道後観光ゴルフ株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04667 Japan GAAP


3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社はゴルフ場事業しか行っておりませんのでセグメントごとの記載はありません。

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要、並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着きを見せており、政府による活動制限緩和を受けて外食産業及び宿泊等サービス業界を中心に景気が持ち直すなど、コロナ禍による落ち込みからのリバウンドが顕著となってきておりますが、依然としてロシアのウクライナ侵攻による影響等でエネルギー価格及び原材料の高騰も続き、先行きは非常に不透明な状況となっております。

また、当社の属するゴルフ業界においては、ゴルフ愛好者の高齢化や、ゴルフスタイルの変化、同業他社との価格競争など依然として厳しい経営環境にあります。

このような経営環境の中、行政が策定した新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを遵守した上で営業活動を行ってまいりました。営業活動の状況としては、オフィシャルゴルフスクールに85名のスクール生が在籍頂いており堅調に事業収入を確保しております。また、ゴルフスクール生及びスクール生紹介での定期的なコンペティションを開催し顧客誘致を実施するとともに、ボール体感イベントによりマイボールに出会うことで、さらにゴルフに親しんで頂くことに成功致しました。営業広告に関しては、注力しておりますSNS活動において、年末繁忙期を対象に早期予約プランを設定し計画性の見える集客を行い、ユニークユーザーを抽出し速攻性のある集客を冬季にかけて行ってまいりました。

設備面におきましては、高品質なグリーンコンディションを維持するためにナーセリー改造工事を行いました。クラブハウスにおきましては、チェックアウト時間の短縮のため自動精算機にQRコード決済機能の拡張を行いました。レストランでは提供スピード向上のためハンディオーダーシステムを導入致しました。また繁盛日における乗用カート台数確保の為、補完車両として乗用カートを5台増車致しました。

財政面では、新型コロナウイルス感染症拡大による景気低迷の影響から会員の皆様からの預り金返還請求が増加すると想定して金融機関より追加融資を受けておりましたが、想定より返還請求が少なく影響は限定的だと捉えております。

このような営業努力により、入場者数は前中間会計期間に比し43名減少の19,622名となりましたが、営業収益においては入場者数に占めるビジターの比率が上昇したことなどによる客単価の上昇により216,856千円と前中間会計期間に比し14,172千円(6.9%)の増収となりました。営業損益においても、営業収益の増加などの影響により16,739千円(192.1%)増益の25,451千円の利益となり、経常損益でも同様の影響により15,631千円(112.4%)増益の29,533千円の利益となりました。また、最終的な中間純損益においては、前中間会計期間に比し8,147千円(77.2%)増益の18,689千円の利益を計上することとなりました。

a. 流動資産

流動資産は、前事業年度末に比し11,620千円増加し158,666千円となりました。これは主として現金及び預金と営業未収入金が増加した為であります。 

b. 固定資産

固定資産は、前事業年度末に比し1,654千円増加し、2,095,061千円となりました。これは主として設備投資額が減価償却額を上回った為であります。 

c. 流動負債

流動負債は、前事業年度末に比し3,026千円増加し、84,793千円となりました。これは主として未払法人税等が増加した為であります。

d. 固定負債

固定負債は、前事業年度末に比し8,441千円減少し、1,696,449千円となりました。これは主として金融機関からの新規借入の実施がなく長期借入金が減少した為であります。

e. 純資産

純資産は、前事業年度末に比し18,689千円増加し、472,484千円となりました。これは中間純損益が18,689千円の利益となった為であります。

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比し、4,498千円(15.9%)増加し、32,633千円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、36,614千円と前中間会計期間に比し、4,200千円減少しました。
 これは主に、法人税等の支払額が増加した為であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、△13,105千円と前中間会計期間に比し、9,388千円減少しました。
 これは主に、有形固定資産の取得による支出が増加した為であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、△19,010千円と前中間会計期間に比し、7,288千円増加しました。

これは主に、長期借入金の返済による支出が減少した為であります。

 

当社の資本の財源及び資金の流動性については、営業活動によるキャッシュ・フローを運転資金の主たる財源とし、これに金融機関からの調達資金を加えて、設備投資資金及び預託金の償還資金を賄い、資金の流動性を確保しております。

 

(3) 生産、受注及び販売の実績

a. 利用者実績

当中間会計期間における利用者実績は、次のとおりであります。

 

項目

第56期

(自 令和4年10月1日

至 令和5年3月31日)

前年同期比

1日当たり標準利用者数(イ)

(人)

200

期中延営業日数(ロ)

(日)

179

期中延標準利用者数(イ)×(ロ)=(ハ)

(人)

35,800

利用者実績数(ニ)

(人)

19,622

△43

利用割合(ニ)÷(ハ)

(%)

54.8

△0.1

 

 

b. 営業実績

当中間会計期間における営業収入実績を科目別に示すと、次のとおりであります。

 

項目

第56期

(自 令和4年10月1日

至 令和5年3月31日)

前年同期比(%)

グリーンフィー

(千円)

99,616

7.5

キャディーフィー

(千円)

8,015

1.9

カートフィー

(千円)

44,249

7.7

名義変更手数料収入

(千円)

290

105.3

受取使用料

(千円)

107

165.5

会費収入

(千円)

16,736

△0.1

ゴルフスクール収入

(千円)

4,158

13.3

コンペティションフィー

(千円)

5,802

△11.0

売店営業収入

(千円)

4,176

△20.9

食堂営業収入

(千円)

33,703

17.4

合計

(千円)

216,856

6.9