売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04161 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

   (1) 財政状態及び経営成績の状況

   ① 財政状態

  当第3四半期連結会計期間末における資産合計は36,341百万円で、前連結会計年度末と比べ802百万円(2.3%)の増加となりました。これは、投資有価証券が684百万円、流動資産のその他が670百万円それぞれ増加したこと、受取手形、売掛金及び契約資産が977百万円減少したこと等によるものであります。

 負債合計は10,246百万円で、前連結会計年度末と比べ792百万円(8.4%)の増加となりました。これは、流動負債のその他が402百万円、支払手形及び買掛金が365百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 純資産合計は26,094百万円で、前連結会計年度末と比べ9百万円(0.0%)の増加となりました。これは、その他有価証券評価差額金が302百万円増加したこと及び利益剰余金が328百万円減少したこと等によるものであります。

② 経営成績

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中、緩やかに回復しました。道内の経済においては、観光需要や個人消費が増加しました。

一方では、原材料価格の上昇や深刻な人手不足の状況が続くなど、依然として不透明な状況が続いております。

このような経営環境の中、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は24,173百万円(対前年同期比0.9%増)、215百万円の営業損失(前年同期は566百万円の営業損失)、1百万円の経常損失(前年同期は312百万円の経常損失)、212百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失(前年同期は289百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

      (旅客自動車運送事業)

旅客自動車運送事業は、輸送需要が回復傾向にありますが、コロナ禍前まで戻っておりません。

乗合運送事業は、都市間高速バスにおいては、令和5年12月1日に運賃改定を実施しました。また、電子回数券の導入を拡大し、利便性の向上を図りました。

令和5年12月1日のダイヤ改正においては、人員不足のため、札幌圏を中心に路線の短縮化、廃止、減便など、過去最大規模の路線見直しを実施しました。

貸切運送事業は、一般団体の受注が増加しました。

 

この結果、旅客自動車運送事業全体として、売上高は13,341百万円(対前年同期比3.4%増)、294百万円の営業損失(前年同期は626百万円の営業損失)となりました。

 

      (建設業)

建設業は、道内の公共投資や民間設備投資が増加する中、受注高は増加しましたが、完成工事高が減少しました。

 

この結果、売上高は7,637百万円(対前年同期比4.2%減)、外注費の減少などにより営業利益は169百万円(同3.6%増)となりました。

 

      (清掃業・警備業)

清掃業・警備業は、新規物件を受注したことなどにより増収となりました。

 

この結果、売上高は2,557百万円(対前年同期比6.5%増)、営業利益は140百万円(同3.5%増)となりました。

 

      (不動産事業)

不動産事業は、前年同期並みの売上高を確保しました。

 

この結果、売上高は585百万円(対前年同期比0.1%増)、営業利益は200百万円(同0.9%増)となりました。

 

 

      (観光関連事業)

観光関連事業は、全国旅行支援などの施策もあり、観光需要が回復しております。

ニセコアンヌプリ国際スキー場は、外国人利用客が増加しました。そのような中、リフト料金を改定するとともに、レストラン事業を直営化しました。

小樽天狗山スキー場は、外国人観光客の回復や、小樽天狗山のメディア露出効果もあり、利用客が増加しました。

ニセコ温泉郷「いこいの湯宿いろは」は、旅行支援事業への参加や外国人宿泊客の増加などにより利用客が増加しました。

砂川ハイウェイオアシス館は、前述の観光需要の回復施策の下で、団体客の受入や集客イベントの開催などにより利用客が増加しました。

ワイン&カフェレストラン「小樽バイン」は、スタッフ増員による営業体制の強化や、新メニューの提供を行いました。

旅行業は、町長がガイドを務める地域と連携したツアーなどを実施し、増収に努めました。

 

この結果、観光関連事業全体として、売上高は1,228百万円(対前年同期比29.5%増)、人件費の増加や、本格的なスキーシーズン前ということもあり、388百万円の営業損失(前年同期は378百万円の営業損失)となりました。

 

なお、当セグメントは、スキー場の営業が冬期間中心であるため、第4四半期の売上高が他の四半期に比べて高くなる季節的変動があります。

 

      (その他の事業)

物品販売業は、商品の取扱いが増加しました。自動車教習所は、入校生が増加しました。介護福祉事業は、入居者が減少しました。

 

この結果、売上高は1,732百万円(対前年同期比3.6%増)、13百万円の営業損失(前年同期は25百万円の営業損失)となりました。

 

  (2) 経営方針・経営戦略等

    当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はあ

   りません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

  該当事項はありません。