E04679 Japan GAAP
業績等の概要
(1)業績
当中間会計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により行動制限が緩和される一方で、物価高騰に伴う原材料や燃料費等のコスト高の影響により、依然として厳しい経営環境にあります。
ゴルフ場業界においては、ゴルフが屋外でソーシャルディスタンスを保つことができるスポーツとして改めて注目され、入場者は堅調に推移しておりましたが、行動制限の緩和によるレジャーの多様化、長期間の梅雨などにより下落傾向となっております。
このような状況のもとで、当社は、前年に増して総力を挙げて集客・販促活動を強化し徹底したコスト削減を行い、収支改善に努めました。
こうした経済状況の中、当社の中間期の売上高は、131,554千円と前年同期比2.8%の増加となりました。これは、対前年同期比423人の入場者数が増加したことによるものです。経常損失は1,176千円(前年同期は経常利益3,088千円)となり、今後さらに経費の削減と売上高の向上に努めます。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① ゴルフ事業
当中間会計期間におけるゴルフ事業は、来場者数が前年同期比423人増加で、17,414人となりました。売上高は123,592千円となり、前年同期に比べて2,620千円の増収となりました。営業利益は12,981千円と前年同期に比べ921千円の減益となりました。
② レストラン事業
レストラン事業収入は7,961千円となり、前年同期に比べ956千円増加いたしました。経費削減に取り組みましたが営業損失は4,374千円と前年同期に比べ142千円の損失減少となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前中間会計期間に比し17,106千円増加し、当中間会計期間は60,490千円となりました。(前年同期比39.4%増)
また、当中間会計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において営業活動の結果増加した資金は、12,724千円(前年同期は3,703千円の増加)となりました。これは、入場者数が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において投資活動の結果減少した資金は、5,385千円(前年同期は19,945千円の減少)となりました。これは、定期預金の預入による支出などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において財務活動の結果減少した資金は、358千円(前年同期は375千円の減少)となりました。これは、リース債務の返済によるものであります。
生産、受注及び販売の実績
(1)入場者実績
当中間会計期間における入場者実績は以下のとおりであります。
内訳 |
第61期中 (自 令和5年4月1日 至 令和5年9月30日) |
前年同期比 |
||
メンバー |
|
9,185 人 |
△0.2 % |
|
無記名 |
|
714 人 |
18.0 % |
|
ビジター |
|
7,515 人 |
4.6 % |
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合計 |
|
17,414 人 |
2.5 % |
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(2)営業実績
当中間会計期間の売上高を内訳別に示すと、次のとおりであります。
内訳 |
第61期中 (自 令和5年4月1日 至 令和5年9月30日) |
前年同期比 |
||
入場料収入 |
|
42,374 千円 |
8.4 % |
|
利用料収入 |
|
69,182 千円 |
0.3 % |
|
会費収入 |
|
9,410 千円 |
0.0 % |
|
手数料収入 |
|
2,100 千円 |
△28.8 % |
|
売店収入 |
|
525 千円 |
△8.2 % |
|
レストラン収入 |
|
7,961 千円 |
13.7 % |
|
合計 |
|
131,554 千円 |
2.8 % |
|
セグメントの名称 |
収 入 |
前年同期比 |
ゴ ル フ |
123,592 千円 |
2.2 % |
レ ス ト ラ ン |
7,961 千円 |
13.7 % |
合 計 |
131,554 千円 |
2.8 % |
経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)当中間会計期間の経営成績の分析
当社の当中間会計期間の損益の状況につきましては、プレーヤー入場者が17,414人で対前年同期比423人(2.5%)増加し、練習場の入場者は6,935人で対前年同期比538人(7.2%)の減少となりました。これに伴い売上高は131,554千円で対前年同期比3,577千円(2.8%)の増加となりました。
(2)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は、良好なコース施設、交通面での利便性及びサービス等での優位性を強調して、来場者の獲得を図っていますが、現在のところ当業界では、低価格による顧客獲得競争が激しい状況です。
(3)経営戦略の現状と見通し
当社としては、設備の改良・保守に重点をおきながら、設備管理に取り組んでいくことが重要であります。
(4)キャッシュ・フローの分析
当社の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前中間純損失が1,225千円(前中間期は税引前中間純利益3,088千円)となり、4,314千円の減少となりました。投資活動によるキャッシュ・フローでは、主に有形固定資産の取得による支出で5,385千円の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、リース債務の返済により358千円の減少となりました。この結果、中間期末の資金は17,106千円増加し60,490千円となりました。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業活動及び設備投資のための適切な資金確保並びに健全な財政状態を目指し、その財源として安定的な営業キャッシュ・フローの創出を重要視しております。
当社の資金調達は、営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した自己資金によることを基本としております。
当中間会計期間においては、有形固定資産の取得による支出は12,385千円となりました。この投資のための資金は、自己資金にて賄っております。