売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02354 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①財政状態

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比(以下前期末比という)1,005,174千円増(1.9%増)の54,191,518千円となりました。

 流動資産は同206,875千円増(0.5%増)の38,383,180千円、固定資産は同798,298千円増(5.3%増)の15,808,338千円となりました。

 流動資産増加の主な要因は、原材料及び貯蔵品の増加196,089千円によるものです。

 固定資産のうち有形固定資産は、同488,653千円増(4.7%増)の10,926,816千円となりました。

 無形固定資産は、同440,773千円増(14.3%増)の3,533,046千円となりました。

 投資その他の資産は、同131,128千円減(8.9%減)の1,348,476千円となりました。

 当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前期末比432,762千円増(7.3%増)の6,327,126千円となりました。

 流動負債は同428,440千円増(9.2%増)の5,102,086千円、固定負債は同4,322千円増(0.4%増)の1,225,040千円

となりました。

 当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前期末比572,411千円増(1.2%増)の47,864,392千円となりました。こ

の主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と配当金の支払いにより、差引き利益剰余金が368,817千

円増加したことによるものです。

 この結果、自己資本比率は88.3%となりました。

 

 ②経営成績

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する制限緩和により社会経済活動の正常化が一段と進み、景気は緩やかな回復基調となりました。一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や世界的な資源価格の高騰、円安による物価の上昇等により、景気の先行きは不透明な状況が継続しております。

 当社グループの属する医療関連業界におきましては、医療現場においては手術件数や検査件数がコロナ禍前の水準に回復する動きが見られる一方、物資の高騰や医療従事者の慢性的な人手不足等の影響により、医療関連業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続いております。

 このような中、当社グループは2021年12月に公表しました中期経営計画“NEXT300”の達成に向け、当社の行動指針に従い、高品質の製品・サービスを医療現場に提供することを通じ、更なるビジネスの拡大に取り組んでおります。国内においては、人工透析類では針刺し防止機構付き止血弁内蔵透析用留置針「ハッピーキャスProFlex」、静脈留置針類では針刺し防止機構付き留置針「スーパーキャス5」並びに「スーパーキャス7」等の販売・普及に努めるとともに、インターベンション類では、スーパーシース「スーパーシースCoat Plus」、不整脈治療用のブレイデッドシース「AbRoad STOUT」及びスティーラブルシース「AbRoad FLEX」の販売拡大に努めました。また、2022年12月に買収した株式会社Bolt Medicalを通じ脳血管治療領域における製品の上市に向けた取り組みを進めております。海外においては、国内で高い評価をいただいております透析針、静脈留置針、シースイントロデューサー等の販売が好調で、積極的なプロモーションを行って参りました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高16,860,994千円(前年同四半期比2.5%増)、営業利益

3,699,390千円(同11.4%増)、経常利益3,818,936千円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,131,744千円(同0.2%増)となりました。

 当社の商品区分である品目別の売上高は以下のとおりであります。

 人工透析類におきましては、5,979,074千円(前年同四半期比2.1%増)となりました。静脈留置針類におきまして

は、5,236,037千円(同13.4%増)となりました。インターベンション類におきましては、5,637,374千円(同5.5%減)、うち石灰化病変治療デバイス関連は74,625千円(92.2%減)となりました。

 なお、当社グループは、医療機器の製造・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略し

ております。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は

ありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、215,038千円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。