株式会社アゴーラホスピタリティーグループ

ブランドなど:アゴーラ
サービス業ホテルスタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04538 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における売上高は、訪日外国人観光客の増加により前年同四半期を上回る5,194百万円(前年同四半期比55.1%増)となりました。宿泊事業における売上高は4,515百万円(前年同四半期比68.2%増)となりました。霊園事業及び住宅等不動産開発事業等を行っているその他投資事業の売上高は678百万円(前年同四半期比2.2%増)となりました。

 営業費用については、継続的なコスト削減に努めておりますがエネルギーコストの増加、人件費の増加の影響もあり営業損失は228百万円(前年同四半期は営業損失1,240百万円)となりました。次に、営業外収益として為替差益55百万円を計上しました。なお、前年同四半期には新型コロナウイルス感染症拡大防止等の支援金である受取協力金を223百万円計上しておりましたが、当四半期において同支援金は計上しておりません。そして、支払利息67百万円のほか、ホテル不動産保有会社の借入金のリファイナンスにより資金調達費用61百万円を計上したことなどにより営業外費用174百万円を計上しました。それらの結果、経常損失は319百万円(前年同四半期は経常損失891百万円)となりました。また、特別利益として今井荘の売却に伴う固定資産売却益128百万円を計上したほか、非支配株主に帰属する四半期純損失43百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は232百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,077百万円)となりました。

 

セグメント別の経営成績は以下のとおりです。

① 宿泊事業

 当第3四半期連結累計期間における宿泊事業部門におきましては、すべての宿泊施設が期間を通じて営業を行っております。円安が進み訪日外国人観光客が増加したことにより、主要なホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺においては売上高1,737百万円(前年同四半期比40.4%増)、ホテル アゴーラ 大阪守口においては売上高1,029百万円(前年同四半期比66.7%増)となり、宿泊事業部門全体では売上高4,515百万円(前年同四半期比68.2%増)となりました。しかし、各宿泊施設の宿泊部門での売上高が回復している一方、レストラン、宴会部門での人員不足の影響が大きく、施設内で適正な人員配置を継続して行っておりますが営業時間の縮小や、一部店舗を休業し、メインレストランで提供を行うなどの対応を行っております。また、円安や物価高のほか、賞与支払いなどにより人件費が増加し、営業損失は74百万円(前年同四半期は営業損失1,069百万円)となりました。

 

 

② その他投資事業

 マレーシアにおける霊園事業の売上高は堅調に増加し661百万円(前年同四半期比3.3%増)となりましたが、営業利益は89百万円(前年同四半期比36.4%減)となりました。これは、当第3四半期連結累計期間において、新規受注及び引き続き既契約案件の引渡しも堅調に進捗したものの、工事にともなうエネルギーコストが増加したことによります。証券事業は営業損失11百万円(前年同四半期は営業損失88百万円)となりました。それらの結果、その他投資事業部門における売上高は678百万円(前年同四半期比2.2%増)となり、前年同四半期を上回る営業利益88百万円(前年同四半期比24.9%増)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて6.5%増加し、18,145百万円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて14.2%増加し、5,025百万円となりました。これは、現金及び預金が559百万円、開業事業等支出金が118百万円増加したことなどによります。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて4.0%増加し、13,075百万円となりました。これは、建設仮勘定が1,245百万円増加し、土地が474百万円、のれんが109百万円減少したことなどによります。

 繰延資産は、前連結会計年度末に比べて23.1%減少し、44百万円となりました。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて8.0%増加し、12,845百万円となりました。

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて44.0%減少し、4,708百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が4,144百万円減少したことなどによります。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて133.5%増加し、8,137百万円となりました。これは、長期借入金が4,749百万円増加したことなどによります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3.0%増加し、5,300百万円となりました。これは、利益剰余金が232百万円減少し、非支配株主持分が317百万円増加したことなどによります。

 

(7)主要な設備

2023年3月31日付にて、当社グループは今井荘を売却しております。

 

(8)従業員数

 2023年3月31日付にて、当社グループは今井荘を売却しております。これに伴い、今井荘を運営していた株式会社アゴーラホテルマネジメント伊豆に所属する従業員は、2023年9月末では0人となっております。なお、宿泊部門の従業員数は341名、臨時従業員数141名であります。

 

(資本の財源及び資金の流動性)

 当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金のほか主力事業である宿泊事業における新規ホテル等の設備投資に係る資金であります。これらの財源につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、金融機関からの借入金等による資金調達を基本としております。また、資金調達に際しては、財務の健全性や安全性の確保を目指しております。