売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E02089 Japan GAAP

売上高

5,177.4億 円

前期

4,321.3億 円

前期比

119.8%

時価総額

3,149.0億 円

株価

3,135 (03/29)

発行済株式数

100,446,442

EPS(実績)

138.63 円

PER(実績)

22.61 倍

平均給与

948.3万 円

前期

845.5万 円

前期比

112.2%

平均年齢(勤続年数)

53.6歳(29.3年)

従業員数

14人(連結:14,317人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社及び58社の子会社、17社の関連会社により構成されております。

 当社グループの主な事業は、電池及び電源装置、照明器、その他の電池・電気機器の製造販売であり、当該各事業における主な子会社及び関連会社の位置付け、セグメント情報との関連は次のとおりであります。

 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

区分

主要製品

事業会社

左記以外の子会社

関連会社

自動車電池国内


 

自動車用・二輪車用鉛蓄電池

自動車関連機器

㈱GSユアサ

(自動車電池事業部 国内)

 

㈱ジーエス・ユアサ

バッテリー

 

㈱GSユアサ エナジー

㈱GSユアサ モールディングス

㈱GSユアサ 安曇野

ジーエス・ユアサ新潟販売㈱

ジーエス・ユアサ四国販売㈱

㈱GSユアサ 中央販売

 ジーエス・ユアサ甲信販売㈱

 

他1社

ミカド電機工業㈱

姫路ジーエス電池販売㈱

ユアサ電池サービス販売㈱

東亜電機工業㈱

 

他2社

自動車電池海外


 

自動車用・二輪車用鉛蓄電池

 

㈱GSユアサ

(自動車電池事業部 海外)

台湾杰士電池工業股份有限公司

天津杰士電池有限公司

広東湯浅蓄電池有限公司

湯浅蓄電池(順徳)有限公司

GS Yuasa Battery Europe Ltd.

Yuasa Battery, Inc.

Century Yuasa Batteries Pty Ltd.

PT. Yuasa Battery Indonesia

PT. Trimitra Baterai Prakasa

Siam GS Battery Co., Ltd.

Yuasa Battery (Thailand) Pub. Co., Ltd.

GS Battery Vietnam Co., Ltd.

Inci GS Yuasa Aku Sanayi ve

       Ticaret Anonim Sirketi

他13社

 

 

PT. GS Battery

台湾湯浅電池股份有限公司

SEBANG GLOBAL BATTERY Co., Ltd.

Oriental Yuasa Battery Corporation

天津東邦鉛資源再生有限公司

 

他2社

産業電池電源

据置用・車両用・電動車用・その他各種用途鉛蓄電池

小型鉛蓄電池

アルカリ蓄電池

整流器

汎用電源

その他各種電源装置

各種照明器具

紫外線照射装置

遠紫外線応用光源装置

㈱GSユアサ

(産業電池電源事業部)

㈱ジーエス・ユアサ フィールディングス

㈱北海道ジーエス・ユアサ サービス

㈱GSユアサ ケミカル

㈱GSユアサ 茨城

㈱GSユアサ イノベーション

㈱GSユアサ いわき

㈱GSユアサ ライティングサービス

㈱ユアサメンブレンシステム

㈱GSユアサ インフラシステムズ

杰士電池有限公司

GS Yuasa Energy Solutions Inc.

 

他3社

上海杰士鼎虎動力有限公司

 

他2社

 

車載用リチウムイオン電池

車載用リチウムイオン電池

㈱GSユアサ

(リチウムイオン電池事業部)

 

㈱リチウムエナジー ジャパン

㈱ブルーエナジー

GS Yuasa Hungary

Limited Liability Company

 

その他

電池関連機器

電池製造設備

環境関連機器

移動体通信用電池

その他各種用途電池
 
 

㈱ジーエス・ユアサ

テクノロジー

㈱GSユアサ ソシエ

 

他3社

PGホールディングス㈱

 

  事業系統図は以下のとおりであります。

※画像省略しています。

(注)1. ㈱GSユアサは複数の事業を行っておりますので、同社の事業部をセグメントごとに分けて記載しております。

2. ㈱ユアサメンブレンシステムは、2023年4月3日付で社名変更し㈱GSユアサ メンブレンとなっております。

3. ㈱GSユアサは、2023年4月1日付で㈱GSユアサ インフラシステムズを吸収合併しております。

23/06/29

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 ①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞が緩和され、経済活動の正常化が進みました。しかし、ウクライナ情勢等に起因するエネルギーコスト増加などにより、インフレが継続しています。各国でインフレ抑制のため金融緩和政策が転換され、米国での銀行破綻が起こるなど、先行き不透明な状況が続いています。

 このような経済状況の中、当社グループでは、主としてハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売数量が増加していることや、Inci GS Yuasa Aku Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi(以下、「IGYA社」という。)を連結化した影響に加え為替の円安影響もあり、当連結会計年度の売上高は、5,177億35百万円と前連結会計年度に比べて856億1百万円増加(19.8%)しました。これに伴い、営業利益は315億円(のれん等償却前営業利益は320億74百万円)と前連結会計年度に比べて88億35百万円増加(39.0%)しました。経常利益は持分法による投資損益の悪化や支払利息の増加等により、242億13百万円と前連結会計年度に比べて4億70百万円減少(△1.9%)しました。固定資産売却益や投資有価証券売却益等の計上もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は、139億25百万円と、前連結会計年度に比べて54億57百万円増加(64.5%)しました。

 

(自動車電池)

 国内における売上高は、新車用電池の販売数量が前年同期を上回り、また、新車・補修用電池ともに販売価格是正の取組を進め、878億2百万円と前連結会計年度に比べ63億7百万円増加(7.7%)しました。セグメント損益(のれん等償却前)は、65億47百万円と前連結会計年度に比べて6億69百万円増加(11.4%)しました。

 海外における売上高は、IGYA社を連結化した影響に加え為替の円安影響もあり、2,473億29百万円と前連結会計年度に比べて605億86百万円増加(32.4%)しました。セグメント損益(のれん等償却前)は、物流費等のコスト増の影響を受けましたが、売上高増加の影響により、133億45百万円と前連結会計年度に比べて33億80百万円増加(33.9%)しました。

 これにより、国内・海外合算における売上高は、3,351億31百万円と前連結会計年度に比べて668億93百万円増加(24.9%)しました。セグメント損益(のれん等償却前)は、198億92百万円と前連結会計年度に比べて40億49百万円増加(25.6%)しました。

 

(産業電池電源)

 売上高は、大型風力発電用リチウムイオン電池の納入が前年度で終了した影響はありましたが、販売価格是正の取組を進めたことにより、992億4百万円と前連結会計年度比2億61百万円減少(△0.3%)に留まりました。セグメント損益は、販売構成の変化により、88億8百万円と前連結会計年度に比べて30億32百万円増加(52.5%)しました。

 

(車載用リチウムイオン電池)

 売上高は、ハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売が増加したことにより、653億55百万円と前連結会計年度に比べて177億17百万円増加(37.2%)しました。セグメント損益は、19億86百万円と前連結会計年度に比べて3億31百万円増加(20.1%)しました。

 

(その他)

 売上高は、航空機用リチウムイオン電池の販売が増加したことにより、180億43百万円と前連結会計年度に比べて12億51百万円増加(7.5%)しました。全社費用等調整後のセグメント損益は、13億87百万円と前連結会計年度に比べて8億7百万円増加(139.3%)しました。

 

 ②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は360億27百万円と前連結会計年度末に比べて101億82百万円増加(39.4%)しました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と主たる要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加、棚卸資産の増加、法人税等の支払がありましたが、税金等調整前当期純利益や減価償却費の増加などにより、283億30百万円のプラス(前年同期は128億79百万円のプラス)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、主として有形固定資産の取得などにより、265億67百万円のマイナス(前年同期は302億4百万円のマイナス)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払がありましたが、借入金の増加などにより、88億26百万円のプラス(前年同期は52億3百万円のプラス)となりました。

 

 ③生産、受注及び販売の実績

 a.生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

 自 2022年4月 1日

至 2023年3月31日

前年同期比(%)

自動車電池国内(百万円)

71,607

105.7

自動車電池海外(百万円)

175,743

123.1

産業電池電源(百万円)

65,456

90.3

車載用リチウムイオン電池(百万円)

67,908

130.6

報告セグメント計(百万円)

380,715

113.7

その他(百万円)

14,565

103.5

合計(百万円)

395,280

113.3

 (注)金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

 

 b.受注実績

 当社グループは、大型蓄電池及び大型電源装置等の一部を除き、主として見込生産を行っておりますので、受注高及び受注残高について特記すべき事項はありません。

 c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

 自 2022年4月 1日

至 2023年3月31日

前年同期比(%)

自動車電池国内(百万円)

87,802

107.7

自動車電池海外(百万円)

247,329

132.4

産業電池電源(百万円)

99,204

99.7

車載用リチウムイオン電池(百万円)

65,355

137.2

報告セグメント計(百万円)

499,691

120.3

その他(百万円)

18,043

107.5

合計(百万円)

517,735

119.8

 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は有価証券報告書提出日(2023年6月29日)現在において判断したものであります。

 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

 

 この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 なお、新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。

 

 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(経営成績)

 当連結会計年度の経営成績の状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 」に記載しております。

 

(財政状態)

 当連結会計年度末における総資産は、棚卸資産や売上債権、現金及び預金の増加やIGYA社の新規連結により、5,409億6百万円と前連結会計年度末に比べて601億43百万円増加しました。

 負債は、借入金の増加やIGYA社の新規連結により、2,700億16百万円と前連結会計年度末に比べて391億92百万円増加しました。

 純資産は、配当金の支払がありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益による増加や為替レートの変動による為替換算調整勘定の増加などにより、2,708億90百万円と前連結会計年度末に比べて209億51百万円増加しました。

 

(経営成績に重要な影響を与える要因について)

 当社グループを取り巻く経営環境は依然として厳しく、とりわけ各事業分野での激しい価格競争が続いております。また、当社グループの主要製品である自動車用鉛蓄電池の販売数量は、季節の変化、特に(冷夏、暖冬など)気候の変化による影響を大きく受けます。一方、コストの面では、当社グループの主要製品である鉛蓄電池は、主要原材料に鉛を使用しておりますので、この鉛価格の変動は製造コストに影響を与えます。

 また、インフレが継続することにより、上期を中心に不透明な状況が継続すると見込まれます。

 

(資本の財源及び資金の流動性についての分析)

 a.キャッシュ・フロー

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況 」に記載のとおりです。

 

 b.資金需要

 当社グループの資金需要の主なものは、設備投資・出資などの長期資金需要と製品製造のための材料及び部品購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。

 

 c.財務政策

 当社グループは、事業活動のための適切な資金調達、適切な流動性の維持及び財務構造の安定化を図ることを財務方針としております。

 営業キャッシュ・フロー及び手元資金を中長期的な成長のための投融資、成長を支えるための財務基盤の強化、適正な株主還元、これらにバランス良く配分し企業価値の向上を図ってまいります。

 

 なお、当社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フロー指標のトレンドは、次のとおりであります。

 

2021年3月期

2022年3月期

2023年3月期

 自己資本比率(%)

46.8

44.8

42.6

 時価ベースの自己資本比率(%)

56.0

39.2

35.4

 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

2.0

7.0

4.0

 インタレスト・カバレッジ・レシオ

43.75

13.61

8.60

(注)1.自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

4.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。

また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

(経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成の状況を判断するための客観的な指標等)

 当社グループは、「第五次中期経営計画」において連結売上高4,600億円以上、営業利益280億円以上、ROE(のれん等償却前純利益)8%以上、総還元性向30%以上を2023年3月期最終目標に設定し収益性や資産効率の向上に取り組んでまいりました。

 2023年3月期実績は、連結売上高5,177億円、営業利益315億円となり目標を達成しました。ROE(のれん等償却前純利益)6.5%、総還元性向27.9%で目標未達となりましたが、第五次中期経営計画を通じた平均の総還元性向は33.1%となり、30%以上を確保しております。引き続き第六次中期経営計画の目標達成に向け総力を挙げて努めてまいります。

 

(セグメント別の状況)

 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 」に記載のとおりであります。