E30909 Japan GAAP
(1)経営成績等の状況の概要
当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当中間会計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の位置付けが第5類に移行したことにより、社会経済活動の正常化が進み、企業業績や個人消費は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、ウクライナ危機、円安に伴う輸入材料やエネルギーコストの高騰などによる物価高は依然として続いており、景気の先行きは不透明な状況が継続しております。
印刷インキ業界におきましては、販売価格の改定は一定程度進みましたが、需要の回復は伸び悩みました。
このような状況のもと当社におきましては、物価上昇による消費者の買い控えで食品・日用雑貨関連などのグラビアインキや青果物などの段ボール用フレキソインキは低調でありました。また、利益面につきましては、新規顧客の開拓や価格改定はある程度進んだものの、原材料やエネルギーコストの高騰が続いたため、大変厳しい状況で推移しました。この結果、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(a)財政状態
当中間会計期間末の総資産は、5,697百万円で、前事業年度末に比べ21百万円の増加となりました。
(b)経営成績
当中間会計期間の売上高は、2,408百万円(前年同期比8.0%減)となりました。また、損益につきましては、営業損失は5百万円(前年同期は17百万円の営業利益)、経常利益は15百万円(前年同期比77.1%減)、中間純利益は9百万円(前年同期比77.9%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前中間純利益が14百万円で、中間期末残高は1,046百万円となりました。前中間会計期間末に比べ148百万円の減少となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、35百万円(前年同期は137百万円の増加)となりました。これは主に売上債権、棚卸資産の増加による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、32百万円(前年同期比41.5%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による資金の減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、29百万円(前年同期比11.3%減)となりました。これは主に長期借入金の返済によるものであります。
③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
④生産、受注及び販売の実績
当社は、印刷用インキ事業の単一セグメントであるため、生産・受注及び販売の実績については、品種別に記載しております。
(a)生産実績
区分 |
当中間会計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年9月30日) |
前年同期比(%) |
グラビア関連 (百万円) |
1,271 |
91.6 |
フレキソ関連 (百万円) |
427 |
89.6 |
合計 (百万円) |
1,698 |
91.1 |
(注)金額は、平均販売価格により表示しております。
(b)商品仕入実績
区分 |
当中間会計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年9月30日) |
前年同期比(%) |
グラビア関連 (百万円) |
338 |
87.4 |
フレキソ関連 (百万円) |
51 |
84.8 |
オフセット関連 (百万円) |
213 |
100.8 |
合計 (百万円) |
603 |
91.5 |
(注)金額は、仕入価格により表示しております。
(c)受注実績
当社は、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。
(d)販売実績
区分 |
当中間会計期間 (自 令和5年4月1日 至 令和5年9月30日) |
前年同期比(%) |
グラビア関連 (百万円) |
1,671 |
91.8 |
フレキソ関連 (百万円) |
482 |
89.1 |
オフセット関連 (百万円) |
253 |
100.0 |
合計 (百万円) |
2,408 |
92.0 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
①当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)財政状態
当中間会計期間末の総資産は、5,697百万円で、前事業年度末に比べ21百万円の増加となりました。これは主に売上債権及び投資有価証券の増加によるものであります。
負債合計は、1,779百万円で、前事業年度末に比べ26百万円の減少となりました。
純資産は、3,917百万円で、前事業年度末に比べ48百万円の増加となりました。
(b)経営成績
当社は、物価上昇による消費者の買い控えなどによりインキの需要が伸び悩み、販売が低調でありました。また、新規顧客の開拓や製品の価格改定はある程度進んだものの、原材料やエネルギーコストの高騰が続いたため、売上高及び利益は低調に推移しました。それにより当中間会計期間の売上高は、2,408百万円(前年同期比8.0%減)、営業損失は5百万円(前年同期は17百万円の営業利益)、経常利益は15百万円(前年同期比77.1%減)、中間純利益は9百万円(前年同期比77.9%減)となりました。
(c)キャッシュ・フロー
当中間会計期間のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
②資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の運転資金需要のうち主なものは、生産活動に必要な原料費、労務費、経費と販売活動に必要な商品仕入、販売費及び一般管理費であります。また、設備資金需要としましては、主に工場の機械装置等の更新のための購入であります。
当社の運転資金につきましては、内部資金より充当し、不足が生じた場合は長期借入金により調達を行っております。