株式会社東京クラシック

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E31627 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、世界的なエネルギーコストの高騰、資源・原材料価格の高騰が影響し、依然として不透明な状態が続いております。一方で、新型コロナウイルス感染症においては、5類感染症へ移行したことに伴い社会経済活動が回復し、景気は緩やかに持ち直してきました。

当社の属するゴルフ業界においては、ゴルフ場の数は2003年以降減少傾向にあり、近年では2,300件を下回っております。また、利用者数は2009年をピークに減少しており、近年は横ばい状態にあったものの、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により減少しております。しかしながら、2021年以降はゴルフが「三密」にあたらないスポーツとして認知されたことや屋外アクティビティの人気により、新たにゴルフを始めた若者や女性ゴルファーの来場により増加に転じました。

このような状況のもと、各ゴルフ場はゴルフを自粛していたゴルファーのプレー再開やコロナ禍をきっかけにゴルフを始めた若者・女性等の新規顧客に今後も継続的に来場いただくための戦略を立案し、それぞれの特色を活かした施策を実行し、顧客の囲い込みができるかどうかが収益確保の鍵となっております。また、運営面ではエネルギーコストの高騰による仕入価格の高騰・人件費高騰等への対策が課題となっております。

当社は、首都圏近郊に位置する会員専用のプライベートクラブであり、ゴルフコースは帝王ジャック・ニクラス本人の設計により世界基準のチャンピオンコースを目指して造成され、また、ゴルフコースだけでなく、「東京クラシッククラブ」を設立し、真のクラブライフを提供することで、競合他社との差別化を図っております。

2016年5月にProvisional Openを迎え、ゴルフ場の営業を開始し、同年12月にGrand Openを迎え、馬主クラブ、クラインガルテンのクラブ全体の営業を開始しました。2018年3月には隣地でキャンプ場の営業を開始し好評を得ております。引き続き、会員の満足度を維持しつつ、中長期的に持続可能な運営体制の構築を進めてまいります。

当中間会計期間の業績については、市場でのゴルフプレー需要が高まり顧客単価は増加しましたが、社会経済活動が回復し、人々の行動の範囲が多様化してきたため、総来場者数が減少し営業収入は減少したものの、一部会員の入退会が発生したことによる入会時の入会金収入は増加しました。

この結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高は32,945千円増加の566,551千円(前年同期は533,605千円)、営業利益は4,058千円増加の29,544千円(前年同期は営業利益25,486千円)、経常利益は5,143千円増加の15,452千円(前年同期は経常利益10,308千円)、中間純利益は4,859千円増加の14,163千円(前年同期は中間純利益9,303千円)となりました。

 

② 財政状態の状況

当中間会計期間末の資産の部合計は前事業年度末に比べ、83,870千円減少し、6,278,975千円となりました。これは主に有形固定資産が減価償却等により53,048千円減少したこと等によるものです。

当中間会計期間末の負債の部合計は前事業年度末に比べ98,033千円減少し、1,411,576千円となりました。これは主に、未払金が48,357千円減少したこと及び長期借入金が返済等により40,290千円減少したこと等によるものです。

当中間会計期間末の純資産合計は前事業年度末に比べ14,163千円増加し、4,867,398千円となりました。これは、中間純利益14,163千円を計上したことによるものです。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ18,786千円減少し、当中間会計期間末には1,160,929千円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における営業活動による資金収入は、85,528千円(前年同期は106,705千円の資金収入)となりました。これは主に、税引前中間純利益が15,470千円、減価償却費が90,460千円となったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における投資活動による資金支出は、57,209千円(前年同期は13,960千円の資金支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が41,478千円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における財務活動による資金支出は、47,104千円(前年同期は51,223千円の資金支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が40,290千円があったことによるものであります。

 

    ④ 生産、受注及び販売の実績

  生産実績

 該当事項はありません。

 

  受注状況

  該当事項はありません。

 

  販売実績

 当中間会計期間における営業日数及び入場者数の状況は次のとおりであります。

 項目

  前中間会計期間

  当中間会計期間

(自 2022年5月1日

(自 2023年5月1日

  至 2022年10月31日)

  至 2023年10月31日)

 営業日数

184日

182日

 入場者数

15,718人

13,795人

 

当中間会計期間の売上状況は次のとおりであります。

科目

前中間会計期間

当中間会計期間

(自 2022年5月1日

  至 2022年10月31日)

(自 2023年5月1日

  至 2023年10月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

 グリーンフィー収入

84,123

15.8

74,659

13.2

 諸経費収入

78,317

14.7

68,072

12.0

 キャディフィー収入

63,326

11.9

57,055

10.1

 レストラン収入

56,580

10.6

55,947

9.9

 月会費/株主会員

141,150

26.5

143,100

25.3

 その他収入

110,109

20.6

167,718

29.6

   合計

533,605

100.0

566,551

100.0

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

①会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

②当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の当中間会計期間における経営成績につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。必要とする資金の調達は、当社の親会社である株式会社クラシックからの長期借入により行っております。当社の今後の主な資金需要としては、ゴルフ場及び周辺施設にかかる設備投資資金ですが、前事業年度の有価証券報告書の「第3 設備の状況」に記載のとおり、重要な設備の新設等の計画はありません。