E02734 Japan GAAP
(1)経営成績等の状況の概要
当中間連結会計期間における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績等の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、2019年10月からの消費税の増税、2020年3月頃からの新型コロナウイルス蔓延などにより国内消費が前年に比べ縮小しており、全体的にとらえると生活防衛の為、今まで消費に回っていた資金が貯蓄へシフトしている状況が垣間見られます。世界的に見てもフランス・ロシア等西欧諸国は新型コロナウイルスによる死者が増加に伴い、ロックダウンによる行動制限を行い各国ともに個人消費にが前年に比べ縮小しており、英国においても例外ではありません。しかし他方では、アメリカ大統領選挙中において米国株価が上昇しています。また、株高が日本も含めて続いています。また、中国や東南アジア諸国においては欧米に比べ新型コロナウイルスの影響も西欧に比べると弱いため、同様に株価が上昇しています。日本においては個人消費の弱さから、新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限なども影響し景気の先行きは依然不透明な状況にあります。
このような経済状況のもと、当社グループの属する宝飾業界は、依然として厳しい経営環境が継続しております。
連結子会社の株式会社バージンダイヤモンドが展開するダイヤモンド事業では、エンゲージリング及びマリッジリングをメインとした「Virgin Diamond」及び楽天市場の「ザ・ベストサプライズ」のインターネット販売に加え、ブライダルジュエリー及び高額品の店舗販売を行っております。ブライダルジュエリー及び高額商品の販売に取り組んでまいりましたが、インターネット販売についてはプロポーズリングを除く需要の弱さ、先般からの新型コロナウイルスの影響から低迷しております。渡航制限等がなくなり次第、国内外での需要を確認しながら、ロシア国営企業「アルロサ」からの直接仕入れを行い、原石ルース問わず、商品の開拓を再開する予定でおります。
この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は7百万円(前年同期比27.1%減)、営業損失は67百万円(前年同期は45百万円)、経常損失は66百万円(前年同期は41百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失68百万円(前年同期41百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ダイヤモンド事業)
日本におけるダイヤモンド事業の売上高は7百万円(前年同期比26.9%減)、セグメント損失は43百万円(前年同期は15百万円)となりました。
(ダイヤモンド研磨事業)
ロシアにおけるダイヤモンド研磨事業の売上高は0百万円(内部売上は含めず)、セグメント損失は2百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、主に本社機能維持に係る必要経費のため前連結会計年度末に比べ52百万円減少し、24百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、資金は53百万円減少(前年同期23百万円減少)となりました。税金等調整前当期純損失が△68百万円あり、棚卸資産の減少により30百万円増加し、のれんの償却により2百万円増加し、売上債権の増加により2百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は0百万円となりました。これは、貸付金の回収による収入0百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、資金は0百万円減少(前年同期0百万円)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
(1)商品仕入実績
当中間連結会計期間の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当中間連結会計期間 (自 令和3年4月1日 至 令和3年9月30日) |
|
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
|
ダイヤモンド事業 |
1 |
112.7 |
ダイヤモンド研磨事業 |
- |
- |
トレーディング事業 |
- |
- |
合計 |
1 |
112.7 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)販売実績
当中間連結会計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当中間連結会計期間 (自 令和3年4月1日 至 令和3年9月30日) |
|
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
|
ダイヤモンド事業 |
7 |
73.1 |
ダイヤモンド研磨事業 |
- |
- |
トレーディング事業 |
- |
- |
合計 |
7 |
73.1 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.前中間連結会計期間及び当中間連結会計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前中間連結会計期間 (自 令和2年4月1日 至 令和2年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 令和3年4月1日 至 令和3年9月30日) |
||
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
株式会社MIARE |
3 |
36.9 |
2 |
33.3 |
(2)経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において、判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの中間連結財務諸表は、わが国において、一般に公正妥当と認められている会計基準により作成されております。この中間連結財務諸表の作成にあたりまして、経営陣による会計方針の採用、資産・負債及び収益・費用の計上については会計基準及び実務指針等により見積もりを行っています。この見積もりについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積もりには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。
なお、中間連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 中間連結財務諸表等 (1)中間連結財務諸表 注記事項(中間連結財務諸表の作成のための基本となる事項)」に記載のとおりであります。
(2)経営成績の分析
① 売上高
当中間連結会計期間における売上高は7百万円(前年同期比27.1%減)となりました。
② 売上総利益
当中間連結会計期間における売上総利益は△25百万円(前年同期比607.4%減)となりました。
③ 販売費及び一般管理費
当中間連結会計期間における販売費及び一般管理費は41百万円(前年同期比17.8%減)となりました。
④ 営業損益
以上の結果により、当中間連結会計期間における営業損失は67百万円(前年同期は45百万円)となりました。
⑤ 経常損益
当中間連結会計期間における経常損失は66百万円(前年同期は41百万円)となりました。
⑥ 特別損益
当中間連結会計期間において特別損失2百万円の計上となりました。
(前年同期は、特別損益の計上はありません。)
⑦ 親会社株主に帰属する中間純損益
以上の結果、当中間連結会計期間における親会社株主に帰属する中間純損失は68百万円(前年同期は41百万円)となりました。
(3) 財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は193百万円となり、前連結会計年度末と比較して82百万円減少いたしました。
主な原因は、棚卸資産の減少によるものであります。
資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
① 資産の部
棚卸資産の減少により30百万円、のれんの減少により2百万円減少したため、82百万円の減少となりました
② 負債の部
主として未払金の減少により3百万円、仮受金の減少により10百万円減少し、負債の部は14百万円の減少となりました。
③ 純資産の部
主として当期親会社株主に帰属する中間純損失により68百万円の減少となりました。
(4) キャッシュ・フローの分析
当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりでありますが、現金及び現金同等物の残高は24百万円と前連結会計年度末より52百万円減少しております。主に本社機能維持に係る必要経費の使用のための減少であります。
今後の事業展開上、充分な手持ち資金ではないことから引き続き、営業面ではそれぞれの事業により販売の開拓を積極的に推進し売上を向上させ、営業活動によるキュッシュ・フローの増大を図り、併せて、管理費の削減、経営の効率化を図り、財務体質の改善に努めてまいります。