E02549 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費の回復をはじめとした社会活動の正常化が進み、緩やかな景気回復基調が続くものの、世界的に不安定な政治・経済情勢やエネルギー・原材料価格の高騰などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
こうした中、当社は、パーパス「次代の生活品質を高める 事業の創造者として 人びとの幸せを実現する」のもと、持続的な企業価値の向上にむけて、中期経営計画 “GSI CONNECT 2024” に掲げる2つの挑戦「過去最高純利益の更新」、「資本市場からの信任度の向上」に取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は、前年同期比8,988百万円、8.8%増収の110,802百万円となり、売上総利益は、前年同期比1,676百万円、15.9%増益の12,240百万円となりました。営業利益は、前年同期比470百万円、26.9%増益の2,215百万円、経常利益は、前年同期比373百万円、19.7%増益の2,270百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比325百万円、24.8%増益の1,641百万円となり、これらのすべての項目で前年同期を上回る結果となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
インナー用機能糸・生地の取引が順調に推移し、レッグ用糸の取引が需要の回復を背景に伸長したことなどから、売上高は前年同期比11.7%増収の61,101百万円となり、営業利益は前年同期比48.2%増益の411百万円となりました。
欧米向け生地の輸出取引が、引き続き好調に推移しました。一方で、アパレル関連取引が子会社をはじめ苦戦を強いられましたが、売上高は前年同期比16.6%増収の15,196百万円となり、営業利益は前年同期比15.3%増益の665百万円となりました。
個人消費の回復に加え、為替変動や原料高による仕入価格高騰に対処したことなどから、売上高は前年同期比6.5%増収の9,411百万円となり、営業利益は264百万円(前年同期は255百万円の営業損失)となりました。
半導体市況の調整局面継続に加え、米国の対中半導体輸出規制の影響により中国の販売子会社の取引が減少したことなどから、売上高は前年同期比13.4%減収の7,830百万円となり、営業利益は前年同期比53.1%減益の343百万円となりました。
機能性樹脂・フィルムの取引および塗料原料の取引は、国内外の需要が堅調に推移したことなどから、売上高は前年同期比11.2%増収の9,854百万円となり、営業利益は前年同期比21.0%増益の529百万円となりました。
ホビー関連の取引が、主に海外の需要回復を背景に堅調に推移したものの、化粧品原料の取引が低調であったことなどから、売上高は前年同期比1.5%増収の4,020百万円となり、営業利益は前年同期比11.7%減益の438百万円となりました。
産業機材の取引は、受注が低調であったものの、大型の機械装置販売に付随する受託加工サービスが堅調に推移したことなどから、売上高は前年同期比0.1%減収の3,387百万円となり、営業利益は前年同期比6,071.8%増益の92百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、売上債権の増加などにより、前期末比3,476百万円増加の72,889百万円となりました。
負債は、仕入債務の増加などにより、前期末比2,044百万円増加の45,527百万円となりました。
純資産は、四半期純利益による株主資本の増加や為替換算調整勘定の増加などにより、前期末比1,432百万円増加の27,361百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動について、特記すべき事項はありません。