売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01221 Japan GAAP


 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、高インフレに伴う各国の金融引き締めが継続し、景気減速が懸念される状況となっております。米国では、堅調な個人消費に支えられ景気は緩やかに回復し、ヨーロッパ地域では、景気は弱含んでおり、中国では、不動産開発投資の減少と個人消費が振るわなかったことにより景気は減速しています。日本では、堅調な個人消費などにより景気は緩やかに持ち直しています。

当第3四半期連結累計期間において、世界的な物流混乱の解消と中国のゼロコロナ政策終了による部品在庫水準の正常化がプロジェクターメーカー各社で進み、また、それは概ね収束したものの、同時に、プロジェクター需要が、中国市場を中心に弱含みに推移し、当社グループのプロジェクター用反射鏡及びフライアイレンズの販売は減少しました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高3,062百万円(前第3四半期連結累計期間比20.3%減)、経常損失28百万円(前第3四半期連結累計期間の経常利益は171百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失45百万円(前第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は140百万円)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 ①光学事業

当第3四半期連結累計期間の売上高は1,340百万円と前年同期と比べ470百万円(26.0%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は215百万円と前年同期と比べ107百万円(33.3%)の減益となりました。

プロジェクター用反射鏡は、販売数量が前年同期比24.4%減少し、売上高は20.1%減少いたしました。フライアイレンズは、販売数量が前年同期比で27.9%減少し、売上高は30.9%減少いたしました。

 ②照明事業

当第3四半期連結累計期間の売上高は384百万円と前年同期と比べ170百万円(30.7%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は47百万円と前年同期と比べ26百万円(122.1%)の増益となりました。タッチパネルのカバーガラスの売上高が減少いたしました。

 ③機能性薄膜・ガラス事業

当第3四半期連結累計期間の売上高は925百万円と前年同期と比べ76百万円(7.7%)の減収となり、セグメント損失(営業損失)は18百万円と前年同期と比べ115百万円(前第3四半期連結累計期間のセグメント利益は97百万円)の減益となりました。

  ④その他

当第3四半期連結累計期間の売上高は412百万円と前年同期と比べ64百万円(13.5%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は35百万円と前年同期と比べ26百万円(43.1%)の減益となりました。UV反射鏡の売上高が増加し、洗濯機用ドアガラスの売上高が減少いたしました。

 

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末と比べて367百万円増加し、7,958百万円となりました。

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ301百万円の増加となりました。この主な要因は、商品及び製品が226百万円増加し、仕掛品が176百万円増加したことなどによるものであります。
 固定資産は、前連結会計年度末に比べ65百万円の増加となりました。この主な要因は、本社工場(千葉県柏市)でのガラス溶融炉のフィーダー(溶融ガラス取り出し口)更新及び放熱基板製造装置の新設などにより機械装置及び運搬具(純額)が242百万円増加したことによるものであります。
 この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ367百万円の増加となりました。

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べ94百万円の増加となりました。この主な要因は、短期借入金が100百万円増加し、流動負債その他が161百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が111百万円減少したことなどによるものであります。

固定負債は前連結会計年度末に比べ309百万円の増加となりました。この主な要因は、長期借入金が332百万円増加したことなどによるものであります。

この結果、負債合計は404百万円の増加となりました。

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末に比べ36百万円の減少となりました。この主な要因は、利益剰余金が45百万円減少したことなどによるものであります。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は101百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき重要な変更及び新たに発生した課題はありません。