEMが減産したことによるものであります。