呉羽観光株式会社

３【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

業績等の概要

(1）業績

　当中間期のわが国経済は、海外経済が緩やかに成長していくもとで、雇用・所得環境の改善基調もみられます。一方で、海外経済はウクライナや中東情勢等地政学的な要因による資源・穀物価格の動向、国際金融資本市場の不確実性やインフレ圧力等、依然として不透明な状況にあります。

　当ゴルフ業界におきましては、少子高齢化や、人口減少によりゴルフ人口が減少しシニア層のプレーニーズに大きく依存しています。また、低価格傾向の継続、設備等の老朽化による修繕費の増加により、依然として厳しい経営環境が続いている中、需要創出の取り組みとしてジュニアの育成や、若年層、女性ゴルファーへの営業展開を進めているところです。

　当中間期の業績を種類別に見ますと次のとおりであります。

　会員収入におきましては、名義登録料が5,724千円増加し、前中間期(63,342千円)に比し、5,069千円（8.0％）増の68,412千円となりました。

　ゴルフ場収入におきましては、当中間期の入場者数は前中間期13,239名に比し、170名（1.3％）減の13,069名となりました。売上高は前中間期（204,437千円）に比し10,030千円（4.9％）減の194,406千円となりました。

　食堂等収入におきましては、売上高は前中間期（15,264千円）に比し、168千円（1.1％）減の15,095千円となりました。

　この結果、当中間期の営業収入は277,914千円となり、前中間期（283,044千円）に比し5,129千円（1.8％）の減収となりました。他方営業費用は前中間期に比し1,167千円（0.4％）減の313,195千円となり、営業損失は35,281千円（前中間期比3,962千円の増加）、経常損失は34,575千円（前中間期比3,931千円の増加）、特別損益、法人税、住民税及び事業税を含めて、当中間純損失は48,265千円（前中間期比15,926千円の増加）となりました。

(2）キャッシュ・フロー

　当中間会計期間における現金及び現金同等物（以下「資金」という）は、営業活動により5,450千円増加し（前中間会計期間は6,148千円の減少）、投資活動に8,826千円使用し（前中間会計期間比7,326千円の増加）、財務活動により20,958千円減少した（前中間会計期間比19,528千円の増加）結果、当中間会計期間末残高は109,751千円となりました（前中間会計期間比404,077千円の減少）。

（営業活動によるキャッシュ・フロー）

　当中間会計期間において営業活動により増加した資金は、5,450千円となりました（前中間会計期間は6,148千円の減少）。これは主に税引前中間純損失47,956千円、固定資産の減価償却費22,492千円、災害による損失13,270千円、売上債権の減少21,218千円、仕入債務の減少19,417千円、前受金の増加56,828千円、預り金の減少9,130千円、退職給付引当金の増加1,775千円等によるものであります。

（投資活動によるキャッシュ・フロー）

　当中間会計期間において投資活動により使用した資金は8,826千円となりました（前中間会計期間比7,326千円の増加）。これは定期預金の預入による支出10,000千円、定期預金の払戻による収入10,000千円、有形固定資産の取得による支出8,145千円、無形固定資産の取得による支出361千円、長期前払費用への支出320千円によるものであります。

（財務活動によるキャッシュ・フロー）

　当中間会計期間において財務活動により減少した資金は20,958千円となりました（前中間会計期間比19,528千円の増加）。これは長期借入金の返済による支出20,000千円、ファイナンス・リース債務の返済による支出958千円によるものであります。

生産、受注及び販売の実績

(1）販売実績

（注）金額は販売価格によっております。

(2）入場者実績

(3）主要料金表　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024年３月31日現在

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

（1）財政状態の分析

　（資産の部）

　当中間会計期間末における資産の部合計は、前事業年度末に比し69,857千円（2.0％）減少し、3,384,953千円となりました。

　流動資産は前事業年度末に比し52,871千円（23.1％）減少し、176,151千円となりました。この主な要因は現金及び預金の減少24,334千円、営業未収入金の減少21,218千円、仮払金の減少7,526千円、貯蔵品の増加208千円によるものであります。

　固定資産は前事業年度末に比し16,986千円（0.5％）減少し、3,208,801千円となりました。この主な要因は有形固定資産の取得1,405千円、無形固定資産の取得361千円、有形固定資産の減価償却20,749千円、無形固定資産の減価償却1,742千円によるものであります。

　（負債の部）

　当中間会計期間末における負債の部合計は、前事業年度末に比し24,286千円（0.9％）減少し、2,759,705千円となりました。

　流動負債は前事業年度末に比し20,680千円（9.1％）増加し、247,311千円となりました。この主な要因は前受金の増加56,828千円、未払費用の減少17,987千円、預り金の減少9,130千円等によるものであります。

　固定負債は前事業年度末に比し44,967千円（1.8％）減少し、2,512,393千円となりました。この主な要因は保証金、株主、役員又は従業員からの保証金の減少26,800千円、長期借入金の減少18,572千円等によるものであります。

　（純資産の部）

　当中間会計期間末における純資産の部合計は、前事業年度末に比し45,571千円（6.8％）減少し、625,248千円となりました。この主な要因は利益剰余金の減少48,265千円、その他有価証券差額金が2,693千円増加したことによるものであります。

（2）経営成績及びキャッシュ・フローの分析

１．キャッシュ・フロー計算書に係る分析

　当中間会計期間における経営成績及びキャッシュ・フローの分析につきましては「第２　事業の状況　３　経営者

による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析　業績等の概要」に記載のとおりであります。

２．資金需要の主な内容

　当社の資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要があります。

　運転資金需要の主なものは人件費、仕入れ及び一般管理費等営業費用によるものであります。また、設備資金需要の主なものはコースの補修改良の費用、建物や構築物等固定資産の購入と修繕によるものであります。

３．財務政策

　当社は運転資金につきましては、内部資金または借入金により資金調達をすることとしております。また、設備資金につきましては、設備投資計画に基づき、運転資金同様内部資金または借入金により資金調達をすることとしております。

（3）重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

　前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

　なお、その他の会計上の見積りについては、第５「経理の状況（会計上の見積りの変更）」に記載のとおり変更しております。