E02574 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
① 経営成績
当中間連結会計期間における日本経済は、物価高による消費の低迷が続いているものの、訪日観光客の増加、設備投資の拡大を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。先行きは、雇用や所得環境の改善期待から消費者マインドに持ち直しの兆しがみられる一方で、円安や物価高の進行が国内景気の下押し要因となっています。
食肉業界では、国産豚肉は昨年の猛暑の影響で出荷が減少し相場が乱高下しました。また、飼料価格が高止まりする中、米国産牛肉の現地価格高や鶏肉の輸入量減少などの影響により、食肉相場は全般的に高止まりとなり、厳しい調達環境となりました。販売環境においては、インバウンドやお盆の帰省需要などによる外食産業への好影響はあるものの、消費者の節約志向から比較的安価な食肉に消費が移行し続けており、依然として食肉マーケット全体は力強さを欠く環境が続いています。
このような状況下、当社グループは「収益構造の再構築とサステナブルな事業運営」をテーマに据えた中期経営計画の最終年度を迎え、計画達成に向けた施策に取り組んでまいりました。
中期経営計画では「海外事業の強化」を掲げその一環として、本年4月、豪州Wagyuの肥育企業であるYORKRANGE社の全株式を取得しました。豪州Wagyuの生産に直接関与しつつ、中国や東南アジアを中心とした第三国への販売までトータルに手掛けることでサプライチェーンの強化に取り組んでまいります。
また近年、拡大する海外での和牛マーケットに向けて当社ではこれまでも九州の阿久根を拠点とした輸出専用ブランド「AKUNE GOLD」を中心に輸出を推進してきましたが、より安定した供給体制を構築するため、東北エリアを拠点とした新たなブランド「AOMORI GOLD」を立ち上げました。当社の輸出ブランドは、味や見た目の品質だけでなく、同じ価値観を共有する生産者との連携、徹底した衛生管理体制、牛部分肉製造マイスターによる高度な加工技術、そしてこれまで培ってきた営業ノウハウといった、それぞれの“匠の技”によって支えられています。これらが一体となることで、サプライチェーン全体として他に類を見ない独自の強みを発揮できるのが当社ブランドの特徴です。今後は「AKUNE GOLD」と「AOMORI GOLD」の2ブランド体制で、「刺激的な体験で食を楽しく人生を豊かにする情報をグローバルに発信する和牛」という価値を世界中にお届けしてまいります。
サステナブルな事業運営の一環として、本年6月、アニマルウェルフェアポリシーを策定・公表しました。また、8月には業界初となる水素トラックを導入するなど、温室効果ガス(GHG)削減に取り組んでおります。今後も環境に配慮し、社会に貢献できる取り組みを続けてまいります。
当社グループは「食の感動体験を創造することで 世界中の人々と食をつなぎ続ける」という経営理念のもと、食の持つさまざまなチカラを通じて、感動を届け、世の中を元気に、笑顔にしていくことを目指しています。この経営理念をより多くの株主の皆さまに共感して頂くために、株主優待制度の内容を拡充しました。引き続き経営理念の実現と持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は220,081百万円(前年同期比3.1%増)、営業利益は2,884百万円(前年同期比10.8%減)、経常利益は3,988百万円(前年同期比8.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2,791百万円(前年同期比11.6%増)となりました。
事業部門別の営業概況は、次のとおりです。
(単位:百万円)
また、部門別の業績は次のとおりです。
(食肉)
国内事業は、長引く物価高による消費者マインドの低下から、比較的安価な食肉へ需要のシフトが見られ、国産牛肉の販売に苦戦しました。一方、輸入食肉は現地高や円安により価格が上昇したものの、概ね適正価格で販売を行い利益確保につながりました。また、和牛の輸出や市場ニーズに応じた商品ミックスに取り組んだことに加え、国産豚肉の販売が堅調に推移したことから、売上高・売上総利益ともに前年同期を上回りました。
カテゴリー別の業績は次のとおりです。
国産食肉においては、国産牛肉の販売に苦戦しましたが、国産豚肉の販売を強化したことで、売上高・売上総利益はともに前年同期を上回りました。
輸入食肉においては、価格転嫁に加え、在庫の管理を徹底し余剰在庫の発生を抑えられたことから、売上高・売上総利益ともに前年同期を上回りました。
輸出事業においては、台湾の展示会「Food Taipei」において当社の輸出専用ブランド「AKUNE GOLD」「AOMORI GOLD」の展示等の販売促進活動や既存・新規取引先への積極的な営業活動に取り組んだ結果、好調に推移しました。
(加工食品)
加工食品においては、ハンバーグ商品群が堅調に推移したため、売上高・売上総利益は前年同期を上回りました。
(ハム・ソーセージ)
ハム・ソーセージにおいては、原材料価格のコスト上昇を踏まえ、価格改定や商品の統廃合、工場オペレーションの改善、新商品の開発に努めたものの、売上高・売上総利益は前年同期を下回りました。
② 財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比べて、3,747百万円増加し、115,164百万円となりました。これは、主として売掛金が減少したものの、商品及び製品、前渡金、前払費用が増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べて、6,258百万円増加し、66,751百万円となりました。これは、主として土地、投資有価証券、機械装置、のれんが増加したことによるものであります。
この結果、総資産では、前連結会計年度末に比べて、10,003百万円増加し、181,920百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比べて、8,001百万円増加し、58,269百万円となりました。これは、主として1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金、短期借入金が増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べて、1,869百万円増加し、34,770百万円となりました。これは、主として社債が減少したものの、長期借入金、繰延税金負債が増加したことによるものであります。
この結果、負債合計では、前連結会計年度末に比べて、9,870百万円増加し、93,039百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べて、132百万円増加し、88,880百万円となりました。
当中間連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物は、16,448百万円となり、前連結会計年度末に比べ367百万円増加いたしました。
当中間連結会計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産の増加があるものの、税金等調整前中間純利益、売上債権の減少等により1,906百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出、固定資産の取得による支出等により5,851百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出、配当金の支払額があるものの、長期借入れによる収入等により4,349百万円の収入となりました。
当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は47百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。