E04652 Japan GAAP
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当中間会計期間におけるわが国経済は、コロナウィルスの感染状況は落ち着いてきたが、昨年来からの諸物価の上昇の影響を受け、不透明な状況が続いている。また、県内経済も一部持ち直しの状況も見られるものの、不安定な状況となっている
このような状況下、県内ゴルフ業界は、1月~6月の来場者数は348,113人となり、前年同期比7,607人(▲2.1%)減少している。また、当倶楽部への来場者数は、11,404人と前年同期比846人(▲6.9%)と減少している。
一方、平成25年4月から稼働した太陽光発電所は、発電能力1430.4kwで、当中間会計期間もまず順調に稼働し続けているが、四国電力からの送電抑制の影響が出ている。
以上のことから、当中間会計期間のゴルフ事業の売上高は、来場者数は減少したが、料金改訂によりグリーンフィーは2,584千円増加したこと等が、大きな要因で対前年同期比2,204千円増の104,553千円となった。一方、売電収入は、四国電力からの送電抑制が11日間(年間30日の送電抑制契約あり)並びに天候不順のため、対前年同期比4,663千円減の32,478千円となった。そのため、営業収益は、前年同期比2,458千円減の、137,032千円となった。また、ゴルフ部門の営業原価は対前年同期比、給料手当が2,208千円増加したことを主な要因として2,198千円増加した。
このため、売上総利益は、前年同期比4,657千円減の、79,273千円となった。
次に、営業損益は、販売費及び一般管理費が、対前年同期比990千円減の71,910千円となったが、前年同期比3,666千円減少し7,362千円の利益となった。
又、経常損益は、営業外収益644千円、支払利息等の営業外費用1,710千円を計上したことにより、前年同期比3,141千円減少し、6,297千円の利益となった。
税引後中間純損益は、法人税等の負担により3,101千円になった。
セグメント別の状況は下記のとおりである。
県内のゴルフ業界は、1月~6月の来場者数は前年同期比7,607人(▲2.1%)減少となっているが、当倶楽部も846人(▲6.9%)の減少となっている。
しかし、料金改訂等によりゴルフ場事業の売上高は対前年同期比2,204千円増加の104,553千円となり、経常損益は対前年同期比241千円改善し、5,013千円の損失となった。
当中間会計期間の売上高は32,478千円と前年同期37,141千円に比べ4,663千円の減少となった。また、経常損益段階のセグメント利益は11,311千円となり、前年同期の利益14,694千円に比べて3,383千円の減少となった。
①流動資産
当中間会計期間末における流動資産の残高は、90,515千円で前事業年度末89,159千円と比べ、1,356千円増加した。その主な原因は、未収入金(純額)が1,944千円増加したことによるものである。
②固定資産
当中間会計期間末における固定資産の残高は、1,284,155千円で前事業年度末1,307,290千円と比べ、23,135千円減少した。その主な要因は、固定資産の減価償却によるものである。
③流動負債
当中間会計期間末における流動負債の残高は、118,630千円で前事業年度末108,339千円に比べ、10,290千円増加した。その主な要因は、下期分年会費、名義変更手数料にかかる収益の繰り延べ等の前受収益26,967千円等の増加よるものである。
④固定負債
当中間会計期間末における固定負債の残高は626,085千円で、前事業年度末661,256千円に比べて、35,170千円減少した。その主な要因は、長期借入金及びリース債務の約定返済による減少があったこと、会員預り金の償還があったことによるものである。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は68,454千円となり、前事業年度末に比べ1,884千円減少した。
当中間会計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下の通りである。
営業活動の結果、得られた資金は36,769千円である。その主な要因は、減価償却費が27,603千円、前受収益の増加が26,967千円となった。その結果、前年同期の営業活動により得られた資金38,466千円と比べ1,697千円減少した。
財務活動の結果、支出した資金は33,102千円である。その主な要因は、長期借入金の返済20,736千円、リース債務の返済10,451千円、長期未払金の返済1,914千円である。その結果、前年同期の財務活動による支出36,098千円と比べ、2,996千円支出が減少した。
(資本の財源および資金の流動性)
当社の運転資金については、主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入を実施している。また、設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローの水準を勘案し、主としてリース契約または割賦契約により調達することを基本方針としている。
今後の資金需要については、ゴルフ場事業の固定資産の老朽化に伴う取換えが予想されるが、当該資金についても、基本方針に基づき、負債と資本のバランスに配慮しつつ必要な資金を調達していく予定である。
当中間会計期間における入場者実績は次のとおりである。
当中間会計期間における営業実績は次のとおりである。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものである。
当中間会計期間における営業収益は、137,032千円であり、前中間会計期間139,491千円と比べ、2,458千円減少した。その主な要因は、ゴルフ事業の売上高が104,553千円と前中間会計期間と比べ、2,204千円増加した。太陽光発電所の売電収入は32,478千円と、前中間会計期間37,141千円と比べ、4,663千円減少した。
当中間会計期間における売上総利益は79,273千円であり、前中間会計期間83,930千円と比べ、4,657千円減少した。その主な要因は、ゴルフ事業における営業原価2,198千円の増加による。
当中間会計期間における営業利益は7,362千円となり、前中間会計期間11,029千円と比べ、3,666千円減少した。
次に、当中間会計期間の経常利益は6,297千円となり、前中間会計期間9,439千円と比べ、3,141千円減少した。
当中間会計期間の税引後中間純利益は3,101千円で、前中間会計期間8,314千円と比べ、5,212千円の減少となった。
財政状態の分析については、「業績等の概要(2)財政状態の分析」に記載のとおりである。
(3) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況については、「業績等の概要(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりである。
当社の経営は、現在の事業環境の厳しい分析と情報に基づき、最適の経営方針を立案するように務め実践している。
<ゴルフ場事業>
会員の高齢化に伴い来場頻度が低下しているため、若手の会員勧誘並びにビジター入場者の増加に注力したい。そのため、各種イベントを企画し、若手来場者及び女性プレーヤーの来場者の増加に結び付けたい。
さらに、清潔で機能的なハウス設備、周辺のどのゴルフ場よりも整備されたコースなどを差別化の核に据え、当倶楽部に来場しやすい環境づくりに取り組みたい。
財務面では、来場者数の目標を26,000人と設定し、収益の確保、それに伴う営業キャッシュ・フローのプラス確保、ならびに経常利益の確保を目指す。
<太陽光発電事業>
新たな事業として太陽光発電事業への進出を図り、平成25年4月26日から四国電力への売電を開始した。
さらに、太陽光発電設備の周辺の空き地を利用し発電設備の増設を行い、平成27年9月29日に工事が完成した。
その概要は次のとおりである。
①太陽光発電規模:1,430.4kwh
②総 事 業 費:453百万円
③売 電 収 入:年間 70,656千円(令和4年度)