株式会社藤ケ谷カントリー倶楽部

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04696 Japan GAAP


3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間における売上高は391,030千円となり、前年同期と比較して12,962千円(3.4%)増加となりました。この主な要因は、平日会員募集終了により名義書換・登録収入の減少はありましたが、クローズの減少により営業日が増加した他、新型コロナウイルス感染症の影響も緩和されコンペも増え、来場者数が増加したことによるものであります。

売上原価、販売費及び一般管理費は373,987千円となり、前年同期と比較して17,423千円(4.9%)増加となりました。この主な要因は、物価高騰による経費の増加や来場者数増加によりキャディ人件費等が増えたことによるものであります。

この結果、営業利益は前年同期と比較して4,460千円(20.7%)減少の17,043千円となりました。営業外収益は前年同期と比較して5千円(0.3%)増加の1,852千円となり、営業外費用は前年同期と比較して84千円(44.0%)減少の107千円となり、経常利益は前年同期と比較して4,370千円(18.9%)減少の18,787千円、中間純利益は前年同期と比較して5,630千円(34.2%)減少の10,838千円となりました。

当中間会計期間末の資産の部合計は2,572,594千円となり、前事業年度末と比較して61,990千円(2.4%)増加となりました。

流動資産は576,874千円となり、前事業年度末と比較して78,766千円(15.8%)増加となりました。この主な要因は、現金及び預金が増加したことによるものであります。

固定資産は1,995,719千円となり、前事業年度末と比較して16,775千円(0.8%)減少となりました。この主な要因は、有形固定資産の新規取得による増加はありましたが、有形固定資産の減価償却によるものであります。

当中間会計期間末の負債の部合計は1,083,560千円となり、前事業年度末と比較して51,152千円(4.9%)増加となりました。

流動負債は468,886千円となり、前事業年度末と比較して70,147千円(17.5%)増加となりました。この主な要因は、未払金、未払消費税等の減少はありましたが、年会費等の前受金計上、名義書換・登録料の収益認識に関する会計基準の適用により契約負債が増加した他、預り金が増加したことによるものであります。

固定負債は614,673千円となり、前事業年度末と比較して18,994千円(2.9%)減少となりました。この主な要因は、平日会員の退会により会員預り金が減少したことによるものであります。

当中間会計期間末の純資産の部合計は1,489,033千円となり、前事業年度末と比較して10,838千円(0.7%)増加となりました。この主な要因は、中間純利益を計上したことにより繰越利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は前事業年度末より83,185千円(17.9%)増加の547,393千円となりました。

また、当中間会計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における営業活動の結果得られた資金は102,713千円(前年同期比54,816千円増加 114.4%増加)となりました。これは、税引前中間純利益18,787千円、減価償却費20,255千円、年会費等の前受金計上によりその他の負債の増加額50,575千円及び法人税等の還付額8,830千円等があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における投資活動の結果使用した資金は、3,480千円(前年同期比400千円減少 10.3%減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出が3,480千円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における財務活動の結果使用した資金は、16,048千円(前年同期は8,467千円の獲得)となりました。これは、預り保証金の返済による支出16,200千円、リース債務返済による支出1,848千円があったことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

当社の実績に即した内容を記載するため、生産、受注及び販売実績に換えて収容能力及び収容実績並びに営業実績を記載しております。なお、当社は単一のセグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

a 収容能力

中間会計期間におけるコースの収容能力は、次の通りであります。

前中間会計期間

(自 2022年8月1日

 至 2023年1月31日)

当中間会計期間

(自 2023年8月1日

 至 2024年1月31日)

28,080人

 28,080人

 

(注) 計算方法は次の通りであります。

1ヶ月26日稼働として1日当たり収容人員(180人)をそれぞれ乗じたものであります。

 

b 収容実績

最近2年間の中間会計期間における収容実績は次の通りであります。

前中間会計期間

(自 2022年8月1日

 至 2023年1月31日)

当中間会計期間

(自 2023年8月1日

 至 2024年1月31日)

6ヶ月(人)

稼働率(%)

6ヶ月(人)

稼働率(%)

18,191

64.8

18,650

66.4

 

 

(注) 1

稼働率=

中間収容実績(人数)

×100%

 

中間収容能力(人数)

 

2 金額は別項、営業実績の項に掲記いたしました。

 

c 営業実績

区分

前中間会計期間

(自 2022年8月1日

 至 2023年1月31日)

当中間会計期間

(自 2023年8月1日

 至 2024年1月31日)

金額(千円)

金額(千円)

ゴルフ収入

322,367

331,362

食堂収入

44,332

47,115

売店収入

11,367

12,552

売上高合計

378,067

391,030

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表作成にあたって、必要と思われる見積もりは合理的な基準に基づいて実施しております。

 

② 当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当中間会計期間におけるわが国経済は、昨年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に移行し、企業収益や雇用情勢に改善の動きがみられることに加え、個人消費が持ち直しているものの、円安や物価上昇の影響もあり、緩やかな回復となりました。

ゴルフ業界におきましては、依然として少子高齢化による構造的なゴルフ人口の減少及び異常気象による影響等により集客が厳しい状況でありますが、若年齢層を中心とした新規ゴルファーの増加傾向などの明るい兆しもあります。

このような状況の中、当クラブはコースコンディションの一層の良化やキャディ等の接客向上に努め、来場者がより一層ご満足いただけるサービスの向上に努めました。

営業につきましては、休場日の貸切やコンペの集客に向けた営業活動を実施し、地元企業等を誘致いたしました。また、参加希望者が多い月例杯の申込方法等を見直しいたしました。更に、週末等繁忙期のキャンセル待ちの改善策としてキャディ派遣会社への増員要請や近隣高校等への新規キャディの募集活動を実施するなど、集客に向けての諸施策を実施いたしました。

コースの整備につきましては、フェアウェイなどの芝の育成を促すため、4ヶ年計画による第2次樹木の間伐作業を実施した他、猛暑などの異常気象の影響により一部芝焼けがみられたため、芝の張替えや肥料の散布等を行い、より一層のコースコンディション向上に努め、徐々に芝の良化がみられております。また、ドライビングレンジの樹木の伐採や5番と18番ホールの場外飛球を防止するための防球ネットを設置いたしました。

設備関係につきましては、本年1月施行の電子帳簿保存法に対応するため、事務所内に複合機を導入いたしました。

キャディの接客サービスにつきましては、定期的に研修を実施し、一層の接客向上に努めました。

当中間会計期間の営業日数につきましては、前年同期に比べ暦の関係で2日増加した他、大雨等のクローズが1日減少したため、通期では3日増の163日となりました。

来場者数につきましては、コロナ禍からの回復傾向によりコンペ等が増加したため、前年同期比459名増の18,650名となりました。

営業収入につきましては、名義書換・登録収入は減少したものの、来場者数やパーティー等が増加したため、前年同期比12,962千円増の391,030千円となりました。

営業費用につきましては、物価高騰による諸経費の他、コース管理費や人件費等が増加したため、前年同期比17,423千円増の373,987千円となりました。

以上により、営業利益は前年同期比4,460千円減の17,043千円、経常利益は前年同期比4,370千円減の18,787千円、中間純利益は前年同期比5,630千円減の10,838千円となりました。

 
③資本の財源及び資金の流動性

当社の資金需要は運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要の主なものは、一般管理費等の営業費用であり、これらの資金は自己資金により賄うことを基本としております。設備資金需要の主なものはゴルフコース維持管理用機械及びゴルフ場付属設備に関する投資等であり、これらの資金は自己資金で賄うことを基本としておりますが、必要に応じて金融機関等からの借入も検討しております。

なお、当中間会計期間におけるキャッシュ・フローについては「(1) 経営成績等の状況の概要、②キャッシュ・フローの状況」に記載した事項をご参照ください。