売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02225 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)  経営成績

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化、賃金上昇に伴う個人消費マインドの改善、インバウンド消費の回復などにより物価高のもとにおいても景気は堅調に推移しました。しかしながら、日米の金利差や貿易赤字等を背景にした円安が継続しており、中国においては不動産バブルの崩壊による景気減速、欧米においては金融引き締め政策の影響による景気後退のリスク等もあり、依然として先行きの不透明な状況が続いております。

当社グループの属する自動車業界につきましては、長く続いた半導体不足による生産調整が回復してきており、北米・中国および国内の新車販売は軒並み前年同期よりも高い水準となりました。

このような市場環境のなか、当社グループにおきましては、中国で日系の販売回復に遅れがみられるものの、国内他ではバックオーダー解消への取り組み等、自動車メーカーの生産回復影響や北米向けの受注が増加したことから、前年同期比で7.7%の販売増となりました。国内販売が同12.2%の増加、海外販売が同3.8%の減少となっており、海外販売の地域別では、北米が需要回復により同26.9%増加、欧州は主要顧客との取引が終了したことにより同87.7%減少、中国が受注減により同10.5%減少しております。

利益につきましても、引き続き固定費の徹底圧縮による原価改善活動など収支対策効果に加え、上記のとおり売上の増加により前年同期比で利益増加となりました。

以上の結果、売上高は17,428百万円(前年同期比1,253百万円増)、営業利益は1,311百万円(前年同期比518百万円増)、経常利益は1,466百万円(前年同期比544百万円増)、法人税等調整額(益)として379百万円を計上したことにより親会社株主に帰属する四半期純利益は1,305百万円(前年同期比708百万円増)となりました。

 

 セグメントの業績については、次のとおりであります。

 当社グループのセグメントはこれまで単一セグメントでありましたが、2023年7月3日付で株式会社マルヨシ製作所の株式を取得したことに伴い、「その他」を新たに報告セグメントとして追加し、「自動車部品製造事業」及び「その他」の2区分に変更しております。また、「その他」については、前年同四半期連結累計期間の実績がないため、比較情報を記載しておりません。

 

(自動車部品製造事業) 

 自動車部品製造事業は主にエンジンバルブ、バルブシート、コッタ、ローテータ、リテーナ、機械等の製造、販売を行っております。当第3四半期連結累計期間における自動車部品製造事業の売上高は、前年同期比6.5%増加の17,231百万円、セグメント利益は前年同期比496百万円増益の1,290百万円となりました。

 

(その他)

 その他事業は、主にリチウムイオン電池等に使用されるセパレータフィルムの製造用金属ロール、シャフトの製造、販売を行っております。当第3四半期連結累計期間におけるその他事業の売上高は198百万円、セグメント利益は21百万円となりました。

 

(2)  財政状態

 (資産)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,043百万円増加し35,282百万円となりました。総資産増加の主な内訳は、現金及び預金827百万円、受取手形及び売掛金203百万円であります。

現金及び預金は、売上代金の回収により増加しております。受取手形及び売掛金は、主に国内顧客への販売が回復していることにより増加しております。
 

 (負債)

当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ170百万円減少し6,204百万円となりました。負債減少の主な内訳は、短期借入金651百万円であります。

短期借入金は、在外連結子会社における返済により減少しております。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末の非支配株主持分を含めた純資産は、前連結会計年度末に比べ1,213百万円増加し29,078百万円となりました。純資産増加の主な内訳は、利益剰余金966百万円であります。

 

(3)  研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は167百万円であります。