株式会社六石ゴルフ倶楽部

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04629 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国の経済は、コロナ禍を克服し従前の生活様式に戻りつつありますが、収束が見えないロシアによる隣国への侵攻を起因とするインフレと諸外国の中央銀行によるインフレ抑制のための金融政策が継続的に実施されております。こうしたことから国内において、円安に伴う物価上昇が見受けられ家計を中心に消費活動は停滞気味となっており、景気浮揚のための各種政策が打ち出されております。

ゴルフ業界におきましては、以前と同様のプロツアーが開催され、特に女子ツアーの人気が高まっております。

このような状況の中、当社が経営するゴルフ場は、コースの維持管理と来場者の増員のため周辺の競業他社との差別化を模索しつつ料金設定やプラン設定などを実施しました。当中間会計期間の来場者につきましては、天候の影響から営業日数が前年同期に比べ3日少ない165日となり、1日当たり平均入場者数は前年同期比5人減少の164人となりました。また、来場者総数といたしましては、前年同期比1,263人減少の27,147人となりました。当中間会計期間の経営成績は、売上高が271,445千円で、前年同期比8,641千円の減少(前年同期比3.1%減)となり、営業利益は25,538千円(前年同期比27.5%減)、経常利益は25,355千円(前年同期比25.6%減)、中間純利益は18,987千円(前年同期比18.2%減)となりました。

また、当中間会計期間も入会保証金の返還請求により預り保証金が減少(純減少額71,858千円)し、現金及び預金が前事業年度末の104,220千円から54,334千円と49,885千円減少しました。これらにより前事業年度末に比べ資産合計が95,706千円減少の6,834,936千円となり、負債合計が114,694千円減少の5,979,380千円となり、純資産合計が18,987千円増加し855,556千円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前中間純利益が27,024千円(前年同期比22.5%減)と減少したことに加え、会員預り金の返還による支出等により、前中間会計期間末に比べ119,741千円減少(前年同期は174,076千円)し、当中間会計期間末には54,334千円となりました。

また、当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は70,806千円(前年同期比13.5%減)となりました。

これは主に、税引前中間純利益が27,024千円(同22.5%減)と減少し、法人税等の支払額が8,406千円(同39.5%減)と減少しましたが、売上債権の増加額が9,105千円(同874.1%増)あったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローはありません(前年同期もなし)。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は120,691千円(前年同期比4.8%減)となりました。

これは主に、会員預り金の返還による支出が69,258千円(前年同期比9.6%減)と減少したこと等によるものであります。

 

    ③販売の実績

事業の内容

金額(千円)

前年同期比(%)

(ゴルフ場経営事業)

 

 

ゴルフ場収益

247,125

96.5

食堂・売店売上高

22,830

101.3

入会登録料

1,490

108.4

合計

271,445

96.9

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間末現在において判断したものであります。

 

①当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社の当中間会計期間の経営成績等は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、当社はスポーツ振興及び生涯スポーツとしてのゴルフライフを楽しんでいただける社交場を提供することを目指し、高いコースクオリティの維持向上やゴルファー人口の拡大と社会貢献に努めた結果、当中間会計期間は目標とする入場者数27,000人を達成し、確実に営業利益を確保し、内部留保の充実を図るという経営指針を遂行することができたものと判断しております。

具体的な当中間会計期間の経営成績等の状況に関する分析は次のとおりであります。

a.経営成績等

1)財政状態

当中間会計期間の資産合計は、前事業年度末に比べ95,706千円減少し6,834,936千円となりました。

流動資産は69,638千円減少し139,660千円となりました。これは主に現金及び預金が49,885千円減少したことによるものであり、分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

固定資産は26,068千円減少し6,695,275千円となりました。これは主に減価償却費の計上があったことによるものであります。

当中間会計期間の負債合計は、前事業年度末に比べ114,694千円減少し5,979,380千円となりました。

流動負債は16,368千円減少し123,248千円となりました。これは主に未払法人税等が1,034千円増加したものの、短期借入金の返済により短期借入金が30,000千円減少したこと等によるものであります。

固定負債は98,326千円減少し5,856,132千円となりました。これは主に預り保証金が71,858千円減少し、さらに長期借入金が23,751千円減少したこと等によるものであります。

当中間会計期間の純資産合計は、前事業年度末に比べ18,987千円増加し855,556千円となりました。これは主に当中間会計期間の中間純利益の計上により、繰越利益剰余金が19,082千円増加したことによるものであります。

 

2)経営成績

売上高は、来場者総数が前年同期比1,263人減少の27,147人となり、前年同期比3.1%減の271,445千円となりました。

売上原価は、修理費や減価償却費等が減少したものの、水道光熱費やコース雑費等の増加により、前年同期比0.0%減の218,603千円となりました。

販売費及び一般管理費は、中部インタークラブゴルフ予選等の負担金の増加により、前年同期比4.3%増の27,303千円となりました。

 

3)キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

今後のゴルフ業界の見通しとしては厳しい状況は続くものと思われ、当社の経営成績に重要な影響を与える季節や気候による入場者数の変動、財政状態に重要な影響を与える入会保証金の返還請求への対応が重要な課題と認識しております。これらに対して、好天時の集客強化として、各種イベントの増加や料金設定の見直しを図り確実に営業利益を確保するとともに、入会保証金の返還に対して内部留保の充実及び確実な資金繰り計画を立てることを実施いたしております。

 

②資本の財源及び資金の流動性

当社の契約債務として重要な入会保証金は、入会日から10年間若しくは20年間据置した後、退会を希望する会員に返還することとなっております。現在、据置期間が経過した返還請求中の会員数が多く、返還計画に見合った必要な資金を長期借入金により資金調達することとしております。その他、設備投資については、耐用年数に見合ったリース期間のリース取引契約を締結することを基本としており、また、短期の運転資金需要は自己資金及び金融機関からの短期借入金で調達しております。

なお、令和5年9月30日現在、契約債務の残高としては、預り保証金5,658,113千円、有利子負債が長期借入金171,280千円、短期借入金5,000千円、リース債務37,818千円となっております。