E02509 Japan GAAP
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における日本経済は、自動車を始めとした製造業の回復基調が継続していることに加え、新型コロナウイルス感染症の5類移行で経済活動の正常化が進んだこと等を背景に、景気回復の兆しが見られます。一方、世界経済においては、中国経済の回復の遅れ、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化等の地政学リスクの継続、原材料及びエネルギー価格の高止まり等により、依然として先行きの不透明な状況にあります。
このような状況下、当社グループは、2023年4月28日に発表した中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」の基本戦略を着実に実行し、グローバルな持続的成長の実現とDXによるビジネス変革に取組んでおります。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は、経常利益、税金等調整前四半期純利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は3期連続で過去最高益を更新しました。売上高は前年同期比8.6%減の2,333億57百万円となりましたが、採算性向上を主因として、営業利益は前年同期比9.2%増の119億27百万円、経常利益は前年同期比7.2%増の117億99百万円、税金等調整前四半期純利益は前年同期比4.9%増の119億51百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比6.9%増の80億65百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
当セグメントにおきましては、繊維原料及び国内衣料品向け販売が堅調に推移しました。売上高は、前年同期比2.2%減の1,084億92百万円となりましたが、収益性の改善により、セグメント利益(税金等調整前四半期純利益)は、前年同期比74.9%増の64億39百万円となりました。
当セグメントにおきましては、全般的な需要減退と市況低迷等により、売上高は、前年同期比12.3%減の1,233億63百万円となり、セグメント利益(税金等調整前四半期純利益)は、前年同期比18.0%減の61億72百万円となりました。
当セグメントにおきましては、事業の選択と集中を行ったことを主因として、売上高は、前年同期比61.3%減の14億40百万円となり、加えて、為替変動の影響による為替差損を計上したことにより3億76百万円のセグメント損失(税金等調整前四半期純損失)(前年同期は1億63百万円のセグメント利益(税金等調整前四半期純利益))となりました。
なお、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおり、従前、セグメント利益については、経常利益を基礎に記載しておりましたが、第1四半期連結会計期間より税金等調整前四半期純利益を基礎として記載する方法に変更しております。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、1,475億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ43億43百万円増加しました。これは主に、破産更生債権等が105億96百万円、商品及び製品が6億54百万円増加し、受取手形及び売掛金が52億93百万円、現金及び預金が19億83百万円減少したことによるものであります。
なお、上述の破産更生債権等の増加には、PLATINUM CORPORATION FZE及びRELIANCE COMMODITIES DMCCに対する売上債権からの振替額101億93百万円が含まれております。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、671億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億84百万円減少しました。これは主に、短期借入金が9億29百万円、支払手形及び買掛金が9億23百万円、未払法人税等が9億2百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、803億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ82億27百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により80億65百万円、為替換算調整勘定が17億25百万円、その他有価証券評価差額金が11億82百万円増加し、配当金の支払いにより27億88百万円減少したことによるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は54百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。