売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04322 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により社会・経済活動の正常化が進展し、緩やかな回復基調となりました。一方、ウクライナ情勢の長期化や、中東情勢の緊迫化など不安定な状況が継続しており、これらを背景とする原材料・エネルギー価格の高騰、物価上昇や金融・為替市場の急激な変動など、引き続き先行きが不透明な状況が続いております。

このような情勢のもと、当社グループは、競争力のある事業基盤を形成し、全てのステークホルダーへの貢献を継続して達成するため、第3次中期経営計画(2022年度~2024年度)に基づき、各種施策の検討を進めてまいりました。

外部環境の変化に対応して経営資源を配置・投入し、中長期的視野に立った設備投資や更新投資、メンテナンスを実施していくことで、既存事業の足場固めを行うとともに、新規ビジネスを開拓・育成することや地場産業との関係を深めることなどによって、当社の強みを生かした付加価値のある仕事を追求するなど事業ポートフォリオを改善し、長期に亘り安定した収益を維持・拡大できる事業基盤の強化に努めてまいります。

ばら貨物については、新規の付加価値が高いオペレーションを行うため既存倉庫の改修を行いました。液体貨物に関しても、メンテナンスを適時・的確に行い事業の安定性を高めるとともに、タンクの更新・新設を含めた設備投資を検討してまいります。また、倉庫事業に関しても、パートナー様と連携を強化し、収益改善に向け様々な取り組みを検討してまいります。

 

上記の事業活動を踏まえ、当第3四半期連結累計期間の売上高は、3,047百万円となり、前年同期に比べ200百万円、7.1%の増収となりました。

売上原価は、売上の増加に伴い荷役関係諸払費が増加したことや、積極的な既存設備のメンテナンス、設備投資や更新投資に伴う減価償却費の増加などにより、2,485百万円となり、前年同期に比べ139百万円、6.0%の増加となりました。販売費及び一般管理費につきましては、388百万円となり、前年同期に比べ18百万円、5.0%の増加となりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の営業利益は174百万円となり、前年同期に比べ42百万円の増益となりました。また、経常利益につきましては、受取配当金を収受したことなどにより273百万円となり、前年同期に比べ56百万円の増益となりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前連結会計年度において税務上の繰越欠損金が解消されたことなどにより法人税等が増加したことから178百万円となり、前年同期に比べ19百万円の減益となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりです。

(ばら貨物セグメント)

ばら貨物については、石炭等の取扱数量が増加したことや新倉庫が期初より安定して稼働したことなどから、ばら貨物セグメントの売上高は1,603百万円となり、前年同期に比べ11百万円、0.7%の増収となりました。ばら貨物セグメントの営業損失は63百万円となり、前年同期より76百万円の減益となりました。

(液体貨物セグメント)

液体貨物については、タンクの稼働率が堅調に推移したことやタンク運営に係る特別作業料を収受したことなどから、液体貨物セグメントの売上高は1,030百万円となり、前年同期に比べ130百万円、14.6%の増収となりました。液体貨物セグメントの営業利益は359百万円となり、前年同期より21百万円、6.5%の増益となりました。

(物流倉庫セグメント)

物流倉庫については、昨年度期中で業態転換した冷蔵倉庫が期初より寄与したことなどにより、物流倉庫セグメントの売上高は397百万円となり、前年同期に比べ、59百万円、17.6%の増収となりました。物流倉庫セグメントの営業利益は147百万円となり、前年同期より133百万円、969.0%の増益となりました。

(その他のセグメント)

その他のセグメントの売上高については、売電事業により、前年同期並みの16百万円となりました。その他のセグメントの営業利益は前年同期並みの7百万円となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末の総資産は9,281百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,337百万円増加しました。これは借地料や固定資産の取得による支払により現金及び預金が減少したものの、設備投資に伴い有形固定資産が増加したことや保有する株式の時価の上昇により投資有価証券が増加したことなどによるものです。

負債合計につきましては、設備投資等に係る未払金(流動負債その他)が増加したことや保有する株式の時価の上昇に伴い繰延税金負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて576百万円増加し、3,551百万円となりました。

純資産合計につきましては、その他有価証券評価差額金や利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べて761百万円増加し、5,729百万円となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間における当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次の通りであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資額

資金調達方法

着手年月

完了年月

完成後の
増加能力

総額
(百万円)

提出
会社

本社埠頭
(大阪市此花区)

ばら貨物

ばら貨物倉庫の改修

711

自己資金・借入金他

2023年
3月

2023年
11月