株式会社小倉カンツリー倶楽部

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04650 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

業績等の概要

(1)業績

 当中間会計期間の来場者総数は、メンバー6,342名、ビジター7,951名、総数14,293名となり、前年同期と比較すると340名の増加となりました。なお、メンバー・ビジターの割合は、メンバー44%・ビジター56%であります。

 営業成績につきましては、来場者の増加により営業収入も増加し、232,922千円(前年同期比9.5%増)となりました。営業費用につきましては、223,024千円(前年同期比2.8%増)となりました。

 その結果、経常利益は13,702千円となり、法人税等計上後の中間純利益は9,186千円となりました。

(2)キャッシュ・フロー

 当中間期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、355,848千円と前年同期末と比べ36,494千円の増加となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

[営業活動によるキャッシュ・フロー]

 当中間会計期間において、営業活動による資金の増加は、65,474千円(前年同期比10,205千円増)となりました。これは主にコロナの規制緩和による来場者数の増加によるものです。

 

[投資活動によるキャッシュ・フロー]

 当中間会計期間において、投資活動による資金の減少は、42,746千円(前年同期比34,668千円増)となりました。これは主に有形固定資産・無形固定資産の取得によるものであります。

[財務活動によるキャッシュ・フロー]

 該当事項はありません。

営業実績

(1)収入の部

科目

前中間会計期間

(自令和4年4月1日

至令和4年9月30日)

当中間会計期間

(自令和5年4月1日

至令和5年9月30日)

前年同期との比較

(△減)

金額又は人員

金額又は人員

金額又は人員

来場者

メンバー(人)

6,496

6,342

△154

ビジター(人)

7,457

7,951

494

入場料金(千円)

113,600

114,962

1,362

ラウンド割増料(千円)

284

168

△115

キャディーフィー(千円)

49,892

60,793

10,901

競技参加料(千円)

2,059

2,035

△23

貸与品収入(千円)

722

767

44

マンスリーフィー(千円)

27,172

27,608

436

ロッカーフィー(千円)

3,111

3,133

22

予約取消料(千円)

登録手数料(千円)

10,100

17,000

6,900

委託料収入(千円)

5,725

6,453

728

合計(千円)

212,667

232,922

20,254

 

(2)利用諸料金表

料金内訳

内容

前中間会計期間

(自令和4年4月1日

至令和4年9月30日)

当中間会計期間

(自令和5年4月1日

至令和5年9月30日)

メンバーグリーンフィー

 

2,000円

909円

ビジターグリーンフィー

平日

       2,200円

       2,000円

土曜日

        2,200円

        2,000円

日祝日

         2,200円

         2,000円

カート料

メンバー

          3,700円

          3,364円

ビジター平日

          7,500円

          8,182円

ビジター土曜・日祝日

            12,500円

            12,728円

キャディーフィー

 

          3,800円

          3,455円

競技参加料

18H競技の場合

          1,500円

          1,500円

36H競技の場合

          2,000円

          2,000円

ロッカー使用料

1人 1台

      300円

      300円

練習ボール使用料

1箱 25個入

      300円

      300円

マンスリーフィー

1年 法人・個人

            60,000円

            60,000円

1年 ウィークデー

1年 準会員

            50,000円

30,000円

            50,000円

30,000円

ロッカーフィー

1年

          10,000円

          10,000円

予約取消料

1名につき

          1,500円

          1,500円

 

経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)重要な会計方針及び見積り

 当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる中間財務諸表の作成基準に準拠して作成されており、財政状態及び経営成績に関する以下の分析を行っております。

 当社は、以下の会計方針が当社の中間財務諸表の作成において使用される当社の重要な見積りと判断に大きな影響を及ぼすものと認識しております。

① 貸倒引当金

  当社は、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しています。

② 退職給付引当金

  当社は、従業員の退職給付に備えるため、当期末における退職給付債務(期末自己都合要支給額に基づく簡便法)の見込み額に基づき、当中間会計期間末において発生していると認められる額を計上しています。

③ 税効果会計

  当社は、繰延税金資産回収可能性を検討した結果、利益規模が相対的に小さく、翌期課税所得の発生が確実に見込まれる状況とはいえないことから、繰延税金資産の回収可能性を合理的に見積ることは困難と判断し、繰延税金資産は計上しておりません。現在、固定負債に計上しております繰延税金負債は、収用等により取得した土地・建物を利益処分方式により圧縮記帳した結果生じた繰延税金負債です。

 

(2)当中間会計期間の経営成績の分析

 当社の営業収入につきましては、当中間会計期間の来場者数がメンバー6,342名、ビジター7,951名、総数14,293名となり、前年同期と比較すると340名の増加となりました。なお、メンバー・ビジターの割合は、メンバー44%・ビジター56%となりました。

 営業収入は、来場者の増加により、232,922千円(前年同期比9.5%増)となりました。営業費用につきましては、223,024千円(前年同期比2.8%増)となりました。

 その結果、経常利益は13,702千円となり、法人税等計上後の中間純利益は9,186千円となりました。

 

(3)経営成績に重要な影響を与える要因について

 数多くあるゴルフ場の中からゴルファーが選ぶ際に考慮するポイントは、先ずコースの戦略性、コース整備の充実、プレー料金、キャディの良し悪し、レストランメニューの充実、最近特に倶楽部ハウスの清潔感が来場者の決定に影響を与えています。

(4)経営戦略の現状と見通し

新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行後、徐々に来場者が増えています。特に大口コンペが戻りつつあり、回復の兆しが顕著となっています。当倶楽部において交通の利便性は他倶楽部より特段優位にあり、この利便性を広報していく必要があるます。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

① 財政状態

 〔資産の状況〕

  当中間期末の資産は、現金及び預金の増加により1,865,381千円(前事業年度末比36,493千円増)となりました。

 〔負債の状況〕

  当中間期末の負債は、契約負債の増加などにより139,448千円(前事業年度末比27,306千円増)となりました。

 〔純資産の状況〕

  当中間期末の純資産は、1,725,932千円(前事業年度末比9,186千円増)となりました。

② キャッシュ・フロー

  当中間会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローの増加は、コロナの規制緩和による来場者数の増加により、65,474千円となりました。

  投資活動によるキャッシュ・フローの減少は、有形固定資産・無形固定資産の取得により42,746千円となりました。

  財務活動によるキャッシュ・フローの増加及び減少は、ありませんでした。

  その結果、現金及び現金同等物の当中間期末残高は、355,848千円となりました。

 

③ 資金需要及び財務政策

  当社の運転資金需要の主たるものは、販売費及び一般管理費の営業費用であり、投資を目的とした主な資金需要は、設備投資の改修、コース管理の大型機械によるもので、日々の営業により運転資金の安定的確保をめざしています。

  資金調達はあくまで自己資金での営業を基本目標としています。

 

(6)経営者の問題認識と今後の方針について

  開場62周年を経て、新型コロナウイルス感染症から脱却し、当倶楽部の戦略性に富んだコース、さらにプレーヤーの認める交通の利便性を見直していく必要があると思われます。メンバーの高齢化に応じたおもてなしの心配りこそ、一歩ずつの発展につながると思われます。