日本観光ゴルフ株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04637 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりである。

 なお、文中における将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものである。

  (1) 経営成績等の状況の概要

 当中間会計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルスの分類が引き下げられ社会経済活動が正常化に向かうなか、景気は緩やかに回復しているものの、世界的な金融引き締めに伴う海外景気の下振れや物価上昇等の国内景気への影響が懸念されている。

 ゴルフ場業界は、比較的安全な娯楽としてコロナ禍において堅調に推移してきた来場者数は、旅行等他の娯楽の回復により、やや鈍化の兆しが見えてきている。

 当社においては、自粛の続いていた企業主催のコンペやプレー後の会食等が回復してきたものの、昨年開催した日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(以下、日本女子プロゴルフ選手権大会)の反動減により、来場者数は前年比減少となった。

 このような状況のもと、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。

 

①財政状態の状況

 当中間会計期間末における総資産は1,962,911千円となり、前事業年度末と比べ119,938千円増加した。その主な要因は、昨年度に比べて損益が改善したこと等により現金及び預金が107,576千円増加したこと、その他の流動資産が24,569千円増加したことなどによるものである。

 負債合計は1,078,593千円で前事業年度末と比べ119,900千円増加した。その主な要因は、契約負債が50,837千円増加したこと、買掛金が10,088千円増加したこと、その他の流動負債が38,610千円増加したことによるものである。

 純資産合計は884,317千円で前事業年度末と比べ38千円増加となった。これは中間純利益により繰越利益剰余金が38千円増加したことによるものである。

 

②経営成績の状況

 当中間会計期間においては、営業日数は155日(前年同期比4日減少)となり来場者数は19,433名で前年同期比263名(1.3%)減少し、昨年の日本女子プロゴルフ選手権大会開催によるチケット収入減少もあり、売上高は346,926千円で前年同期比64,008千円(15.5%)減少となった。

 売上原価、販売費及び一般管理費においては、給与引き上げによる人件費や修繕費等が増加したものの、日本女子プロゴルフ選手権大会関連費用の減少により、営業費用全体で373,917千円となり前年同期比128,436千円(25.5%)減少となった。

 これにより、営業損失は26,991千円(前年同期比64,427千円の改善)となり、営業外収益29,873千円、営業外費用2,539千円をそれぞれ計上し、経常利益は343千円(前年同期は72,725千円の経常損失)となり、中間純利益は38千円(前年同期は73,030千円の中間純損失)となった。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ107,576千円増加し当中間会計期間末には637,481千円となった。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において営業活動の結果得られた資金は、129,463千円(前年同期比61,435千円増加)となった。これは主に、昨年度に比べて損益が改善し税引前中間純利益を計上したこと及び減価償却費、契約負債、仕入債務の増加によるものである。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において投資活動の結果使用した資金は、19,934千円(前年同期比12,585千円増加)となった。これは、有形固定資産の取得による支出によるものである。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において財務活動の結果使用した資金は、1,952千円(前年同期比390千円減少)となった。これは、リース債務の返済による支出によるものである。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社は、生産を行っていないため、該当事項なし。

 

b.受注実績

 当社は、受注形態をとらないため、該当事項なし。

 

 

c.販売実績

 当中間会計期間の販売実績を項目別に示すと次のとおりである。

 項目

当中間会計期間

(自 令和5年4月1日

至 令和5年9月30日)

金額(千円)

前年同期比(%)

メンバーフィ

26,447

98.4

ビジターフィ

90,881

108.2

キャディーフィ

49,536

103.8

ロッカーフィ

1,898

106.3

カートフィ

47,427

102.4

会員登録料

53,542

100.1

会費

41,955

99.6

食堂委託

10,040

105.5

売店

4,041

81.9

その他

21,155

22.4

合計

346,926

84.4

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。

 

①会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の

分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はない。

 

②当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因としては、良好なコース施設とサービス等の品質面での優位性を強調して来場者の獲得を図っているが、激化している顧客獲得のための低価格競争が大きく影響する。また、天候不順や自然災害が来場者数に与える影響も大きい。

 当中間会計期間の経営成績は、「経営成績等の状況の概要」で述べたとおり、企業主催のコンペ需要やプレー後の会食が回復してきたものの、昨年の日本女子プロゴルフ選手権大会開催によるチケット収入の減少もあり、売上高は減少した。経費面は、人件費や修繕費等が増加したが、日本女子プロゴルフ選手権大会関連費用の減少により売上原価・販売費及び一般管理費が減少し、中間純利益は38千円と前年同期比で改善した。

 

 資本の財源及び資金の流動性については、当社の事業活動の維持拡大に必要な短期運転資金及び設備投資などの長期運転資金は、内部留保及び主に営業活動によるキャッシュ・フローから得られる自己資金を基本としている。

 当中間会計期間末における現金及び預金の残高は、637,481千円である。