売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02337 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかに回復しているものの、円安の進行を背景とした物価上昇や中国経済の先行き懸念など不安材料も多く、景気は予断を許さない状態で推移しました。フラットパネルディスプレイ(FPD)の分野におきましては、当社取引先の一部企業には、これまでの設備投資の先送りや抑制から投資に向かう動きも見られました。

このような環境の中、当社グループは、画像処理外観検査装置や3Dソリューションシステム製品の販売拡大に向けた開発及び営業活動を展開してまいりました。受注は概ね堅調ですが、納期との関係から売上に寄与するまでに時間を要し、足元では売上は低調な状況で推移しております。

この結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高646百万円(前年同四半期比32.5%減)、営業損失232百万円(前年同四半期は営業損失161百万円)、経常損失235百万円(前年同四半期は経常損失145百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は241百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失138百万円)となりました。

セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。

日本セグメントでは、主力製品である画像処理外観検査装置の売上は低調で、前年同期を下回りました。この結果、売上高は243百万円(前年同四半期比55.4%減)、セグメント損失は216百万円(前年同四半期はセグメント損失183百万円)となりました。

米国セグメントでは、CAD/CAMソフト等の売上が現地通貨ベースでは減少し、円安の影響で円貨ベースでは横這いとなりました。この結果、売上高は403百万円(前年同四半期比0.6%増)、セグメント損失は28百万円(前年同四半期はセグメント損失54百万円)となりました。

韓国セグメントは、前連結会計年度において、同セグメントであったKUBOTEK KOREA CORPORATIONを清算したため、当第3四半期連結累計期間では該当ありません。

 

なお、新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しは依然不透明であり、その影響について定量的に予想することは困難な状況でありますが、現時点で把握できる最新の情報等に基づき、全てのセグメントにおいて、2024年3月期中は当該影響が継続するものと見込んでおります。

 

(2) 財政状態

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ346百万円増加しました。流動資産は現金及び預金の減少171百万円、売上債権の減少101百万円、棚卸資産の増加539百万円などにより、317百万円増加しました。固定資産はソフトウエアの増加30百万円などにより、28百万円増加しました。

負債は、前連結会計年度末に比べ613百万円増加しました。流動負債は仕入債務の増加185百万円、短期借入金の増加172百万円、契約負債の増加305百万円などにより、654百万円増加しました。固定負債は長期借入金の減少48百万円などにより、40百万円減少しました。

純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失241百万円の計上、為替換算調整勘定の減少26百万円により、純資産合計が267百万円減少しました。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は14百万円であります。