E00962 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における医薬品業界は、2024年4月の薬価改定に続き、2025年4月には新薬創出等加算対象品目、同対象品目以外の新薬、長期収載品といった医薬品をカテゴリー別に評価する薬価の中間年改定が実施されるなど、薬剤費全体の伸びは依然として抑制傾向にあります。
また、情報サービス業界、建設・施設メンテナンス業界、物品販売業界においては、IT需要や設備投資意欲に継続して堅調さが窺えるものの、円安や物価高騰に加え米国の関税政策の影響などにより、足元の景気は個人消費を中心に力強さに欠け、依然として厳しい競争環境下にありました。
このような状況下、当中間連結会計期間の業績は以下のとおりとなりました。
・売上高の状況
医薬品事業の売上高は、38,347百万円(前年同期比4.7%増)となりました。過活動膀胱治療薬ベオーバ、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬タブネオス、透析患者におけるそう痒症治療薬コルスバ、慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬タバリスの売上の伸長などにより、増収となりました。
また、当社が創製したリンザゴリクス(一般名)の技術導出先であるセラメックス社(英国)は、子宮筋腫を適応症として2024年9月、ドイツにてYselty(イセルティ)の製品名で新発売して以降、発売国を拡大し、同年11月には子宮内膜症の追加適応症を取得しました。本剤は、当中間連結会計期間においても引き続き発売及び発売に向けた準備が進められており、輸出売上高は順調に増加しています。
当社がライジェルファーマシューティカルズ社(米国)から技術導入したホスタマチニブ(一般名、国内販売名:タバリス)は2025年7月に、本剤の韓国におけるサブライセンス先であるJWファーマシューティカル社(韓国)より新発売されました。
情報サービス事業の売上高は5,102百万円(前年同期比26.6%増)、建設・施設メンテナンス事業の売上高は1,868百万円(前年同期比42.9%増)、物品販売事業の売上高は512百万円(前年同期比4.0%増)となりました。
・利益の状況
増収を確保したものの、利益面では、売上原価率の上昇、研究開発費を主とした販売費及び一般管理費の増加により、営業損失、経常損失となりました。一方、親会社株主に帰属する中間純利益は増益となりました。なお、特別利益として投資有価証券売却益を計上しています。
・資産の状況
当中間連結会計期間末の総資産は261,125百万円となり、前連結会計年度末に比べ17,065百万円増加しました。流動資産は、受取手形、売掛金及び契約資産が減少しましたが、現金及び預金、有価証券、棚卸資産が増加したことなどにより、12,896百万円増加し119,876百万円となりました。固定資産は、投資その他の資産の「その他」に含まれる長期前払費用が減少した一方で、有形固定資産、投資有価証券の増加などにより、4,169百万円増加し141,249百万円となりました。
・負債の状況
当中間連結会計期間末の負債は48,500百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,567百万円増加しました。流動負債は、支払手形及び買掛金、未払法人税等、「その他」に含まれる未払金が増加したことなどにより、16,997百万円増加し33,575百万円となりました。固定負債は繰延税金負債の減少などにより2,429百万円減少し、14,924百万円となりました。
・純資産の状況
当中間連結会計期間末の純資産は212,625百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,498百万円増加しました。利益剰余金、その他有価証券評価差額金などが増加したほか、自己株式の取得と消却を行いました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の85.6%から80.9%となりました。
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より13,114百万円増加し、当中間連結会計期間末では61,273百万円(前連結会計年度末比27.2%増)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、棚卸資産の増加などの資金減少要因の一方で、その他流動負債、仕入債務の増加などの資金増加要因により、前年同期に比べ5,212百万円増の7,987百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、投資有価証券の売却などにより、前年同期に比べ10,003百万円増の12,782百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、自己株式の取得、配当金の支払いなどにより、前年同期に比べ5,702百万円支出増の7,663百万円となりました。
当中間連結会計期間において、当グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間における当グループ全体の研究開発費の総額は、16,328百万円です。
なお、当中間連結会計期間における研究開発活動の状況のセグメントごとの変更内容は次のとおりです。
医薬品事業の研究開発活動として、2025年7月、ビリジアンセラピューティクス社(米国)との間で、甲状腺眼症治療薬Veligrotug(一般名)及びVRDN-003(開発番号)の日本における独占的な開発権及び販売権の取得に関する契約を締結しました。また、2025年7月に急性骨髄性白血病治療薬Olutasidenib(一般名)の国内第Ⅰ相臨床試験の開始に続き、同年8月には当社が創製したバセドウ病治療薬KSP-0914(開発番号)の国内第Ⅰ相臨床試験を開始するなど、引き続き研究開発テーマのステージアップを図っています。
リンザゴリクスの海外展開については2025年10月、サーチライトファーマ社(カナダ)にカナダにおける独占的な開発権及び販売権を許諾しました。また、台湾における技術導出先であるシンモサバイオファーマ社(台湾)は、2025年10月に子宮筋腫を適応症として販売承認を取得しました。
情報サービス事業、建設・施設メンテナンス事業及び物品販売事業における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しています。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積りを行っていますが、見積り特有の不確実性があることから、実際の結果と異なる可能性があります。