E00631 Japan GAAP
文中の将来に対する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績等の概要
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や旺盛なインバウンド需要を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、資源・エネルギー価格の高止まりや物価上昇等による個人消費の伸び悩みに加え、継続する地政学リスクや米国の通商政策等により、先行きは依然として不透明な状況が続きました。
住宅業界におきましては、住宅価格や住宅ローン金利の上昇等による住宅取得マインドの低下に加え、建築基準法の改正による4号特例の縮小や、省エネ基準への適合の義務化に伴う影響等もあり、新設住宅着工戸数は低調な推移となりました。さらに、電力費や燃料費等の高止まりに加え、物流コストの上昇が続くなど、企業収益を圧迫する状況が続いております。
このような状況下、当社グループでは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「EIDAI Advance Plan 2026」の達成に向けて各施策に取り組んでおります。特に、諸資材の高騰等による損益への影響を抑制するため、全社を挙げて生産性の向上や経費削減に取り組むとともに、お客様に対して適正な販売価格への改定をお願いするなど、製販一体となって取り組んでおります。
これらの結果、当中間連結会計期間の売上高は、主力の住宅資材事業、木質ボード事業とも前年実績を上回る水準で推移し、35,260百万円(前年同期比3.7%増)となりました。
損益面では、住宅資材事業は売上増に加えて利益率の改善が進むなど堅調に推移しましたが、木質ボード事業は連結子会社であるENボード株式会社の収益改善が遅れているため、当中間連結会計期間は営業損失118百万円(前年同期は営業損失666百万円)、経常損失214百万円(前年同期は経常損失700百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失81百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失426百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(住宅資材事業)
住宅資材事業におきましては、引き続きフローリング、室内階段、室内ドア、収納等の色柄・デザインを体系化した基軸ブランド「Skism(スキスム)」の更なる販売拡大を図るとともに、フローリングの「銘樹」や室内ドア、収納のハイエンドモデル「グランマジェスト」といった独自ブランドの拡充をはじめとして、機能性、デザイン性、安全性に優れた新製品の開発に注力しました。さらに、TVドラマへの美術協力や当社ウェブサイト及びSNSを通じた情報発信を積極的に行うなど、認知度の向上に努めております。
このほか、各分野別の取組は以下のとおりであります。
建材分野では、引き続き、フローリングや室内階段の「銘樹ブランド」やシートでありながらモチーフとなる素材に応じて質感をリアルに再現したフローリング「コンカーボ」の販売強化に注力しました。さらに、「コンカーボ」と同じ化粧シートを使用し、直貼り遮音タイプとしては画期的な約300mmのワイド幅を実現した直貼り遮音フローリング「コンカーボダイレクト」を発売しました。
内装システム分野では、主力製品である「スキスムT」や最上位シリーズの「グランマジェスト」の販売強化に注力するとともに、従来の「マテリアルミックス」をリブランディングした室内ドアや収納製品の新ブランド「マテリアルセレクション」を発売しました。
住設分野では、システムキッチン「ラフィーナ ネオ」に新たなアイテムを追加するとともに、洗面「アクアージュsai」や「アクアージュフロート」に機能的なアンダーボウルを追加するなど、製品仕様の向上を図りました。
これらの結果、新設住宅着工戸数が減少する厳しい環境ではありましたが、既存販売先のシェアアップや新規販売先の開拓、高付加価値製品の拡販等の効果もあり、当中間連結会計期間の売上高は29,903百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益は1,832百万円(同20.7%増)となりました。
(木質ボード事業)
木質ボード事業におきましては、売上拡大に向けて既存販売先のシェアアップや新規販売先の開拓に注力しました。一方、連結子会社であるENボード株式会社では、ライン停止時間や不良ロスをはじめとする生産ロスの削減に徹底して取り組んだ結果、生産性は徐々に改善しておりますが、依然として安定生産に向けた課題は多く、収益改善が遅れております。
これらの結果、当中間連結会計期間の売上高は5,290百万円(前年同期比12.0%増)、セグメント損失は976百万円(前年同期はセグメント損失1,214百万円)となりました。
(その他事業)
当社グループは、上記事業のほか、不動産有効活用事業、太陽光発電事業を行っております。
当中間連結会計期間の売上高は66百万円(前年同期比1.8%減)、セグメント利益は38百万円(同6.7%減)となりました。
(2)財政状態の概要
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ752百万円減少し、87,961百万円となりました。主な要因は、受取手形及び売掛金、電子記録債権、棚卸資産及び投資有価証券がそれぞれ増加したものの、現金及び預金が減少したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ814百万円減少し、46,108百万円となりました。主な要因は、繰延税金負債が増加したものの、未払金及び長期借入金がそれぞれ減少したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ62百万円増加し、41,853百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する中間純損失の計上及び配当金の支払いがあったものの、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動に731百万円、投資活動に1,502百万円、財務活動に874百万円の資金を使用したことにより、前連結会計年度末に比べ3,109百万円減少し、当中間連結会計期間末には4,010百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは731百万円の減少(前年同期は6,074百万円の減少)となりました。主な要因は、減価償却費1,682百万円を計上したものの、売上債権の増加903百万円、棚卸資産の増加482百万円及び未払金の減少600百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,502百万円の減少(前年同期は1,005百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,096百万円及び無形固定資産の取得による支出261百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは874百万円の減少(前年同期は874百万円の減少)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入245百万円があったものの、長期借入金の返済による支出733百万円及び配当金の支払額220百万円によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループにおける優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費は307百万円であります。なお、研究開発費については、各事業部門に配分できない基礎研究費用90百万円が含まれております。
また、当中間連結会計期間におけるセグメント別の研究開発費については、住宅資材事業は185百万円、木質ボード事業に係る研究開発費は31百万円であります。
その他、当中間連結会計期間において、当社グループが行っている研究開発活動について、重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性について
当社グループは製品製造のための原材料の調達、経費等の支払いを始めとした運転資金のほか、安定した製品の生産を行うための設備投資資金、ソフト開発資金の需要があります。これらの資金需要に対し、自己資金並びに外部からの資金調達も含め柔軟に対応することを基本としております。また、売上債権の流動化や金融機関と総額5,000百万円の融資枠を設定することで流動性リスクに備えております。
なお、当中間連結会計期間末の借入金残高21,011百万円は、ENボード株式会社の設備投資資金並びに運転資金に係るものであります。