E01599 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、各国の金融引き締め継続による不透明感がありつつも、経済活動の正常化が進み景気は緩やかに回復しました。地域別の状況については、中国では不動産市場の落ち込みが拡大しており、景気低迷が続いております。一方で、米国では金利が高止まりする中でも個人消費が牽引する形で堅調に推移しました。わが国経済は、物価上昇や世界経済の下振れリスクがあるものの、外需が下支えする形で緩やかな回復となりました。為替については、年末にかけて米国での利下げや日銀政策修正の観測が広がったことで、円安の流れに変化が生じました。
当社グループが主として関連する自動車業界におきましては、世界経済における懸念材料があるものの、半導体不足などの供給制約の状況が緩和され、自動車生産が持ち直すなど、景況感は改善してきております。
このような経営環境のもと、当第3四半期連結累計期間の売上高及び利益は、日本・アセアンでの販売好調により、前年同期比増収増益となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績数値につきましては、次のとおりであります。
売上高 1,422億97百万円 (前年同期比 9.8%増)
営業利益 80億10百万円 (前年同期比 103.3%増)
経常利益 99億28百万円 (前年同期比 57.7%増)
親会社株主に帰属する四半期純利益 57億49百万円 (前年同期比 142.9%増)
セグメントの業績概況は、次のとおりであります。
<TPRグループ(除くファルテックグループ)>
①日本
日本は、売上高は402億78百万円で、前年同期に比べて38億73百万円の増収となりました。セグメント利益は27億9百万円で、前年同期に比べて17億83百万円の増益となりました。
②アジア
アジア地域は、売上高は290億61百万円で、前年同期に比べて2億20百万円の増収となりました。セグメント利益は48億54百万円で、前年同期に比べて7億71百万円の増益となりました。
③北米
北米地域は、売上高は116億81百万円で、前年同期に比べて14億56百万円の増収となりました。セグメント損失は3億69百万円で、前年同期に比べて96百万円の増益となりました。
④その他地域
その他地域は、売上高は22億20百万円で、前年同期に比べて6億18百万円の増収となりました。セグメント利益は3億円で、前年同期に比べて1億22百万円の増益となりました。
<ファルテックグループ>
売上高は590億55百万円で、お客様の生産・販売台数回復に伴い、前年同期に比べて65億5百万円の増収となりました。セグメント利益は4億91百万円で、売上高増及び原価低減活動の効果等により、前年同期に比べて14億64百万円の増益となりました。
(財政状態)
①総資産
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して160億63百万円増加し、2,807億65百万円となりました。これは主に現金及び預金が53億93百万円、投資有価証券が32億72百万円、有形固定資産が16億53百万円、商品及び製品が12億73百万円、のれんが10億76百万円、原材料及び貯蔵品が8億59百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
②負債
負債は、前連結会計年度末と比較して14億80百万円増加し、1,002億79百万円となりました。これは主に電子記録債務が16億82百万円増加したこと等によるものであります。
③純資産
純資産は、前連結会計年度末と比較して145億83百万円増加し、1,804億86百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定が66億76百万円、その他有価証券評価差額金が46億58百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、38億15百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。