ACAO SPA&RESORT株式会社

サービス業ホテル

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04567 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績等の状況の概要

①財政状態及び経営成績の状況

 当中間会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染者数の減少に伴い、徐々に回復の動きが見られたものの、不安定な国際情勢の影響による原材料価格の高騰や円安の進行もあり、依然として先行き不透明な状況です。

 ホテル・観光業界におきましては、まん延防止等重点措置が解除され外出機会が増加したことにより、徐々に需要の回復が見られた一方、感染力の強い新型コロナウイルス変異株によるコロナ禍の長期化、各種コストの上昇等により、厳しい事業環境は続いております。

 当社におきましては、引き続き感染防止策を徹底し、お客様に安心して各施設をご利用いただけるよう努めてまいりました。

 このような状況の中、安全性の高いサービス、高付加価値体験の提供を目指し、DXによる新たなインフラ整備を実施いたしました。また、HOTEL ACAOの客室・レストランのリニューアルを実施した他、宿泊販売チャネルの拡充、ここでしか味わえない体験価値を提供するプランの販売強化等を行うことで、新規顧客の開拓と利用単価の向上を図ってまいりました。リゾート事業におきましては、新たな商業エリア「ACAO ROSE SQUARE」をオープンし誘客と収益の向上を図ることで、徐々に回復の兆しが見え始めているものの、依然厳しい経営状況となっております。

 

 当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

(a)財政状態

 当中間会計期間の資産合計は前事業年度末に比べ339,099千円減少し、7,667,564千円となりました。

 当中間会計期間の負債合計は前事業年度末に比べ475,020千円増加し、11,423,484千円となりました。

 当中間会計期間の純資産合計は前事業年度末に比べ814,120千円減少し、△3,755,920千円となりました。

 

(b)経営成績

 当中間会計期間の経営成績は、全社売上高は374百万円(前年同期比75.1%)と前年と比較して減少しました。

経常損失は756百万円(前年同期は531百万円の損失)となりました。

また、中間純損失は809百万円(前年同期は536百万円の損失)となりました。

 

 なお、当社の事業は、単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しております。

 

 ②キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動及び投資活動による資金の減少が主要因となり、309,370千円(前中間期は1,129,917千円)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、営業活動による資金の減少は624,441千円(前中間期は279,982千円の資金の減少)となりました。これは主に税引前中間純損失によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、投資活動による資金の減少は159,129千円(前中間期は134,887千円の資金の減少)となりました。これは、主に有形固定資産の取得によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、財務活動による資金の増加は579,337千円(前中間期は186,808千円の資金の増加)となりました。これは、主に借入れによるものであります。

 

③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

④生産、受注及び販売の実績

 当社はホテル業を事業としているため、生産及び受注の実績は記載しておりません。

 なお、当社の事業は、単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しておりますが、売上形態別に実績を示すと次のとおりです。

項目

金額(千円)

前年同期比(%)

宿泊料売上

82,478

29.6

レストラン売上

75,793

187.6

売店売上

23,785

35.4

入園料売上

165,188

159.8

その他売上

27,618

283.5

374,864

75.1

 (注)その他売上の主なものは、テナント売上等です。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

  文中の将来に関する事項は、当中間会計期間末において判断したものであります。

 

 ①当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)経営成績等

 1)財政状態

(流動資産)

 当中間会計期間末の流動資産の残高は、411,244千円(前事業年度末は656,692千円)となり245,447千円減少しました。これは現金及び預金が204,233千円減少したことが主な原因です。

(固定資産)

 当中間会計期間末の固定資産の残高は、7,256,320千円(前事業年度末は7,349,972千円)となり93,652千円減少しました。これは有形固定資産のその他(建設仮勘定)が69,423千円減少したことが主な原因です。

(流動負債)

 当中間会計期間末の流動負債の残高は、4,882,409千円(前事業年度末は2,843,600千円)となり2,038,809千円増加しました。これは一年以内返済の長期借入金が1,436,240千円増加したことが主な原因です。

(固定負債)

 当中間会計期間末の固定負債の残高は、6,541,075千円(前事業年度末は8,104,863千円)となり1,563,788千円減少しました。これは長期借入金が1,483,527千円減少したことが主な原因です。

(純資産)

 当中間会計期間末の純資産の残高は、△3,755,920千円(前事業年度末は△2,941,799千円)となり814,120千円減少しました。これは中間純損失809,442千円を計上したことが主な原因です。

 

 2)経営成績

(売上高)

 当中間会計期間における売上高は374,864千円(前中間会計期間は498,996千円)となりました。これはホテルニューアカオ館の宿泊営業終了や新型コロナウイルス感染症の影響によりホテルの宿泊者が大幅に減少したことが主な要因です。

(営業損益)

 当中間会計期間における営業損失は679,193千円(前中間会計期間は573,638千円の損失)となり、105,555千円の増加となりました。

(中間純損益)

 当中間会計期間における税引前中間純損失は809,341千円(前中間会計期間は536,468千円の損失)となり、税効果会計適用後の法人税等計上額は101千円(前中間会計期間は101千円)となりました。この結果、当中間会計期間の中間純損失は809,442千円(前中間会計期間は536,569千円の損失)となり、272,873千円の増加となりました。

 

 3)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間におけるキャッシュ・フローの分析については、第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要「②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

(b)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の経営に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。特に新型コロナウイルス感染症に関しましては、未だ感染拡大収束の兆しは見えず、先行き不透明な状況です。引き続き業界ガイドラインに沿った感染症対策を講じ、お客様ならびに従業員の健康と安全を確保した上で営業してまいります。

 

②資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社では、経営環境の変化に対応する為の資金の流動性を確保することで、安定した財務基盤を維持することに努めております。主な資金需要は仕入資金、人件費、販売費及び一般管理費等の営業経費であります。

 当社の事業活動の維持拡大に必要な資金は、主に金融機関からの借入により調達しております。