売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02334 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における世界経済は、従前からのウクライナ危機に加えて、中東情勢が緊迫化しつつある状況下、減速傾向が目立つ欧州、不冴えな中国、そして相対的に堅調な米国と地域によってバラつきが見られ、全般的に先行きが不透明な状況が継続しています。米国経済は、金融引締め局面にもかかわらず、好調な個人消費を受けて、堅調である一方、中国経済は、不動産市況の低迷が続き、設備投資、個人消費とも不冴えな中、減速しました。わが国は、個人消費の伸び、企業の設備投資が下支えして、緩やかな経済成長が継続しました。

 このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の当社グループの受注金額は、271億9千万円(前年同期224億6千8百万円)となりました。また、当第3四半期連結会計期間末の受注残高は、447億3千4百万円(前年同期352億9千8百万円)となりました。

 当第3四半期連結累計期間の当社グループの連結業績につきましては、売上高は191億3百万円(前年同期売上高298億9千2百万円)、営業損失は20億7千7百万円(前年同期営業利益1億1千9百万円)、経常損失は19億円(前年同期経常利益7億4千3百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は13億8千7百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益6億4千6百万円)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりです。

(FPD装置事業)

 フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業においては、パネル需要は全般的に弱く、設備投資は停滞しました。このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の当社グループのFPD装置事業の受注金額は156億8千4百万円(前年同期87億8千6百万円)、受注残高は265億7千1百万円(前年同期180億1千万円)となりました。また、当第3四半期連結累計期間の当社グループのFPD装置事業の連結業績につきましては、売上高は110億1千7百万円(前年同期249億5千4百万円)、営業損失は8億6千2百万円(前年同期営業利益5億1千5百万円)となりました。

(半導体・フォトマスク装置事業)

 半導体・フォトマスク装置事業においては、当社事業に関連する設備投資は概ね計画通りに推移しました。このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の当社グループの半導体・フォトマスク装置事業の受注金額は107億4千7百万円(前年同期129億5千1百万円)、受注残高は181億6千2百万円(前年同期172億8千7百万円)となりました。また、当第3四半期連結累計期間の当社グループの半導体・フォトマスク装置事業の連結業績につきましては、売上高は73億2千8百万円(前年同期42億7百万円)、営業損失は10億1千7百万円(前年同期営業損失2億3千7百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ10億2百万円増加し、723億8千9百万円となりました。これは主に、「仕掛品」が78億9千1百万円増加し、「受取手形及び売掛金」が48億5千5百万円減少したことによります。

 負債は、前連結会計年度末に比べ26億7千5百万円増加し、401億7千8百万円となりました。これは主に、「1年内返済予定の長期借入金」が43億5千7百万円増加したことによります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ16億7千2百万円減少し、322億1千1百万円となりました。これは主に、「利益剰余金」が19億7千7百万円減少したことによります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、17億9千1百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(7)従業員数

 当第3四半期連結累計期間において、従業員数が前連結会計年度末947名から28名増加しております。

 なお、従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者(パートタイム労働者及び派遣社員)は含んでおりません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間における生産、受注及び販売実績は、次のとおりです。

 

 ①生産実績

 当第3四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

前四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年12月31日)

(百万円)

当四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年12月31日)

(百万円)

前年同四半期比(%)

FPD装置事業

18,171

12,627

△30.5

半導体・フォトマスク装置事業

3,104

11,185

260.3

合計

21,276

23,812

11.9

(注)金額は販売価格によっております。

 

 ②受注金額

 当第3四半期連結累計期間の受注金額を地域別に示すと、次のとおりです。

地域

前四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年12月31日)

(百万円)

当四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年12月31日)

(百万円)

 前年同四半期比(%)

日本

7,301

5,719

△21.7

その他地域

15,167

21,471

41.6

合計

22,468

27,190

21.0

 

 

  ③販売実績

 当第3四半期連結累計期間の販売実績を地域別に示すと、次のとおりです。

地域

前四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年12月31日)

(百万円)

当四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年12月31日)

(百万円)

 前年同四半期比(%)

日本

3,352

5,208

55.4

その他地域

26,539

13,895

△47.6

合計

29,892

19,103

△36.1

 

④装置販売に関する為替レート変動の影響

 当社の主力製品である、フラットパネルディスプレイ製造装置の輸出販売は、原則円建てで行われております。一部に外貨建て決済もありますが必要に応じて受注時に為替予約を付し、為替変動リスクをヘッジしております。従って、装置販売に関する為替レート変動による影響は軽微であります。