売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E00962 Japan GAAP

売上高

674.9億 円

前期

653.8億 円

前期比

103.2%

時価総額

1,686.4億 円

株価

3,420 (04/19)

発行済株式数

49,311,185

EPS(実績)

213.50 円

PER(実績)

16.02 倍

平均給与

758.5万 円

前期

748.3万 円

前期比

101.4%

平均年齢(勤続年数)

43.3歳(18.8年)

従業員数

1,359人(連結:1,795人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結国内子会社3社、非連結国内子会社1社及び非連結海外子会社1社を合わせた6社により構成されており、医療用医薬品の製造販売を主な内容とし、さらに関連する資材の仕入・販売、システム開発・情報処理業務、建設請負業務、施設・設備管理業務、情報収集・開発支援業務及びその他サービス等の事業活動を展開しております。

当グループの事業に係わる位置づけ及びセグメントとの関係は次のとおりであります。

 

医薬品事業…………………………

当社が研究開発した医療用医薬品を製造販売するほか、医療用医薬品、ヘルスケア食品を仕入れて販売しております。

 

非連結子会社KISSEI AMERICA, INC.が海外における医薬品の開発に係る情報を収集・分析し、当社の研究開発部門に情報提供するほか、当社の研究開発部門が海外の研究機関に委託した研究開発業務を円滑に進めるためのサービス業務を当社の指示のもと行っております。

 

物品販売事業………………………

連結子会社キッセイ商事株式会社が資材を仕入れ販売しております。

その他、麺類の製造販売及び保険代理業を営んでおります。

当社も主に包装資材を同社から仕入れているほか、当社の設備投資にあわせ固定資産を調達しております。

 

情報サービス事業…………………

連結子会社キッセイコムテック株式会社がコンピュータシステムの設計・開発、情報処理業務、ネットワーク構築及びクラウドサービスを提供しており、当社もこれらの業務を同社に委託しております。

その他、情報機器レンタル事業及び医療・介護・教育等を支援するシステム・サービスの提供を行っております。

非連結子会社株式会社プロスが製薬・化粧品などの業種向けに生産管理システムの設計、開発及び販売を行っております。

 

建設請負事業………………………

連結子会社ハシバテクノス株式会社が建設業を営んでおります。

その他、設備機器の運転、維持管理に関する業務を受託しております。

当社も工場、研究所、事務所等の新築・増改築等の工事及び施設・設備機器の維持管理を同社に委託しております。

 

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。
23/06/22

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績

売上高につきましては、全体で67,493百万円(前連結会計年度比3.2%増)となりました。そのうち当グループの中核をなす医薬品事業では、昨年5月にEAファーマ株式会社と共同開発を行いました潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」を、昨年6月に顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオスカプセル」を、そして本年4月に慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬「タバリス錠」を、それぞれ新発売いたしました。コロナ禍の中、従来からのリアル面談と各種デジタルツールを効果的に活用したハイブリッド型の医薬情報活動を推進いたしましたことなどにより、これら新製品の市場導入を計画どおりに進め、また、過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、腎性貧血治療薬「ダルベポエチンアルファBS注JCR」などの売上、並びにコ・プロモーションフィーが伸長しました。さらに、技術料売上、輸出売上なども増加し、増収となりました。これらにより、医薬品事業の売上高は前連結会計年度に比べ2,096百万円(3.9%)増加し、56,243百万円となりました。

情報サービス事業の売上高は8,285百万円(前連結会計年度比7.0%増)、建設請負事業の売上高は2,343百万円(前連結会計年度比20.5%減)、物品販売事業の売上高は621百万円(前連結会計年度比14.3%増)となりました。

売上原価につきましては、医薬品事業において技術料売上やコ・プロモーションフィーの増加などにより売上原価率が改善し、医薬品事業以外の事業においても事業構成の変化などにより売上原価率が改善したことから、売上原価率は0.2ポイント低下しました。

利益面では、増収に加え、売上原価率が若干改善しましたものの、研究開発費を主とした販売費及び一般管理費の増加を吸収することができず、営業損失を計上しました。経常利益につきましては、前連結会計年度に比べ営業損失が273百万円改善した一方、受取配当金や有価証券評価益が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ237百万円の利益の減少となりましたが、前連結会計年度に比べ36百万円(6.4%)増加し、598百万円となりました。

特別損益は、投資有価証券売却益が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ利益が2,862百万円減少しました。

以上により、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ2,826百万円(17.1%)減少の13,680百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ2,393百万円(18.5%)減少の10,528百万円となりました。

 

 

生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

① 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

医薬品事業

25,831

△4.9

情報サービス事業

2,653

+9.9

物品販売事業

551

+11.2

合計

29,036

△3.4

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、販売価格によっております。

 

② 商品仕入実績

当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

医薬品事業

20,376

+16.6

情報サービス事業

2,985

+22.2

物品販売事業

249

△39.7

合計

23,611

+16.0

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、仕入価格によっております。

 

③ 受注状況

当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

情報サービス事業

7,396

+21.0

406

+19.3

建設請負事業

2,992

+38.2

1,692

+48.6

合計

10,388

+25.5

2,098

+41.9

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.医薬品事業は販売計画に基づく生産計画により生産しております。

 

 

④ 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

医薬品事業

56,243

+3.9

 

泌尿器科用薬剤

18,045

+18.5

 

腎・透析科用薬剤

13,595

△2.5

 

希少疾病用薬剤

1,113

 

代謝内分泌科用薬剤

6,200

△18.5

 

産婦人科用薬剤

820

△20.9

 

眼科用薬剤

530

△13.4

 

その他の薬剤

6,771

△6.9

 

ヘルスケア食品

3,461

△3.0

 

技術料

1,053

+103.4

 

その他

4,650

+8.9

情報サービス事業

8,285

+7.0

建設請負事業

2,343

△20.5

物品販売事業

621

+14.3

合計

67,493

+3.2

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.医薬品事業における主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(百万円)

割合(%)

販売高(百万円)

割合(%)

アルフレッサ㈱

11,022

16.9

11,183

16.6

㈱メディセオ

8,403

12.9

8,496

12.6

㈱スズケン

8,883

13.6

8,471

12.6

 

 

 

(2)財政状態

・総資産

当連結会計年度末の総資産は221,200百万円となり、前連結会計年度末に比べ16,887百万円減少しました。流動資産は現金及び預金が減少しましたが、棚卸資産などが増加しましたことにより、1,299百万円増加し100,641百万円となりました。固定資産は投資有価証券の減少などにより、18,186百万円減少し120,558百万円となりました。

・負債

当連結会計年度末の負債は26,385百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,521百万円減少しました。流動負債は、支払手形及び買掛金が増加しましたが、未払法人税等、契約負債が減少しましたことなどにより、3,786百万円減少し14,957百万円となりました。固定負債は繰延税金負債の減少などにより5,735百万円減少し、11,428百万円となりました。

・純資産

当連結会計年度末の純資産は194,814百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,365百万円減少しました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が減少しましたことによります。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の84.6%から87.7%となりました。 

 

(3)キャッシュ・フロー

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より4,120百万円減少し、当連結会計年度末では48,884百万円(前連結会計年度末比7.8%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、当連結会計年度において6,679百万円の支出となりました。仕入債務の増加などの収入増加要因がありました一方で、棚卸資産の増加、契約負債の減少、法人税等の支払額の増加などが支出増加要因となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、当連結会計年度において6,001百万円の収入となりました。長期前払費用の計上などの支出がありました一方で、投資有価証券の売却による収入などがありました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、当連結会計年度において3,420百万円の支出となりました。主な要因は、配当金の支払いです。

 

なお、2024年3月期における重要な資本的支出の予定はありません。

 

(4)新型コロナウイルスの影響

当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況につきまして、新型コロナウイルスの感染拡大による重要な影響はありませんでした。

 

(5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があることから、実際の結果と異なる可能性があります。

なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等(1)連結財務諸表  注記事項  (重要な会計上の見積り)」に記載しております。