売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01952 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)における世界経済はインフレによる物価高騰や政策金利上昇などにより景気回復が鈍化傾向となりました。製造業を中心に設備投資は低迷しており、地政学リスクも依然として高く、先行き不透明な状況が継続しています。

 このような環境の中、産業分野におきまして設備投資の低迷による調整が顕在化し、民生分野におきましてはボトムアウト感があるもののPC向けを中心に弱含みで推移しました。一方、通信分野では中国スマホ向けが回復傾向で推移し、車載分野では半導体不足の解消により自動車の生産台数が回復したことから販売が増加するなど、売上高は29,685百万円(前年同期比0.3%増)となりました。利益面につきましては、稼働低下や一部製品の価格変動の影響により、営業利益は1,486百万円(前年同期比58.7%減)となりました。為替差益490百万円を営業外収益に、投資有価証券売却益894百万円を特別利益に計上したものの、経常利益は1,860百万円(前年同期比57.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,157百万円(前年同期比58.8%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 日本

 日本国内におきましては、車載向けなどが前年を下回り、売上高は6,158百万円と前年同期と比べ69百万円(1.1%増)の増収となりましたが、稼働低下などによりセグメント利益(営業利益)は101百万円と前年同期と比べ2,455百万円(96.0%減)の減益となりました。

 

② 北米

 北米におきましては、車載、産業向けなどの販売が増加し、売上高は1,782百万円と前年同期と比べ496百万円(38.6%増)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は12百万円と前年同期と比べ14百万円(前年同期はセグメント損失2百万円)の増益となりました。

 

③ 欧州

 欧州におきましては、車載向けなどが前年を上回った結果、売上高は2,828百万円と前年同期と比べ186百万円(7.1%増)の増収となりましたが、人員増などにより固定費が増加しセグメント利益(営業利益)は21百万円と前年同期と比べ5百万円(21.0%減)の減益となりました。

 

④ 中国

 中国におきましては、通信、民生向けなどが前年を下回り、売上高は9,081百万円と前年同期と比べ1,141百万円(11.2%減)の減収となりました。また、減収に加え稼働低下などによりセグメント損失(営業損失)は77百万円と前年同期と比べ510百万円(前年同期はセグメント利益433百万円)の減益となりました。

 

⑤ 台湾

 台湾におきましては、通信向けなどの販売が増加し、売上高は7,810百万円と前年同期と比べ590百万円(8.2%増)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は728百万円と前年同期と比べ45百万円(6.7%増)の増益となりました。

 

⑥ アジア

 その他アジアにおきましては、民生、通信向けなどの販売が減少し、売上高は2,022百万円と前年同期と比べ121百万円(5.7%減)の減収となりましたが、高付加価値製品の増産などによりセグメント利益(営業利益)は262百万円と前年同期と比べ217百万円(473.9%増)の増益となりました。

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,633百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。