売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E37508 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ292,543千円増加し、1,588,658千円となりました。これは主に、事業拡大により現金及び預金と売掛金が前連結会計年度末と比較してそれぞれ141,779千円増加の801,290千円、107,036千円増加の346,491千円となったことによるものです。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ9,101千円増加し、649,847千円となりました。主な増加要因は、新たに短期借入金を70,000千円借入れたこと及び長期借入金が101,950千円増加し、235,900千円となったことによるものです。一方主な減少要因としては未払法人税等が104,334千円減少し30,124千円となったことによるものです。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ283,441千円増加し、938,810千円となりました。これは主に、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によって利益剰余金が265,266千円増加したことによるものです。

 

②経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、エネルギーなどコスト負担増加や、消費者の節約志向の高まりに加え、海外、特に中国経済の減速等などの下押し要因もありましたが、コロナ後のイベント再開や観光等のインバウンド需要の増加等により、全体としては景況感の改善が見られました。

このような状況のなかで、当社グループは、引き続き、安定した収益基盤の構築と持続的な事業の拡大を目指してまいりました。新型コロナウイルスが5類感染症へ移行したことにより、前第3四半期連結累計期間に発生したワクチン接種に関する医療人材の紹介手数料売上が大幅に減少した一方、当社グループの主要事業であるメンタルヘルスソリューション事業においては、経済活動の再開を受けて受注活動が活発化しました。また、昨年9月に100%子会社として設立した「株式会社ヘルスケアDX」(以下、ヘルスケアDXという)や昨年12月に連結子会社化した「株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所」(以下、明照会という)も業績を着実に伸ばしており、当社グループの成長に寄与しております。

この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,935,466千円(前年同期比9.9%増)、営業利益353,904千円(前年同期比15.6%減)、経常利益349,352千円(前年同期比12.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は265,266千円(前年同期比11.8%減)となりました。

 

セグメント毎の経営成績は以下のとおりであります。

 

a.メンタルヘルスソリューション事業

メンタルヘルスソリューション事業では、産業医及び保健師等による役務提供サービスと労働者の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS」をパッケージ化し、「産業医クラウド」の名称で提供しております。

当第3四半期連結累計期間におけるメンタルヘルスソリューション事業においては、新規顧客獲得のための顧客サービス体制の強化、大手企業向けコンサルティング提案営業の推進、既存顧客へのサービス追加による増額提案活動などを引き続き行ってまいりました。また、東海地方における明照会との営業活動の相乗効果が徐々に出始めております。ヘルスケアDXのメンタルクリニック運営支援サービス事業は、売上に貢献し始めました。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績は、売上高1,571,931千円(前年同期比41.8%増)、セグメント利益160,118千円(前年同期比7.3%増)となりました。

 

b.メディカルキャリア支援事業

当第3四半期連結累計期間におけるメディカルキャリア支援事業においては、自治体による新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が一巡したことから関連する売上が減少したものの、医師転職案件においては紹介先医療機関の掘り起しに注力し、着実に受注につなげました。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績は、売上高317,002千円(前年同期比46.9%減)、セグメント利益158,252千円(前年同期比47.7%減)となりました。

 

c.デジタルマーケティング事業

当第3四半期連結累計期間におけるデジタルマーケティング事業においては、グループの売上に寄与することを目指して当社グループ企業向けのマーケティングに事業部内のリソースを集中しました。この結果、当第3四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績は、売上高は46,532千円(前年同期比15.5%減)となりましたが、当社グループ内取引の増加等により、セグメント間の内部売上高又は振替高が増加したことから、セグメント利益45,220千円(前年同期比622.8%増)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。