E01647 Japan GAAP
前期
389.1億 円
前期比
113.6%
株価
3,265 (05/02)
発行済株式数
1,553,323
EPS(実績)
327.68 円
PER(実績)
9.96 倍
前期
483.7万 円
前期比
104.9%
平均年齢(勤続年数)
42.8歳(19.1年)
従業員数
768人(連結:2,011人)
当社グループは、当社、子会社15社(連結子会社14社、非連結子会社1社)で構成され、自動車用部品及び産業用部品の製造販売を主な事業内容としております。各々の製造販売する業界を基礎として事業を明確に区分しており、カーエアコン用クラッチをはじめとする自動車用部品業界向けのクラッチ等の製造販売を「輸送機器用事業」で、モーター、変・減速機、昇降・運搬機械業界及びOA機器業界向け等のクラッチ・ブレーキ等の製造販売を「一般産業用事業」で行っております。連結子会社14社(オグラ・コーポレーション、オグラS.A.S.、オグラ・インダストリアル・コーポレーション、オグラクラッチ・ド・ブラジル・リミターダ、小倉離合機(東莞)有限公司、小倉離合機(無錫)有限公司、小倉離合機(長興)有限公司、オグラクラッチ・タイランドCO.,LTD.、オグラクラッチ・インディアPVT.LTD.、オグラクラッチ・フィリピン,INC.、小倉精工電子(東莞)有限公司、小倉冷間鍛造株式会社、東洋クラッチ株式会社、小倉電機株式会社)はいずれも「輸送機器用事業」または「一般産業用事業」関連の外注加工または製造販売を行っております。
(注) ※印は連結子会社であります。
主な子会社は次のとおりであります。
子会社
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が見られ、また半導体不足、サプライチェーンの混乱も緩和しつつありますが、ウクライナ情勢の長期化やそれに伴うエネルギー資源・原材料価格の高止まり、欧米の政策金利引き上げなどにより不安定な状況で推移しました。
日本経済においても、規制緩和などが進み景気停滞からの回復の兆しが見られたものの、急速な為替相場の変動や物価上昇の継続など、先行きが不透明な状況が続いております。
このような状況のもとで、当社グループはグローバル市場で積極的な販売活動を行ってまいりました。その結果、当連結会計年度における売上高は44,201百万円と前年同期と比べ5,287百万円の増加(前年同期比13.6%増)となりました。営業利益は498百万円(前年同期は1,001百万円の営業損失)、経常利益は791百万円(前年同期は752百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は509百万円(前年同期は1,134百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
輸送機器用事業においては、世界的な半導体の不足や新型コロナウイルス感染症による部品調達の停滞が解消されてきていることや材料・物流費の高騰に伴う販売価格の変動、円安による為替換算の影響などにより売上は増加しました。
その結果、売上高は29,866百万円と前年同期と比べ3,031百万円の増加(前年同期比11.3%増)となり、セグメント損失は39百万円(前年同期は1,108百万円のセグメント損失)となりました。
一般産業用事業においては、モーター、昇降・運搬、変・減速機、シャッターなどの各業界向けの売上が増加しました。
その結果、売上高は13,777百万円と前年同期と比べ2,628百万円の増加(前年同期比23.6%増)となり、セグメント利益は530百万円と前年同期と比べ438百万円の増加(前年同期比478.2%増)となりました。
その他では、売上高が558百万円と前年同期と比べ372百万円の減少(前年同期比40.0%減)となりました。セグメント利益は6百万円と前年同期と比べ8百万円の減少(前年同期比54.8%減)となりました。
キャッシュ・フロー計算書 要約
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ911百万円減少し、5,831百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,164百万円(前年同期は2,717百万円の支出)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,119百万円と減価償却費1,801百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,763百万円(前年同期比525百万円増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,956百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は593百万円(前年同期は3,651百万円の収入)となりました。これは主に借入金の返済による支出679百万円によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は販売価格によります。
当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても構造等は一様でありません。また当社グループの販売高の多数を占める自動車業界向け部品については、納入先から指示される生産計画を基に、当社グループの生産能力等を勘案して生産を行っております。
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.総販売実績に対して10%以上に該当する販売先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において提出会社が判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表における重要な見積りの判断に大きく影響を及ぼすと考えております。
(固定資産の減損処理)
当社グループは、概ね独立したキャッシュ・フローを生み出し、継続的に収支の把握がなされる最小の管理会計上の単位に基づきグルーピングを行っており、当社においては部門別に、連結子会社については規模等を鑑み会社単位をグルーピングの基礎としております。
減損の兆候が認められる資産グループについては、当該グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。なお、(1)の固定資産残高のうち、当連結会計年度末において減損の兆候があると判断した固定資産残高は4,711百万円(当社分2,128百万円、連結子会社分2,582百万円)であります。
回収可能価額は、将来キャッシュ・フローの割引現在価値により算定される使用価値と正味売却可能価額とのいずれか高い方の金額としており、将来キャッシュ・フローの算出に用いた主要な仮定は、過去の実績データ、統計や将来の市場データ、業界の動向等を織り込んだ各資産グループの営業収支予測等であります。
また、正味売却可能価額については、不動産鑑定士による鑑定評価額から処分費用見込額を控除して算出しており、正味売却価額の見積りに用いた主要な仮定は、鑑定評価額のうち重要な割合を占める機械及び装置の再調達原価及び現価率であります。現価率については、物理的減価、機能的減価及び経済的減価等を考慮しておりますが、経済的減価を示すものとして市場性修正率が特に重要な仮定であります。再調達原価は、生産用機器市況等により変動を受け、また、市場性修正率は、市場の景気動態等から想定される将来における工場の生産稼働状況等により影響を受け変動いたします。
これらの見積りには不確実性があり、市況の変化等により、見積りの前提とした仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。
経営成績の分析
(売上高及び営業損益)
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ、5,287百万円増加し、44,201百万円となりました。当連結会計年度における売上原価は、売上高の増加等により、3,725百万円増加の36,996百万円(前年同期比11.2%増)となりました。当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ、62百万円増加し、6,707百万円(前年同期比0.9%増)となりました。その結果、当連結会計年度の営業利益は498百万円(前年同期は1,001百万円の営業損失)となりました。
(為替変動の影響)
当社グループの海外売上高は26,046百万円で、連結売上高に占める海外売上比率は58.9%となっており、そのほとんどを米ドル・ユーロ・中国元・タイバーツ建てで取引しております。また、在外子会社の財務諸表は外貨建てで作成されているため、外国通貨に対する円高は売上の減少、円安は売上の増加に影響する傾向があります。
(営業外損益及び経常損益)
当連結会計年度における営業外損益は、前連結会計年度に比べ44百万円利益(純額)が増加し、293百万円の利益(純額)となりました。これは主として為替差益の増加によるものであります。その結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ1,544百万円増加し、791百万円(前年同期は752百万円の経常損失)となりました。
(特別損益)
当連結会計年度における特別損益は、前連結会計年度に比べ374百万円利益(純額)が増加し、327百万円の利益(純額)となりました。これは主として投資有価証券売却益によるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、509百万円(前年同期は1,134百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
財政状態の分析
(資産の部)
当連結会計年度末の資産につきましては、流動資産は主に、受取手形及び売掛金の増加等により33,252百万円(前期末比1,304百万円増)となりました。固定資産は主に、機械装置及び運搬具(純額)の増加等により15,080百万円(前期末比255百万円増)となりました。その結果、総資産は48,333百万円(前期末比1,559百万円増)となりました。
(負債の部)
負債につきましては、流動負債は主に、短期借入金の減少等により26,142百万円(前期末比55百万円減)となり、固定負債は主に、社債の発行等により7,133百万円(前期末比634百万円増)となりました。その結果、負債合計は33,275百万円(前期末比578百万円増)となりました。
(純資産の部)
純資産につきましては、為替換算調整勘定の増加等により15,057百万円(前期末比980百万円増)となりました。
キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、材料仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における社債残高は300百万円、借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は19,868百万円となっており、現金及び現金同等物の残高は5,831百万円となっております。
経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。