売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02711 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、国内における行動制限解除や海外からの入国制限解除により

経済活動の正常化が進展して緩やかな回復基調で推移しました。一方で、不安定な国際情勢の中、原燃料価格の

高止まりと円安を背景とした国内物価の上昇は、依然として経済・社会に深刻な影響を及ぼしております。

 国内紙流通業界におきましては、イベントやインバウンドの再開で一部印刷物需要は回復してきたものの、企業

や官公庁のコスト削減やデジタル化の推進、更に郵便料金値上げや電帳法改定等の諸政策も影響して紙需要の減少

が加速し、一層厳しさを増しております。加えて、運送・物流業界の「2024年問題」が目前に迫り、運賃上昇と

消費地近郊の倉庫確保、配送リードタイムの確保など、輸送・保管効率の改善が喫緊課題となっております。

 このような状況下で当社グループは、安定供給と適正価格を維持した販売に努めるとともに、プライベートブラ

ンド商品をはじめとして環境に配慮した森林認証紙等の販売促進に注力してまいりました。また、物流固定費の

削減や効率的な在庫政策を図るべく、物流体制の改善に取り組んでいるところであります。

 

① 財政状態

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて357百万円減少し、9,841百万円と

なりました。これは主に、現金及び預金が324百万円、電子記録債権が255百万円それぞれ増加し、受取手形及び

売掛金が728百万円、商品が144百万円それぞれ減少したためであります。

 当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて459百万円減少し、5,905百万円と

なりました。これは主に、支払手形及び買掛金が417百万円減少したためであります。

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて102百万円増加し、3,935百万円と

なりました。これは主に、利益剰余金が20百万円、その他有価証券評価差額金が52百万円それぞれ増加し、自己

株式が23百万円減少したためであります。

 

② 経営成績

 当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高12,507百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益77百万円

(前年同期比403.9%増)、経常利益102百万円(前年同期比136.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益

54百万円(前年同期比230.0%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(洋紙卸売事業)

 売上高は12,451百万円(前年同期比2.7%増)、セグメント利益(営業利益)は299百万円(前年同期比43.0%増)となりました。

(不動産賃貸事業)

 売上高は80百万円(前年同期比2.4%減)、セグメント利益(営業利益)は33百万円(前年同期比4.4%減)

となりました。

(物流事業)

 売上高は216百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益(営業利益)は13百万円(前年同期比29.6%減)

となりました。

 

(2)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の

分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は

ありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。