株式会社明智ゴルフ倶楽部

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04683 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当中間会計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症が減少傾向になったことから行動制限が緩和される一方で、ウクライナ侵攻の長期化に伴うサプライチェーンの混乱や急激な円安の進行によるエネルギー資源の高騰に起因した物価高の上昇が続くなど、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。

 ゴルフ場業界全体におきましては、コロナ禍ではあるものの、屋外で比較的安全に楽しめるスポーツであるとの認識が定着し、来場者数は堅調に推移しました。しかしながら、コンペパーティーや宴会需要の減少によりレストラン部門の売上についてはコロナ以前の水準には届かず、さらに原材料やエネルギーコストが上昇の一途を辿るなど、厳しい経営環境にありました。

 このような状況のもと、当社におきましては引き続き感染防止対策を徹底しながら営業するなかで、比較的参加しやすいシンプルな形式のオープンコンペの開催や来場動機につながる種々のイベント企画を実施するとともに、レストラン部門においてはオリジナルテイクアウト商品の改良による販売促進に努めました。また、2022年12月から2023年3月まで、期間限定で『かしおゴルフ場ありがとう35周年名義変更料減額キャンペーン』を実施しており、アクティブな会員を増加させるなど倶楽部の活性化に努めました。

 これらの結果、当中間会計期間の入場者数は134,104人(前年同期比0.3%減)となりました。財政状態、経営成績については以下のとおりであります。

 

a.財政状態の状況

 当中間会計期間の資産の部合計は、前事業年度末と比較して361,474千円(3.1%)減少し、11,292,297千円となりました。また負債の部合計は、前事業年度末と比較して384,868千円(8.2%)減少し、4,279,283千円となりました。

 

b.経営成績の状況

 当中間会計期間の売上高は、1,214,365千円(前年同期比0.1%増)となり、経常利益は29,918千円(前年同期は129,900千円)、中間純利益は23,393千円(前年同期は96,455千円)となりました。

 当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前中間会計期間に比べ240,054千円減少し、715,677千円(前年同期比25.1%減)となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、営業活動の結果使用した資金は167,281千円(前年同期は59,069千円使用)となりました。これは主に、税引前中間純利益30,201千円の計上及び減価償却費63,450千円の計上による増加要因があったことと、その他流動負債184,998千円の減少(主として前受金147,637千円の減少)によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、投資活動の結果使用した資金は63,447千円(前年同期は61,190千円使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出59,930千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、財務活動の結果使用した資金は142,789千円(前年同期は139,552千円の使用)となりました。これは、長期借入金の返済60,715千円、入会預り保証金の返済77,400千円と、リース債務の返済4,674千円によるものであります。

③ 仕入及び販売の実績

 当社はゴルフ場の経営及びこれに付随する事業を営む単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

a.商品仕入実績

 当中間会計期間の商品仕入実績は次のとおりであります。

品目別

当中間会計期間

(自 令和4年10月1日

至 令和5年3月31日)

前年同期比(%)

プロショップ商品等(千円)

43,958

226.9

レストラン食材等(千円)

92,243

109.2

合計(千円)

136,201

131.2

 

b.販売実績

 当中間会計期間の販売実績を収入別に示すと次のとおりであります。

品目別

当中間会計期間

(自 令和4年10月1日

至 令和5年3月31日)

前年同期比(%)

プレー収入(千円)

688,379

100.2

レストラン収入(千円)

290,801

113.5

年会費収入(千円)

154,525

100.7

登録料収入(千円)

49,720

74.0

商品売上収入(千円)

30,938

62.5

合計(千円)

1,214,365

100.1

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものです。

 

① 重要な会計方針及び見積り

 

当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、当社が採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 中間財務諸表等 (1)中間財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。

 なお、中間財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用に影響を与える見積りは、一定の会計基準の範囲内において過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる可能性があります。

 

② 当中間会計期間の経営成績等の分析

 

a.財政状態の分析

(流動資産)

 流動資産は前事業年度末と比較して255,665千円(18.6%)減少し、1,117,647千円となりました。この主な要因は、現金及び預金373,517千円の減少によるものであります。

 

 (固定資産)

 固定資産は同105,808千円(1.0%)減少し、10,174,649千円となりました。この主な要因は、投資有価証券100,199千円の減少によるものであります。

 

(流動負債)

 流動負債は同215,555千円(30.8%)減少し、484,289千円となりました。この主な要因は、前受けしていた年会費のうち半期分を年会費収入に振替えたことによる前受金147,637千円、未払法人税等68,381千円の減少によるものであります。

 

 (固定負債)

 固定負債は同169,312千円(4.2%)減少し、3,794,993千円となりました。この主な要因は、長期借入金98,940    千円、入会預り保証金77,400千円の減少によるものであります。

 

(純資産)

 当中間会計期間の純資産の部合計は、同23,393千円(0.3%)増加し、7,013,014千円となりました。この要因は、中間純利益計上による繰越利益剰余金23,393千円の増加であります。

 

b.経営成績等の分析

 (売上高)

 当中間会計期間の売上高は前中間会計期間に比べ1,552千円増加し、1,214,365千円となりました。入場者数は堅調(前年比99.7%)でありました。レストラン売上が34,647千円増加(前年比113.5%)、商品売上が18,501千円減少(前年比62.5%)しました。一方で、会員権の名義書き換えに伴う登録料収入は17,469千円減少(前年比74.0%)する状況となりました。

 

 (売上原価、売上総利益)

 当中間会計期間の売上原価は、前中間会計期間と比べ56,486千円増加し、973,704千円となりました。これは主に商品売上原価及び経費の増加によるものであります。この結果、当中間会計期間の売上総利益は240,661千円(前年同期比18.5%減)となりました。

 

 (販売費及び一般管理費、営業利益)

 当中間会計期間の販売費及び一般管理費は、前中間会計期間と比べ5,890千円増加し、230,356千円となりました。これは主に労務費の減少、経費の増加によるものであります。この結果、当中間会計期間の営業利益は10,304千円(前年同期は71,128千円)となりました。

 

 (営業外損益、経常利益)

 当中間会計期間の営業外収益は、前中間会計期間に比べ40,259千円減少し、25,437千円となりました。これは主に受取保険金の減少によるものであります。営業外費用は前中間会計期間と比べ、1,101千円減少し5,823千円となりました。これは、支払利息の減少によるものであります。この結果、当中間会計期間の経常利益は29,918千円(前年同期は129,900千円)となりました。

 

 (特別損益、中間純利益)

 当中間会計期間の特別利益は、前中間会計期間と比べ282千円増加しました。これは固定資産の売却によるものであります。この結果、当中間会計期間の中間純利益は23,393千円(前年同期は96,455千円)となりました。

 

c.キャッシュ・フローの分析

 「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 

d.資本の財源及び資金の流動性について

 当社の運転資金需要は、主なものとしてコースの維持管理に伴う費用、食材等の仕入れ、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また設備投資資金需要の主なものとして、コース及びクラブハウスに関する有形固定資産の取得に関する投資があります。当社はこれらの資金を自己資金で賄うとともに、事業活動の維持に必要な資金を安定的に確保するため、金融機関からの借入を行っております。