小泉株式会社

卸売業アパレル

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02556 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 ①財政状態及び経営成績の概要

 当中間連結会計期間におけるわが国経済環境は、新型コロナウィルス感染症に対する各種制限緩和により、社会経済活動の正常化が進み、概ね回復基調で推移いたしました。一方、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化などの地政学的リスクによる原油をはじめとする原材料・エネルギー価格の高騰や、世界的な金融引き締めに伴う急激な為替変動などにより、依然として不安定な状態が続きました。

 アパレル業界におきましては、一部に個人消費の回復傾向が見られたものの、原材料の高騰、円安などのマイナス要因、物価上昇による消費マインドの冷え込みが顕在化するなど、依然として厳しい状況が続いております

 このような経営環境のなか、当社グループは収益体質の改善、財務体質の強化、業務の効率化によるコスト削減に努めるとともに事業資源の効率的な運用を図ってまいりました。

 これらの結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高26,707百万円(前年同期比6.0%増)、経常利益は1,747百万円(前年同期比135.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,584百万円(前年同期比386.4%増)となりました。

 ②キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は営業活動による資金の増加が882百万円、投資活動による資金の減少が29百万円、財務活動による資金の減少が305百万円、現金及び現金同等物は換算差額による資金の増加が22百万円あったことにより570百万円増加し、当中間連結会計期間末は7,997百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において営業活動による資金の増加は882百万円(前年同期は資金の増加188百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が1,809百万円、売上債権の増加が236百万円あったことなどによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において投資活動による資金の減少は29百万円(前年同期は資金の減少259百万円)となりました。これは、投資有価証券の売却による収入が128百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が93百万円、長期前払費用の取得による支出が10百万円、有価証券の取得による支出が18百万円、長期貸付金の純増加額が12百万円あったことなどによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において財務活動による資金の減少が305百万円(前年同期は資金の増加38百万円)となりました。これは、短期借入金の純減少額が219百万円、親会社による配当金の支払額が54百万円あったことなどによるものです。

 

③生産、受注及び販売の状況

a.生産実績

 該当事項はありません。

b.受注状況

 該当事項はありません。

c.販売実績

 当中間連結会計期間における販売実績は、次のとおりです。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

繊維製品販売関連事業

26,707

106.0

合計

26,707

106.0

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

 ①当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 

a.財政状態の分析

 (資産の部)

当中間連結会計期間末における資産合計は28,632百万円となり、前期末比880百万円3.17%増加しました。うち、流動資産は、19,592百万円、前期末比943百万円5.05%増加しました。その変動要因は、現金及び預金が574百万円、受取手形が232百万円それぞれ増加したことなどであります。また、固定資産は、9,040百万円、前期末比63百万円0.69%減少しました。その変動要因はソフトウェアが81百万円減少したことなどであります。

 (負債の部)

当中間連結会計期間末における負債合計は、10,789百万円、前期末比844百万円7.26%減少しました。うち、流動負債は、7,306百万円、前期末比2,259百万円44.77%増加しました。その変動要因は、1年内返済予定長期借入金が2,703百万円増加したことなどであります。また、固定負債は、3,482百万円、前期末比3,104百万円47.13%減少いたしました。その変動要因は、長期借入金が2,718百万円減少したことなどであります。

 (純資産の部)

当中間連結会計期間末の純資産合計は、17,843百万円、前期末比1,725百万円10.70%増加いたしました。その変動要因は、利益剰余金が1,529百万円増加したことなどであります。

 

b.経営成績の分析

 (売上高)

当中間連結会計期間の売上高は、26,707百万円、前年同期比1,532百万円6.08%増加となりました。

 (売上原価・売上総利益)

当中間連結会計期間の売上原価は13,523百万円、前年同期比828百万円6.53%増加となりました。この結果、売上総利益は13,183百万円、前年同期比703百万円5.63%増加となりました。

その変動要因は、売上原価の増加があったものの、売上高が増加したことなどであります。

 (販売費及び一般管理費・営業利益)

当中間連結会計期間の販売費及び一般管理費は12,288百万円、前年同期比145百万円1.19%増加となりました。この結果、営業利益は895百万円、前年同期比558百万円165.53%増加となりました。

その変動要因は、売上の増加に伴う販売費及び一般管理費の増加があったものの、売上総利益が増加したことなどであります。

 (営業外損益・経常利益)

当中間連結会計期間の営業外収益は931百万円、前年同期比491百万円111.50%増加、営業外費用は79百万円、前年同期比43百万円120.43%増加となりました。

この結果、経常利益は1,747百万円、前年同期比1,005百万円135.63%増加となりました。

その変動要因は、為替損益が好転したことなどであります。

 (親会社株主に帰属する中間純利益)

当中間連結会計期間の親会社株主に帰属する中間純利益は1,584百万円,前年同期比1,258百万円386.41%増加となりました。

 

 ②資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入購入のほか、販売費及び一般管理費であります。投資を目的とした資金需要は、テナント出店のための設備や、既存の物流倉庫の更新費用等があります。これらは、毎期恒常的に発生するものですので、長期の設備投資計画を策定していません。

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 運転資金及び設備投資資金等は自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。

 

 ③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。