売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E04285 Japan GAAP

売上高

101.6億 円

前期

2,239.5億 円

前期比

4.5%

時価総額

2,215.8億 円

株価

2,796 (07/12)

発行済株式数

79,247,315

EPS(実績)

157.61 円

PER(実績)

17.74 倍

平均給与

790.3万 円

前期

785.0万 円

前期比

100.7%

平均年齢(勤続年数)

37.7歳(13.5年)

従業員数

850人(連結:4,463人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社、子会社40社及び関連会社9社で構成されており(2024年3月31日現在)、倉庫業、港湾運送業、国際輸送業及び陸上運送業等の物流事業並びに事務所及び土地等の賃貸等を行う不動産事業を営んでおります。

 当社は総合物流事業者として物流事業及び不動産事業に携わっております。連結子会社の事業の当社グループにおける位置付け及び各事業セグメントとの関連は、次のとおりであります。

物流事業

(1) 倉庫業

国内における、寄託を受けた物品を倉庫に保管する業務並びに寄託貨物の入出庫及びこれに付随する流通加工等の業務であって、住友倉庫九州㈱、㈱若洲等が行っております。

(2) 港湾運送業

国内の港湾における、海上運送に接続する貨物の船積み及び陸揚げ並びにその荷捌き等の業務であって、泉洋港運㈱、ニッケル.エンド.ライオンス㈱等が行っております。

(3) 国際輸送業

陸海空の各種輸送手段を結合し、輸出入貨物の国際複合輸送を取り扱う業務並びに海外における保管、荷役及び運送等を取り扱う業務であって、Sumitomo Warehouse (U.S.A.), Inc.、Sumitomo Warehouse (Europe) GmbH、Sumitomo Warehouse (Singapore) Pte Ltd、Union Services (S'pore) Pte Ltd、Rojana Distribution Center Co., Ltd.、住友倉儲(中国)有限公司、香港住友倉儲有限公司等が行っております。

(4) 陸上運送業

国内における、自動車を使用する貨物運送業務並びに自動車及び鉄道による運送を取り扱う業務であって、遠州トラック㈱、井住運送㈱等が行っております。

(5) その他事業

ソフトウエア開発等上記事業に関連する業務であって、アイスター㈱等が行っております。

不動産事業

事務所及び土地等を売買、賃貸及び管理する業務であって、住倉建物サービス㈱等が行っております。

 

当社及び関係会社を、それぞれが携わる主な事業により区分した系統図は次のとおりであります。

※画像省略しています。

(注)1.矢印は役務の流れを示しております。

2.下線は在外の会社(21社)であります。

 

24/06/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績等の状況

当期の経済環境は、国内においては設備投資や個人消費が総じて持ち直しましたが、企業による賃上げを上回る物価上昇の伸びが見られたこともあり、景気の回復は力強さを欠き緩やかなものとなりました。海外においては、米国では、金融引締めの影響が懸念されたものの、個人消費は拡大し、景気は回復基調を維持しました。一方中国では、不動産不況や消費低迷の影響により、景気は低調のうちに推移しました。

物流業界では、倉庫貨物の保管残高は前期比で減少傾向を示し、荷動きは前期に引き続き低水準のまま推移しました。不動産賃貸業界では、オフィスビルの空室率はほぼ横ばいとなった一方、賃料水準は緩やかな下落傾向が続きました。

このような情勢のもと、当期の経営成績等は以下のとおりとなりました。

 

 a. 経営成績の状況

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

前連結会計年度比増減

金額(百万円)

比率(%)

営業収益

223,948

184,661

△39,287

△17.5

営業利益

26,090

13,187

△12,902

△49.5

経常利益

29,115

16,880

△12,235

△42.0

親会社株主に帰属

する当期純利益

22,455

12,490

△9,965

△44.4

 

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。

(ⅰ)営業収益

内訳

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

前連結会計年度比増減

金額(百万円)

比率(%)

物流事業

193,706

173,868

△19,838

△10.2

(倉庫収入)

(30,415)

(31,413)

(997)

(3.3)

(港湾運送収入)

(32,375)

(30,349)

(△2,025)

(△6.3)

(国際輸送収入)

(70,252)

(50,661)

(△19,591)

(△27.9)

(陸上運送ほか収入)

(60,662)

(61,444)

(781)

(1.3)

海運事業

21,468

△21,468

(海運事業収入)

(21,468)

(-)

(△21,468)

(-)

不動産事業

10,674

11,360

685

6.4

(不動産事業収入)

(10,674)

(11,360)

(685)

(6.4)

225,849

185,228

△40,620

△18.0

セグメント間内部営業収益

△1,901

△567

1,333

純営業収益

223,948

184,661

△39,287

△17.5

 

(ⅱ)営業利益

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

前連結会計年度比増減

金額(百万円)

比率(%)

物流事業

15,635

13,345

△2,290

△14.6

海運事業

10,295

△10,295

不動産事業

5,187

5,324

137

2.6

31,117

18,669

△12,448

△40.0

調整額

△5,027

△5,481

△454

営業利益

26,090

13,187

△12,902

△49.5

 

 b. 財政状態の状況

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

前連結会計年度末比増減

金額(百万円)

比率(%)

資産合計

385,791

436,920

51,129

13.3

負債合計

156,845

172,115

15,270

9.7

純資産合計

228,945

264,804

35,858

15.7

 

 c. キャッシュ・フローの状況

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

営業活動による

キャッシュ・フロー

29,816

22,034

投資活動による

キャッシュ・フロー

△4,572

△16,019

財務活動による

キャッシュ・フロー

△20,525

△5,015

現金及び現金同等物

に係る換算差額

963

432

現金及び現金同等物

の増減額(△は減少)

5,681

1,432

連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

△6

現金及び現金同等物

の期末残高

46,521

47,947

 

②セグメントごとの主要業務の取扱高等

(ⅰ)物流事業

 (イ)倉庫業

  1)保管用面積

内訳

前連結会計年度

(2023年3月31日現在)

当連結会計年度

(2024年3月31日現在)

所有庫

946,667㎡

980,156㎡

借庫

337,994㎡

337,988㎡

1,284,662㎡

1,318,145㎡

貸庫

472,839㎡

465,941㎡

差引実際保管用面積

811,822㎡

852,203㎡

 

  2)入出庫高及び保管残高

区分

前連結会計年度

(2022年4月~2023年3月)

当連結会計年度

(2023年4月~2024年3月)

入庫高

2,310千トン

2,174千トン

出庫高

2,290千トン

2,197千トン

保管残高

期末

658千トン

635千トン

期中平均

658千トン

658千トン

 

 

  3)貨物回転率(月平均)

区分

前連結会計年度

(2022年4月~2023年3月)

当連結会計年度

(2023年4月~2024年3月)

数量

29.0%

27.8%

 

 (注) 貨物回転率 =

出庫高(月平均)

 × 100

平均保管残高

 

 (ロ)港湾運送業

事業別取扱数量

区分

前連結会計年度

(2022年4月~2023年3月)

当連結会計年度

(2023年4月~2024年3月)

沿岸荷役

1,081千トン

873千トン

一般荷捌

9,530千トン

8,552千トン

コンテナ荷捌

57,192千トン

53,747千トン

船内荷役

555千トン

648千トン

 

 (ハ)国際輸送業

取扱数量

区分

前連結会計年度

(2022年4月~2023年3月)

当連結会計年度

(2023年4月~2024年3月)

国際輸送

13,299千トン

12,427千トン

 

(ⅱ)海運事業

区分

前連結会計年度

(2022年4月~2023年3月)

当連結会計年度

(2023年4月~2024年3月)

輸送量

1,144千トン

-千トン

(注)Westwood Shipping Lines, Inc.及びその子会社2社の業績が前第1四半期連結会計期間の3か月分の反映にとどまっております。

 

(ⅲ)不動産事業

 不動産賃貸面積

区分

前連結会計年度

(2023年3月31日現在)

当連結会計年度

(2024年3月31日現在)

賃貸ビル等

290,136㎡

293,982㎡

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループにおきましては、前期に海運子会社の株式等を譲渡したのち、中期経営計画で掲げた事業戦略に基づき、コア事業である物流事業及び不動産事業に経営資源を集中させ、持続的な成長を目指して諸施策を遂行してまいりました。

物流事業では、国内においては、静岡県袋井市で建設を進めていた新倉庫が2023年10月に竣工したほか、同月に福岡市で新倉庫の建設に着手しました。また、DX推進の一環として、配送センター業務において自動化機器の導入に取り組んだほか、輸出入通関事務のデジタル化を推進し、荷捌業務の効率化に努めました。海外においては、タイのレムチャバン地区で建設を進めていた新倉庫を2023年5月に稼働させるなど、国際物流ネットワークを一層拡充しました。

不動産事業では、2023年6月に大阪市中央区において賃貸用オフィスビルを取得するなど、収益規模の拡大を図るとともに、販売用不動産の売却も実施しました。

なお、事業全般においてコスト上昇に対応する適正料金の収受を進めたほか、コストの抑制にも努めました。

この結果、当期の経営成績等は以下のとおりとなりました。

 

 a. 経営成績

(営業収益)

物流事業では、倉庫収入は、輸送機器用部品及び文書等情報記録媒体の取扱いが増加したことから、314億13百万円(前期比3.3%増)となりました。港湾運送収入は、一般荷捌及びコンテナ荷捌の取扱いが減少したことから、303億49百万円(前期比6.3%減)となりました。国際輸送収入は、高騰していた海上運賃相場が下落したこと、加えて海外子会社における取扱い並びに国際一貫輸送及び航空貨物輸送がいずれも減少したことから、506億61百万円(前期比27.9%減)となりました。陸上運送ほか収入は、eコマース関連及び輸送機器用部品に係る輸送が堅調であったことから、614億44百万円(前期比1.3%増)となりました。以上の結果、物流事業の営業収益は1,738億68百万円(前期比10.2%減)となりました。

不動産事業では、販売用不動産の売却に加え、当期に取得した賃貸用オフィスビルの寄与、海外からの訪日客数の回復に伴う一部の賃貸用不動産物件の稼働率上昇により、営業収益は113億60百万円(前期比6.4%増)となりました。

以上から、セグメント間の内部営業収益5億67百万円を控除した営業収益は、1,846億61百万円(前期比17.5%減)となりました。

 

(営業原価、販売費及び一般管理費)

営業原価は、前期に海運子会社を連結の範囲から除外したことにより1,623億70百万円(前期比13.8%減)となりました。販売費及び一般管理費も同様の理由により、91億2百万円(前期比4.4%減)となりました。

 

(営業利益)

物流事業では、高騰していた海上運賃相場の下落等による国際輸送収入の減収等により、133億45百万円(前期比14.6%減)となりました。不動産事業では、販売用不動産の売却に加え、当期に取得した賃貸用オフィスビルの寄与、海外からの訪日客数の回復に伴う一部の賃貸用不動産物件の稼働率上昇により、53億24百万円(前期比2.6%増)となりました。

以上に加え、前期に海運子会社を連結の範囲から除外したことにより、各セグメントに帰属しない全社費用等54億81百万円を控除した営業利益は、131億87百万円(前期比49.5%減)となりました。

 

(経常利益)

経常利益は、営業利益が減益になったことなどから、168億80百万円(前期比42.0%減)となりました。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の一部売却による投資有価証券売却益を計上したものの、海運子会社の株式売却益等の計上があった前期に比べると特別利益が減少したため、124億90百万円(前期比44.4%減)となりました。

 

次期につきましては、物流事業においては倉庫貨物の堅調な取扱いのほか、国際輸送、港湾運送及び陸上運送における貨物の取扱回復等が予想されます。また、不動産事業においては、販売用不動産売却益の減少や減価償却費の増加が見込まれる一方、当期に取得した賃貸用オフィスビルの一時税金の計上がなくなるほか、同ビルの稼働率上昇が予想されます。

この結果、当社グループの次期の営業収益は当期を4.0%上回る1,920億円、営業利益は当期を2.4%上回る135億円、経常利益は当期を0.7%上回る170億円を予想しております。親会社株主に帰属する当期純利益は、中期経営計画に掲げた政策保有株式縮減に伴う投資有価証券売却益の計上を見込み、当期を0.1%上回る125億円を予想しております。

 

 b. 財政状態

資産合計は、株式相場の上昇に伴う「投資有価証券」の増加等により、4,369億20百万円(前期末比13.3%増)となりました。負債合計は、投資有価証券の評価差額に係る「繰延税金負債」の増加等により、1,721億15百万円(前期末比9.7%増)となりました。純資産合計は、「その他有価証券評価差額金」の増加等により、2,648億4百万円(前期末比15.7%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 a. 連結キャッシュ・フロー

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上及び減価償却による資金の留保等により、220億34百万円の増加(前期は298億16百万円の増加)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に譲渡したWestwood Shipping Lines,Inc.株式の売却対価のうち未収額の入金や投資有価証券の売却による収入がありましたが、賃貸用オフィスビル等の有形固定資産取得による支出等により、160億19百万円の減少(前期は45億72百万円の減少)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の増加がありましたが、配当金の支払い、コマーシャル・ペーパーの償還及び自己株式の取得等により、50億15百万円の減少(前期は205億25百万円の減少)となりました。

 

当期の連結キャッシュ・フローは、以上の結果に「現金及び現金同等物に係る換算差額」(4億32百万円)を加えた合計で14億32百万円の増加となり、これに「連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額」(6百万円の減少)を加味した当期末の現金及び現金同等物残高は、479億47百万円となりました。

 

 b. 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資金の源泉は、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金、社債の発行及び金融機関からの借入によっております。

営業費用等の運転資金及び設備投資資金については、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金で賄うほか、必要に応じて社債の発行及び金融機関からの借入を行っております。調達時期及び方法については、事業計画に基づく資金需要、金利動向及び起債環境等を考慮の上、決定しております。当期末における社債、借入金等を含む有利子負債の残高は931億66百万円、現金及び現金同等物の残高は479億47百万円となっております。

次期のキャッシュ・フローの見通しについては、利益の計上及び減価償却費等の資金の留保がありますが、福岡市における倉庫建設等の設備投資や社債の償還による支出等が予定されるため、現金及び現金同等物の期末残高は当期末を下回ると予想しております。

なお、資金の流動性を確保するため、金融機関と当座勘定借越契約を締結しております。なお、当社は、㈱日本格付研究所から「AA-」の長期発行体格付を取得しております。

株主還元につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおり、当社は2023年度を初年度とする3か年の中期経営計画を定め、中長期視点での企業価値向上のために必要な事業投資を継続したうえで、剰余金の配当については1株につき年額100円をミニマムとし、各事業年度の収益力の向上を考慮しつつ、自己資本配当率(DOE:Dividend on Equity)3.5~4.0%を目安として実施する方針としております。このような方針のもと、次期の年間配当金につきましては、1株につき101円(中間・期末ともに1株につき50円50銭)とさせていただく予定です。なお、本中期経営計画におきましても、経済情勢、市場動向並びに事業投資及び利益水準を勘案しながら、自己株式の取得を機動的に実施することとしております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況」における「1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。