E04631 Japan GAAP
(1) 経営成績等の状況の概要
当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
令和5年度上半期は、期初しばらくは予約段階で連日キャンセル待ちとなるなどスタートは好調であった。ところが5月8日から新型コロナウイルス感染症が5類に移行されると、レジャー全体での競争が激化したことを皮切りに、6月以降の天候不順(酷暑や集中豪雨)、インフルエンザ等などの流行によりキャンセル数が急増(前期比1,002件増)しました。さらには7月11日の落雷により、コースへの散水用ポンプが故障したため思うような散水が出来なくなりました。その結果、グリーンコンデションが悪化したことで、予約を差し控える動きが出たため、最終的には来場者数は前年度比で△95名と減少しました。
上記の通りキャンセルの増加による収入減により、営業収益は395,704千円(前期比△6,770千円)と減収となりました。
一方、営業費用においては、派遣キャディ費用の増加、水道光熱費の値上げに伴う増加があったほか、修繕費、設備投資による減価償却費の増加等により、税引前中間純利益は△7,088千円(△29,079千円)となりました。また、財政状態については、当中間会計期間7,399千円の中間純損失の計上により、純資産についても同額減少しております。
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、税引前中間純利益△7,088千円の他、営業活動によるキャッシュ・フローは92,670千円増加、投資活動によるキャッシュ・フローは29,856千円の支出となり、当中間会計期間末では前事業年度末より61,341千円増加し、当中間会計期間末には483,920千円となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における営業活動の結果、92,670千円と前年同期に比べ13,653千円の減少となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、男子ロッカーなどに29,856千円投資しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、リース債務の返済による支出1,473千円がありました。
(注)当中間会計期間における会計方針の変更により、名義変更料については当中間会計期間から名義変更に係る収益に関して入会時に一括で収益を計上する方法を、入会時及び入会後一定の期間にわたり収益を計上する方法に変更しております。前中間会計期間において当中間会計期間と同一の会計方針を採用した場合、名義変更料は44,730千円計上されることとなります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 経営成績について
天候不順と流行り病の流行によりキャンセルが増加し来場者が減少、中間純利益は△7,399千円(前年同期比29,079千円減)となりました。
手許流動性(流動資産-流動負債)は5,543千円減少しており、純資産合計については7,399千円減少している状態です。
キャッシュ・フローの状況につきましては、当中間期における現金及び現金同等物の増加は61,341千円となっており、同残高は期首残高比14.5%増となっております。
これからのゴルフ場業界においては、レジャーの多様化とゴルフ人口の減少を起因としたプレー料金の低価格化が進み、ゴルフ場間の競争は激しくなると予想されます。そのような中で同業者間との競争に勝つためには、プレー費が多少高くとも一度プレーしてみたいと思わせる付加価値を高めることが重要と考えます。幸い当倶楽部は、ゴルフコース設計者として第一人者である、故井上誠一氏の最高傑作と評価されているコースであることから、プロ・トーナメント開催などで、その存在を広めることが出来れば、より強い集客効力が発揮できるものと思われます。そのためには、それらトーナメント主催者等との強いパイプづくりに努めるとともに、常にトーナメント仕様の状態を保てるようコース管理の徹底を図ることが重要と考えます。