売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E22509 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和を契機として、社会経済活動の正常化が着実に進み、引き続きゆるやかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、各国の金融引き締め・中国経済の先行き不安による世界的な景気後退懸念、円安の進行による物価上昇、ウクライナおよびパレスチナ紛争の長期化によるエネルギー価格の高止まりなど、企業を取り巻く環境は一層厳しさを増しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 また、当社を取り巻く事業環境は、物資の高騰や医療従事者の慢性的な人手不足等、各医療機関の経営環境はより一層厳しさが増してきており、医療現場においてより効率的で効果的な医療サービスを提供できるような製品供給体制が望まれております。

 このような状況のもと、当社は、高品質製品の常時安定供給を優先事項と掲げ、医療現場と密着した営業活動の推進、品質を確保しながらもコスト競争力をもった生産体制の構築並びに独創的な製品の研究開発活動の強化に取り組んでまいりました。

 

 当第3四半期累計期間の経営成績の分析は次のとおりであります。

① 売上高

 売上高は、7,406百万円(前年同期比7.4%増)となりました。これは主として、手術件数の堅調な推移により、主力製品である吸引器関連(フィットフィックス、キューインポット)の販売が好調に推移したこと等によるものです。

② 営業利益

 営業利益は、1,237百万円(前年同期比27.6%増)となりました。これは主として、原油価格高騰や急激な為替変動によるコスト上昇要因があるものの、売上高の増加により売上総利益が増加したこと等によるものです。

③ 経常利益

 経常利益は、1,242百万円(前年同期比28.3%増)となりました。これは主として、営業利益が増加したこと等によるものです。

④ 四半期純利益

 四半期純利益は、888百万円(前年同期比29.1%増)となりました。これは主として、経常利益が増加したこと等によるものです。

 

(2)財政状態の状況

① 資産

 流動資産は、前事業年度末に比べて200百万円増加し、6,838百万円となりました。これは主として、製品が47百万円減少したものの、電子記録債権が116百万円、前払費用(流動資産「その他」)が79百万円、受取手形及び売掛金が46百万円、原材料が15百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 固定資産は、前事業年度末に比べて38百万円減少し、4,336百万円となりました。これは主として投資その他の資産が5百万円、無形固定資産が4百万円増加したものの、有形固定資産が48百万円減少したこと等によるものです。

② 負債

 流動負債は、前事業年度末に比べて155百万円増加し、3,525百万円となりました。これは主として、1年内返済予定の長期借入金が240百万円減少したものの、短期借入金が400百万円増加したこと等によるものです。

 固定負債は、前事業年度末に比べ316百万円減少し、730百万円となりました。これは主として、長期借入金が304百万円減少したこと等によるものです。

③ 純資産

 純資産は、前事業年度末に比べて322百万円増加し、6,919百万円となりました。これは主として、利益剰余金が剰余金の配当により574百万円減少したものの、四半期純利益を888百万円計上したこと等によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は180百万円であります。

なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。